ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2008.05.19
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カテゴリ: 書評

ウェブ進化論

 梅田望夫「ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる」(筑摩書房、2006.2)を読んだ。ある人から薦められた本であったが、良書であった。インターネット登場以来のウェブに関する様々な出来事を示唆に富む指摘で、切り口深く述べている。例えば、「半導体に飛びついて電子立国・日本を達成し、PCにも飛びつき巨大なPC関連産業を日本にもたらしたのに、なぜ(日本は)インターネットには飛びつかなかったのか?」との指摘が本書の中にある。私が思うに、NTTが品質も保証できないパケット交換のIPベースのネットワークが将来の主流になることはないと判断したことが、通信機器メーカやその技術者・研究者に与えた悪影響が非常に大きかったのではないかと思う。日本国内で立ち上がりの市場がない中では、IT企業はインターネットに飛び込めなかったのであろう。
 また、記載情報量も豊富で、かつ、丁寧な記載に配慮している。例えば、ホームページとブログの違いについて、ブログが受け入れられた理由を、「個々の記事に固有のURLつけられたこと」で「だれそれのブログのこの記事とピンポイントで紹介できる」ことと、「RSSでウェブサイトの更新情報を要約して(書き手が意識せず自動的に)ネットに向けて配信できる」ことの二つであると看破している。
 その他、グーグルのどこがすごいのか、マイクロソフトとグーグルの本質的違いは何か、ロングテールを本当に理解しているかなど相当読み応えがある。知らなかったが、筆者(1960生まれ)が「IT分野の知的リーダーとして若い世代から圧倒的支持を集める」(筆者略歴欄)のもうなずける。本当に、お薦めです。 (星五つ:★★★★★)





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Last updated  2008.05.20 00:07:02
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