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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
February 7, 2004
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90年シボレーは彼此3年前の夏、前のアパートに引っ越した直後に親にお金を借りて買ったものである。敷金などで貯金を費やしていたが、少々街から遠ざかる場所に移動したのでどうしても車が必要だった。親は心配しながらも「返す」ことを条件で私に車を買わせてくれた。

友人のダニエルのアドバイスを受けてインターネットで目ぼしい値段の、目ぼしい見た目の車を探す。低所得者層がそれなりに多いフィラデルフィアは数十年前の車が平気で走っているので、中古車屋を検索するとそれなりの数の候補が見つかった。

なるべく近い範囲で候補を決めてダニエルが片っ端から私を車屋に連れて行ってくれた。行ってお店の人とちょっと話してすぐ試運転。とても気軽である。いろいろなお店があるが、私の探しているような安価な車が置いてある場所は大抵車のメインテナンスなどきちんとしておらず、試運転する時にあわててラディエーターを入れたりとか汚いシートのままだったりとかそんな場所ばかりであった。

これはいいかな?と思った車は取りあえずVINナンバー(車のIDナンバーみたいなもの?)を必ず控えて一旦退散する。持ち帰った「VINナンバー」をとあるウェブサイトにかけるとその車の「履歴」みたいなものが手に入る。その車がどこで最初に使われどういう経緯でその店にあるのか、何マイル走ったのか、事故にあったことがあるのか、盗まれた車かなど全部調べることができる。だからどれだけ美しく安い車であっても実は忌まわしい過去があって、買わないほうがいいというものも結構ある。

私が最初に選んだぴかぴかの車は「Junk(廃車)に区分されてます」と出てしまった。お店の人は直前まで私に売ろうとしており、私もいいかなぁ…とふらふらゆれていたところ、ダニエルがお店の人に追求すると「やはり…売れません…」と断られた。とても気に入ったので最初は残念だったが、よく考えてみるとあの時ダニエルのようなホントのアメリカ人が居なかったら何つかまされてたのかわかんないなぁ、と思いなおした。

いろいろ迷った挙句最終的に、買おう、と決めた車の店の人と最初に話した時はノリノリが一緒にいた。私は取りあえず「あの、ディスカウントしてよ!この値段なら買う!」とお店の主人ポールに破格の安い値段を言った。貧しい国の観光地に行った時お土産買う時などは大体0.4倍ぐらいの値段で値切って交渉することが多い。そんな感覚で激安値をさらっと言ってしまった。

「…」
ポールはかなりむっとし、強い口調でこのくらいなら安くできるけどそれ以上はできない、と言った。十分考慮できる値段ではあったのでほぼ心はその車を買う事に決まっていたが、念のためやはりVINナンバーを聞いて自宅へ退散した。

履歴もよし。お金も準備が出来た。後日改めて、ダニエル、ノリノリと私の3人でポールに会いに行くとポールは最高に機嫌が悪かった。買う事に決めた旨を伝え、みんなで席に着きダニエルが何か言おうとした瞬間、
「何言ったってこれ以上安くしないんだからな、わかってんなこらぁ!」
ポールが一喝した。ひぇ・・・何にも言ってないじゃんかよぉ・・・もうディスカウントなんかいいのにさぁ・・・
ダニエルもびっくりして、
「あの・・・お気を柔らかに・・・なんにも言ってないですけど」
「でも(アメリカ人の)おまえが一体何しに来たっつーんだっ」と食いかかる。
「どうしてそんなに怒ってるの?」とダニエル。
「おまえ、ディスカウントを交渉するために来たんだろうっ!」
「違いますけど・・・」

この前フレンドリーで気さくだったポールのイメージは一変して恐い親父になってしまったので私はかなりすくんだ。ダニエルも面を食らったが落ち着いて車を買う手続きをしに着ただけだと説明すると、ポールはふっと、また落ち着いてこの前の気さくなおじさんに戻った。

驚いたものの事態沈静後、もともとポール自体は悪い人に見えなかったので全面的に信頼して買う手続きをしさくさくと物事は進んだ。少々古い車であったが私が見込んだ通り、コンディションはすこぶるよく見かけもサイコー、私はうきうきだった。気さくなポールは「今度誰か紹介してうちの店で買ってくれたら、君達に食事ご馳走するよ!」なんていって私達は笑ってお別れした。キューティーはそれから私の愛車として、ノリノリの足とも勝手に化して、ほとんどトラブルなく走りつづけた。


