PR

Favorite Blog

マジ、危なかった・… New! k-nanaさん

奇跡の高市政権 New! alex99さん

アタマのカラザ A・U・Nさん
愛国、日本 パボアホイジオタさん
楽天ぱんだpandaパン… 楽天ぱんだpandaパンダさん

Comments

densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
May 6, 2004
XML
続き

<そして次の薬局>

自宅の近くに、専門薬局っぽい小さな薬局があったことを思い出していた。もう5時を回ったが開いているかもしれない。とにかく車を近くに止めてドアに向かった。

ドアには「5時半まで」と書いてあった。あ、間に合った、と思いドアを開けようとすると鍵がかかっている。え?と思ったが、何回やっても鍵がかかっている。・・・閉まったのかな。足が車に向かって動き始めたがもう一回立ち止まって自分の時計を見る。5時10分だ。もう一回、薬局のドアに向かってドアを確かめる。やっぱり鍵がかかっている・・・。あぁ、5時半、って書いてあるのになぁ。

あきらめて車に向かってとぼとぼと歩いていくと、後ろから「ちょっと!今、入ろうとした?」と声がする。振り返ると、その薬局のおじさんみたいだ。あぁ、よかった!慌てておじさんの所に行く。おじさんは「早く閉じようと思っていたんだけど、君が戻ってきたの見えたから・・・。」と親切に店を開けてくれた。

「ありがとう。この処方箋の薬が欲しいんですけど・・・。」とドクターから貰った紙を渡す。
彼はしばらくその紙を眺めていたが、「うーん、この薬は無いなぁ・・・。」とぽつり、と言った。私はちょっと焦って「あの、CVSでも同じこと言われたんです。そんなに特別な薬なんですか、それ?」と聞いてみる。彼はしばらく考えていたが、「あ、もしかしてこれはあの薬かもしれない。ちょっとおいで。」とお店に入れてくれた。

ただの薬なのに一体なんでこんなに面倒なんだろうな。おじさんが奥でしばらく何か探していたが、ようやくはっきりしたようでカウンターに来た。
「あのね、この処方箋さ、スペル間違ってるんだよ。」
・・・・え!
「君、これ咳止めの薬だろ?」
「はい。Robitussenと同じ成分のはずです。」
「じゃぁ、間違いなくこれだ。ほら、こんなにスペルが違う。」

こんな手間暇かかってるのはあの親切なドクターのスペルミスのせいかいっ!いやいや、CVSのあいつらがプロフェッショナルじゃないからこのおじさんみたいにこれはXXのことだ、とかできないんだ。あいつら~っ。

とにかくおじさんの出した物は間違いなく私の欲しい物だったので処方してもらえるようお願いする。おじさんは「早く帰りたかった・・・」という顔は全然隠していないが、親切に私の要望を聞いてくれた。すまない、と思いながらも今日みたいな日にこのおじさんだけにでも親切に、的確に対応してもらって私は感謝の気持ちで一杯になった。

数分待って薬が出来上がると、それは$8ぐらいでぎりぎり手持ちの現金で払えた。その薬局にはカードマシーンが無かったのでさっきみたいに$50とか言われたらどうしようかとどきどきしていたけれども、なんとか払える範囲でおじさんも私もちょっとほっとした。今日は本当についていない日だったの、でもあなたがこうやって助けてくれて本当に救われたの、ありがとう、とかなり真剣に私はお礼を言った。

おじさんは、じゃ、少しは気分がよくなったんだね、それならよかったよ!と励ましてくれた。閉めたかったのに、本当にごめんね、と謝って私は車に戻った。車に乗って深呼吸をすると、おじさんに親切にしてもらったうれしさと共に、今日の歯医者、CVS、そして病院での何時間もの待ち時間などに対する怒りが一気に込み上げてきて、体が震えた。


<そしてあほ保険>

怒りと風邪に長い間取りつかれ、ようやくほとぼりが冷めて5月になる。

歯医者に予約を取る為にはまた新たに自分の保険を扱ってくれる歯医者を探さなければいけない。私の持っている歯医者リストは既に3年前のものになっているので新しいリストを手に入れるため、しぶしぶ保険会社に電話をした。

保険会社の対応はそれなりに親切。登録した歯医者がキーストーンイーストを受け付けるのをやめた、ということを伝えたらでは早速新しいリストを送ります、と言われた。私はウェブで内科医を検索できるのは知っていたが、歯医者の検索ができないのでどういうことかと聞いたところ、キーストーンイーストの歯科保険を取り扱っている会社は別会社なのでそこのウェブサイトに行かなければいけないと言う。とにかくアドレスを聞いて早速検索することにした。

よく見てみると、私の保険を受け付ける歯医者などこの街中で6つぐらいしかなかった。その中の2つが、私の歯医者のように取り扱いを止めていて、実際4つしか選択が無い。なんだよ。と、ある一つに電話をかけると、最初の予約は8月までないという。毎日キャンセルがでるのでウェイティングリストに載せることができるが、それでも確実でない。うーん、この歯医者を自分の登録にするのはちょっと危険だな。

次にこれはどうかな?と言うところに電話をすると「直ぐ予約取れますよ。」と言う。え!ほんとに!と喜ぶ。じゃぁ、これから自分の歯医者として登録しますけど、予約は取れますか、と聞いたところ、最初に登録してからでないと予約は取れません、と答えられる。・・・なんで、いいじゃない、登録する、って決めてるんだから、と訴えると「確実に払ってもらえると確認しないとだめなんです。」だと言う。

「じゃぁ、わかりましたけど。これから保険会社に電話しますから、また掛けなおせばいいですね?」と私。
電話口の女の人は「いいえ、今日保険会社に登録すると、登録されたと確認できるようになるのが 6月1日 からですので、予約できるのはそれ以降です。」と、言う。
「・・・・・・。じゃぁ、6月まで予約取れないの?なんとかならないの?」
「なりません。」

電話を切り、また保険会社に電話をかけてその歯医者を自分の保険に登録した。

私が歯医者に行こうと最初に電話をかけたのは3月の終わりである。本当に来月、歯医者に無事行けるのか、今から不安だ。行きたい時に歯医者にいけない、情けない保険、情けないシステム。一つ救いがあるとすれば、出産にかかる費用がたったの$15で済む、ということぐらいだろうか・・・。いやいや、保険を持ってるだけ感謝しなければならない。しかし、なんでこんな思いを何するにもいちいちしなければならないんだ?!




→→→→→→または US Life Index へ行ってみる→→





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 6, 2004 02:30:57 PM コメント(4) | コメントを書く
[アメリカで苦労・仕事する] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: