お腹に機械をつけて腕に血圧器を巻いてもうその頃はお昼の12時過ぎた頃なのだろうか、随分長い間「あ゛ぁ~」という下半身が破裂するような痛みと「ふーっ」というなんとか持ちこたえられる痛みを交互に経験して、ナース達が意外に明るくべちゃべちゃ話し掛けてくれたので陣痛の間に私はべらべら冗談を言ったり会話をしたりしてなんとか時を過ごしていた。痛みは時間が経つごとにもっと増していき、最初の方はナースがいるときは「あ゛ぁ~」のうめき声でなんとか耐えていた叫びもそのうち「い゛だーぁぁぁい゛、いだいっ、いたいよぉ~~~~~~っ」と涙を流した叫びになりノリノリも私の涙に釣られて目を真っ赤にして「大丈夫、大丈夫だから!!!」と必死に手を握り返す。母が部屋の端の椅子に座って心配そうに見ている。私がリクエストしたSystem of a DownのToxicityのCDをノリノリはラジカセで流していてくれたが、はっきり言ってそれも全然耳に入らない。あんながんがんのハードロックを聴いたナース達が「うわ!こりゃー変わっていて、すっごくいいねー!普通はクラシックとかだもんねぇ。」と喜んでいる。