コンパクトでクールなキューティーは今週の頭まで元気一杯だった。日曜日にオーガニックスーパーマーケットにヨーグルトを買いに行った時、ここ数ヶ月続いている寒さのせいか初めてエンストを起こした。十分暖めて動かしたつもりだったが、駐車場でそのままエンジンがかからなくなった。日本で家族が昔使っていた車がエンストを良く起こす車だったので私は極めて楽観的で、ま、大丈夫、私の車だも~ん!と信じていた。ノリノリは「あ゛~っ。どうしよう、どうしよう・・・」とうろたえていた。思っていたとおり10分程したらエンジンはかかった。ノリノリはさんざん私のキューティーを使ってるくせにちっとも信用していない。

そしてその次の次の日、ノリノリは職場まで私を送ってくれた。サウスフィリーからセンターシティーに繰り出し、そろそろ私の職場に近づいた辺りに突然車がストン、といった。交差点に出ていなかっただけ良かったが、道のど真ん中である。さすがにあせったが、いやいや私のキューティー、こんなことでへたばるわけない。警察がバックミラーに見えた時突然復活した。

それから2ブロックだけ走った小道でまた落ちた。今度は路肩に停めることが出来た。またキューティーに挑戦する。ノリノリはかなりあせっていた。私は横で、大丈夫だってばさ~、と励ましたもののノリノリはバッテリーが上がらないように何回も何回もエンジンを入れようとする。そのうちエンジンを回した時「クルルル・・・ゴボン!ゴボッ!」と大きな石でも中に入ってるんじゃないか、って言う音がした。私は少々不安になり、ノリノリにもうちょっと間をおいてからエンジン入れてみようよ・・・と言う。

待ちきれないノリノリはそんな奇妙な音がするのにも関わらず何回もエンジンを入れようとトライした。数回トライしたある瞬間「クルルルル・・・スゥー・・・」と何か抜けたような音がした。

げ・・・
その音はさすがにやばいような・・・・

それから何度エンジンをかけても「スー」しか音がしなくなり、私達はしょうがなくトリプルA(自動車協会みたいなやつで会員になっていれば非常時に助けてくれる・年間$120程)に電話をしてレッカーを頼んだ。1時間ほど待っててくれという。ノリノリは午後出勤であった為、私はしぶしぶ出勤した。

そこから職場まで近かったので、その後コーヒーを差し入れしたり携帯に電話を入れたりしてノリノリとキューティーを心配した。案の定、2時間たってもレッカー車は来なかった。

3時間近くなってたってノリノリに電話をすると、ノリノリはまだ同じ場所で車の中で待っていた。が、突然「みんみ~ん、エンジンかかちゃったよぉ~!!!」と言う。よくよく話を聞くとノリノリは待ち時間、途方にくれてずーっとお経をあげていたらしい。(学会の人は困った時はいつでもお経であるが)随分経ってからふと、エンジンをかけてみたところとってもスムーズにかかったらしい。これから修理屋に持っていくから、と言って電話を切った。

ただ街にでて車がちょっと温まったから動いたのかな?ま、私のキューティーに不可能はない。あれだけ今まで快調だったのだから・・・。

もう一度電話をするとノリノリが、
「いやー不思議なんだよぉ~、修理屋に着くまで信じられないほど快適に動いたんだ。それで修理屋の人に車を見せるときにエンジンをかけたら、また”スーッ”に戻っちゃってかかんないんだよぉ~~~」
と、言う。あぁ、これではまた「お経」がすごい事になってしまう・・・うーん、私としてはそれはちょっと違うと思うんだけど・・・って、あんた!私のキューティーのこと、お経するまで信じてなかったでしょう?私はいっつも信じてたけど自分の車じゃないから、あんた、信じてなかったでしょうっ?!古い車なのに、あれだけ動いてるんだからこれは絶対だ、って我が子のように信じてなかったでしょうっ!

と思わず口走ると、「・・・・そうかもしれない・・・」とぽつりと言うノリノリ。やっぱり~っ!あんた、あれだけ使ってるくせに有り難味が足りなかったのよっ。と私は解釈を勝手にして満足した。

キューティーは仮死状態にあったが、スターターを変えただけでその日中に治ってしまった。仕事が終わってとりに行くと愛らしい紺のコンパクトなボディーが端っこにちょっと止まっていた。コストは引越ししたばかりのうちの家計にはちょっと苦しかったが$200程で済み、さらに元気な音でエンジンがかかったキューティーは私と共に家路を走った。


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Last updated  August 5, 2004 09:12:02 AM
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