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2003年04月15日
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 というわけで、というか何がというわけなんだかわからないが、最近には珍しく本を開いている。昔は活字中毒だったんだけどねぇ。今は新聞1紙の朝刊・夕刊であきらめてますわ。だって本買うと場所食うんだもん。お金よりそっちが気になってねぇ。図書館に行けばいいんだけど、読みたい本がいつもあるとは限らないし(小さい図書館だからねぇ。予約・取り寄せでもないと)何より、意外と行き損ねること多いし。

 荻原さんは勾玉三部作で存じ上げるようになりまして。格調の高さとか完成度で言ったらあっちの方がいいんじゃないかと思わなくもないけど、私が心から愛しているのはこのシリーズだったりします。ある意味愛読書です。だって、だって、少女漫画なんだものー!^o^(いい意味でのね)古き良き、少女の成長ものというか。「おとこの、ろーまーーーーーん!(byガミガミ魔王)」でわなくて、「おとめの、ろまーん(はあと)」かもしれない。なーんてね。
 このシリーズ、女王様やお城や貴族がバリバリ出てくる割に、物語世界にちょっとした仕掛けが用意してあったり、ユニーク(という以外に何を言えというのか)なキャラクターたちによって迷台詞がちりばめられていたりという楽しみももちろんあるんだけれど、やっぱり、主人公の少女フィリエルと幼なじみの少年ルーンの波瀾万丈(^_^;)の恋物語をじっくり堪能できるのが何より楽しい。ハランバンジョーなのは主人公のある意味とんでもない行動力のせいなんだけど・・・支離滅裂というか・・・でも、荻原さんの書かれる女の子たちは、みんなけなげで可愛くて行動力のカタマリで、そして一生懸命に恋をしていて、それがまた私にはすごく楽しい。奇しくも物語の中である少女が適切に語ってくれた。『わたくしが夢に見るにとどめておくことを、迷いもせずにやってのける人。そんなあなたのことが、いつまでも好きよ。』(新書版4巻23頁上段、単行本版第2巻281頁)・・・まあ、そう言った少女もなかなか行動力あったんだけども・・・。屈折ぶりがまた堂に入ってて大変楽しゅうございました。がんばってシアワセにおなり(*^_^*)やをい小説ばっかり書いてないで。

 ・・・なーんて、完全にミーハーして浮かれきって楽しんでいるこのシリーズなんですが、外伝1巻「金の糸紡げば」だけは、私にとってまったく別種の、だいじにだいじに読む本になります。フィリエルとルーンが初めて会った8歳の1年間の、山の中での静かな暮らしを描いたもので、本編のコミカルさ・舞台設定の派手さが一切なくなった分、登場人物の抱えているこころの裏側をじっくりと描き出してくれます。特に、フィリエルと父とのすれ違いは、彼女がいつも無邪気で単純に明るい分、傷の深さを思い知らされて泣けてきます。そしてまた、ルーンの傷も。彼がお祭りの席で泣き叫ぶシーンは、いつ読んでも心臓が掴まれるようです。そんな、性格も抱えた傷も何もかも違うふたりが、”たったふたりの子供”として1年かけてゆっくり成長し変化していくさまをじっくり味わいたくて、じっくり読んでいるのです。そしていつも、荻原規子という作家の懐の深さに、彼女の作品と出会ったことにしみじみと感謝するのです。

 ちなみに。これだけの事を書く間に、私は何時間寄り道して「西の善き魔女」を読み耽っていたでしょうか?・・・答え。2時間強^_^; おやすみなさい!





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最終更新日  2003年04月16日 03時10分57秒


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