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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
July 17, 2004
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そんなわけでオープンハウス兼ベイビーシャワーだったこのパーティー、私達のそんなに広くないアパートの裏庭に30人程来ることになっていたのでノリノリと私は結構あたふたしていた。沢山の人が来てくれることになってこんなにうれしいことはないものの、食事や椅子など一体どれだけ用意ができるか心配だったので、とりわけ仲のいい人にいろいろ助けを求めていた。 祐さん やまゆみちゃんにはお昼から手伝いに来てもらうことになっていたし、ジョセフにも折りたたみ椅子を借りることにしていたし、他の人にもワインなどお酒を頼んだりしていた。(祐さんにはクーラーボックスも椅子も借りさせてもらって本当に助かった!)今まで自分主催のどんなパーティーでもあまり人に頼むことはしなかったのだけれども、ようやく「頼んでも大丈夫なんだ…」と思えるような人々に出会えたのかもしれない。皆で頑張ったので、すがすがしい思いでことを運ぶことができた。

祐さんが一番最初に来てくれて、私達はわいわいと喋りながら食事の用意をした。実は祐さんと会うのは今回で2回目。でも、どう考えても10年ぐらい彼女を知ってる気分だ。もっと前から顔見知りの人よりも断然気持ちが通じ合ってると思うし(私だけ?!)冗談言い合うのも楽しいし、何せ一緒に作業するのが疲れない!気が合わない人とかまぁまぁ仲のいい人と何か一緒にやるっていうのは、結構精神的に辛いので「もういい!休んでてー!」と言いたくなってしまうが、仲のいい人は何でも一緒に頑張れる。まゆみちゃんも私にとってそんな存在だけれども、祐さんと偶然に楽天で知り合ったのは本当に大きな収穫なんだと私は思う。

まゆみちゃん達(彼女と旦那と子供)が来ると、私は彼らにお好み焼き・たこ焼きを焼いたりテーブルのセットアップを頼むだけ頼んでへなへなになってベットで横になってしまった。初対面でも祐さんとまゆみちゃんなら気が合うからきっと大丈夫…。が、休む間もなく、早速お客さん達がやってきて私は表にでてゲスト達と話すことになった。

話しながらテーブルに並べた大量の食べ物をぱくぱくと食べていると次第に元気がでてきて、片っ端から来た人たちと話す。産休に働いてくれる職場のメーガン、その仲のいいジョセフとお姉さんのジュリ、昔の同僚のジュリーと旦那のポウル、会話クラブの時代から仲が良かったダニエルと奥さんのヘイデ、ユニオンリーグで働くバイオラ、ウェディングコーディネーターのバーバラ、両親のように私達を大切にしてくれるリタとジェリー、アメリカの学会で仲良くなったティナと彼女の家族、ちーちゃんと旦那のアレン、バラの奥さんや息子、そして誠さん、とそれでも来れなかった友達はいたのだけれども皆が遠いところからわざわざ来てくれて私は幸せ一杯だった。

ノリノリと、祐さんとまゆみちゃん達と一生懸命作った日本食が基本の見慣れない食事をアメリカ人の彼らは随分楽しんでくれて大満足。楽しんでくれる人を呼んでよかった…。アメリカ人の中には見慣れない食事を全くトライできない人もいる。一口食べて吐く人とか、野菜が入っていたら駄目だとか、ジャンクフードしか食べていない人などはなおさらそういう人が多くてピザやフライドチキンやハンバーガーじゃないと食べれないのだ。一応、そういう人の為にポテトチップは買っておいたのだけれどもね。とにかく食事は好評で、皆がおいしい、おいしいとお腹一杯食べてくれた。

そこに来たティナには今2歳半になる女の子がいて、出産間近の私を心配していろいろアドバイスをくれた。

彼女はニュージャージーに住んでいて、自然分娩を選んだ。アメリカでは無痛分娩が一般的だと言うし実際沢山の人が無痛を選んでいるのだが、散々悩んだ挙句彼女はどうしても自然で産むことに決めたのだった。無痛分娩は痛みはないものの失敗すると大概の人が帝王切開になるらしいし、どうしても麻酔が信用できないと彼女はいろいろリサーチして思ったと言う。私も以前無痛で産んだ人に話を聞いたのだが、無痛で産む時はどんな感じかというとまず陣痛があったら(もしくは誘発したら)麻酔を打って下半身の感覚を全くなくす。そのまま病室に入れられてテレビなんかをのんびりと見ながら陣痛を感じたら手元のボタンを押して自分で麻酔を打つ。知らないあいだに陣痛が頻繁になっていくので、モニターで赤ちゃんの心音を見ながら、感覚の無い下半身に力を入れるためとりあえず呼吸法をする。それで感覚のないまま出産となる・・・。病院のスタッフは焦らなくて良いのであっち行ったりこっち行ったりでのんびりしているとか、そんな事も言っていた。

ティナはそれが嫌だったので、自分の病院に「自然で産みます」と決心を伝えたところ病院側から「考え直した方がいい!今時自然だなんて!!!」と散々説得を受けたと言う。もちろん、彼女はそんな説得で決心は変わらなかった。自然にする、と確実に決めた時病院側から、それでは自然で産む時は一切サポートしませんから、と告げられたと言う。どういうことかというと、病院のスタッフが横で自然分娩のサポートをしないということらしく、彼女は自分で助産婦さんをわざわざ雇ったのだそうだ。42週までベイビーは産まれなかったので誘発剤を打つことには同意したが、その後出産の時その雇った助産婦さんと自分で必死に自然分娩で頑張ったと言う。病院のスタッフはというと、自然で産む人を見るのが始めてらしく、沢山の人が観察に来たとか・・・。後で人に話を聞くと、誘発剤の量でさえも規定値以上入れられていたそうだった。痛かったけど、赤ちゃんが産まれてくる、っていうことに神経を完全に集中させて頑張れたのよ、と語った。だからね、M(私のこと)、自分で決めた事を貫かなきゃいけない、勉強すればどちらがいいのか分かるわ、病院が何を言っても自分の意志を通すのよ、と彼女は私にアドバイスした。

そういえば、こんな話も聞いたことがある。

同じく2歳ぐらいの女の子がいるちえさんの話だが、彼女の場合、クリスマスが予定日で病院のスタッフはその時誰も働かないからそれよりも数日前に誘発剤を打つことにさせられた。彼女も自然分娩を望んでいたが、誘発剤が効きすぎて痛みに耐えられなくて慌てて麻酔を入れてもらったとか。結局、無痛でベイビーを産んだ。

こんな話を聞いて色々考えると、もしかしてもしかしたらわざと多めに誘発剤を入れたりして無痛分娩にさせようとしたりとか、とにかく無痛でゆっくりする事によって病院に負担がかからないようにするだとか、母体にもメリットがないわけではないが無痛分娩は病院の為にもあるのかもしれないな、とそういう解釈もでてきて、自分には一体どんな出産が合うのだろう、とようやく真面目に考えたいと思えるようになってきた。今までは「予定日に陣痛は来ると思うけど(毎日ゆーゆーに言って聞かせてるので)、もしだめだったらその日に誘発剤を入れてもらって、その時は痛そうだから無痛で。」ぐらいにしか考えていなかった。でももう少し考えてみれば見るほど、「麻酔を打つと力んでも感覚がない」「感覚が無くて力めないかもしれないから帝王切開になる」「誘発剤を多く入れられる可能性があり、それはちょっと危険かもしれないし、自然より痛い思いをしそうだ」「だいたい必死に無痛を進める態度ってなんなんだ?」と疑問が沢山湧いてきて、あ、これが次の検診の時に私が向かい合わなきゃいけない話題なんだ・・・、とようやく「臨月」の自分を意識し始めた。

ティナにそんなアドバイスを貰って自分の行く末にちょっと不安が出てきたが、前から「自然の方がいいんじゃないか?」と思っていたのでなおさら「もうすこし真剣に自然について考えてみよう」と思うようになった。もともとひねくれ者(?)なので、もし私が日本にいたらあまりにも自然分娩が普通であるから麻酔の無痛分娩を考えていたかもしれない。でも逆に自然分娩が「普通じゃない」社会に今いるんだと思うと、なおさら自然分娩に興味が湧いてくる。彼女は産むことにすごく集中したら痛みはそこまで辛くなかった、と言っていたことも随分私に自信をつけた。そうか、だから出産はベイビーとの共同作業なのかもしれないな・・・。

粗方話し終わると、私はまたその場にいた沢山のゲストと話し始めた。皆大切な人ばかりなので、初対面でも彼らが打ち解けて楽しく話している姿を見るのは私もうれしかった。ジョセフとジュリーにはぜひ知り合いになってほしかったし、バイオラとバーバラは私達の結婚式以来会っていなかったはずなのでぜひ再会してもらいたかった。そんな細かい願いが全部上手く行って、午後3時に始まったパーティーだけれども7時ごろまで皆がいて、そして楽しかった、と喜んで帰っていった。

終わってみると、あれだけ食べたけれども大量の食事が余っていた。うわ!そんなに作ったんだ・・・。祐さんもおいしい物を持ってきてくれたし、思えば沢山食べ物があったのかもしれない。でも、30人、といってもどれだけ作っていいか分からなかったしとにかく足りないよりはよかったのかな。粗方のゲストが帰ると、まゆみちゃん達と誠さん、祐さんとノリノリと私の日本人組みで二次会をちょっと開いてまた食べたりした。まゆみちゃんと祐さんをほったらかして外でゲストの相手をしていたので、気付くと二人は思った通り初対面どころじゃなく打ち解けていた。あぁ、よかった!手伝ってくれた彼らの優しさにすっかり甘えて私は既にうとうとしていて、皆がリラックスしているのを見て取りあえず安心した。時計が夜の9時をまわって遅くなると祐さんも帰る支度を始めて、私達はまた会おうね!と固く約束してまたあつーーーーーくあつくお礼を言ってお別れした。ベイビーが産まれたら、すぐ見にきてね!

そしてまゆみちゃん達を車で送ると、ノリノリも私ももう眠くて眠くてさっとシャワーを浴びるのがやっとで、横になるとすぐ意識を失ってぐっすり寝た。寝る前に、玄関横の小さなベッドルームを見るとその部屋はゆーゆーへの皆からのプレゼントで一杯になっていた。ゆーゆー、よかったね。産まれる前からこんなに祝福されて。安心して産まれて来れるかな・・・。みんみんママは今日、その為に全力を尽くして頑張ったよ・・・。予定日まで丁度一ヶ月。無事に会えるといいなぁ・・・、なんて思いながらプレゼントは一切開けないでその日はもう、力尽きた。





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Last updated  July 17, 2004 02:56:51 PM
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