複雑な気持ち

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家族関係について・共同生活とか

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September 19, 2004

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テーマ：愛のカタチ、話しませんか？(602)

カテゴリ：夫婦関係・ノリノリと私

ゆーゆーが産まれてから、今までの自分が自分でなくなったような、新しい自分がいる。私ひとり、と言う人間が、妊娠を介して二人になって、そしてまた一人になったけれども自分の中から産まれた新しい命が側にある。しかもその新しい命は自分のことを絶対的に信頼していて、例えおっぱいだけと言えども（泣）、私のおっぱい無くしては安心して寝ることもお腹一杯になることもできない、独立したひとりであるのに私無しでは満足に独立できていないひとりでもある。そして、夜中も朝も日中もいつでも私とのスキンシップを待っていて、ベッドに横たわってふと脇を見るとかわいい、無邪気な顔で眠っている。

あんまりかわいいのでいつもじーっと小さなゆーゆーの顔を眺めていると、時々「みんみ～ん！」と頬をすりよせてくるノリノリの顔がやたら大きく見えて（笑）、今まで「とっても大切な人」として私の横にいつもいたノリノリがなんだか急に愛しくないもの、に見えたりして自分の中で異様に混乱する。ゆーゆーが産まれるまで好きで好きでたまらなかったノリノリへの愛情が、全部ゆーゆーに移ってしまった、そんな感じだ。以前大好きだった彼氏に愛想をつかしてもう何されてもその気になれず、その人の肌のぬくもりに安心感を感じられなくて冷たい感触だけ残る、とか、そんな事態と全く同じ感情で、今までノリノリと楽しんできた肌と肌の触れ合いが違う物に感じてしまって、ただただひたすらゆーゆーとの肌のぬくもりに安心するという事態だ。ゆーゆーを産んでもノリノリの事は好きなはずなので、自分の中で必死にノリノリを好きになろうとするが、あんなに自然だったノリノリとのスキンシップがとっても不自然で、自分の中でぎこちない。

頭の思考回路も全てがゆーゆー優先になって、ノリノリの事など殆んど頭に浮かばない。いつも仕事の休み時間に私に電話を掛けてくれたりするのだが、最近電話がかかってくると、大体ゆーゆーに母乳をあげていたりゆーゆーと添い寝していたりしていて、折角の電話なのに「なんて迷惑な時間に…」と妊娠中では考えられなかったような感情が起こる。ゆーゆーが寝ている時間に電話がかかってきて、電話のベルでゆーゆーが起きて愚図ったり始めてしまうと、「もういいから余計な用事で電話を掛けるのはやめてくれ～」と必要以上にノリノリにいらいらが募る。

ゆーゆーが産まれて一ヶ月が過ぎた。時間が経つに連れてノリノリとのスキンシップもさすがに冷たい、と思うことは無くなってましになってきたけれどもこういう事態で喧嘩なんてしてしまうと、心の底から「もういい～！ゆーゆーがいるもん。私のものだもん。渡さないも～ん、あんたなんかいらないも～ん」と平気で思ってしまう自分が恐い。で、自分の中のこの気持ちに随分恐れをなしたので、二歳の息子がいる友達夫婦にこの気持ちを打ち明けると旦那が「いや～、僕もね、もうあんたいらない、って随分言われたよ、わっはっは～。」な～んて言っていて、あ、そうか、私だけじゃないんだ、あぁよかった、と変な安心感に浸る。こんな気持ちもまぁ、経験しなければいけないことなんだろうか。

そのうちノリノリの事もまた以前みたいに「大好きだ～」と思えるときが来るんだろう、とぼーっと考える。よく子供を産んだ女性が一般的に「産んだ後にもうひとりまた欲しいと思う」とか言われるが、あんなに「子供は絶対一人！」と言い張っていた私も例外ではなく、ゆーゆーを産んでから「あぁ、また妊娠したいなぁ…」となぜか思うようになった。いろいろ考えるとやっぱりゆーゆーだけになるかな、と思うけれどもあの、妊娠中の幸せな気持ち、やたら痛かったけれどもなんだか楽しかった経験、そして産まれた後のこのベイビーのちっこいかわいさ！もう一度、ぜひ経験したい、とゆーゆーが育ってなくても考えてしまうのだ。どんなに目に胸に頭に全ての出来事を焼き付けようとしていても、ゆーゆーを産んだ瞬間からあれよあれよと言う間に遠く、遠くに時間が流れていってしまって、取り戻せないその時間をもう一度経験したくなって、また産みたい、って思ってしまうのだ。

それには、ノリノリをまた心から肌から、愛せる日が来ないといけないんだなぁ。自分の体重が妊娠前ぐらいに本当に戻ってくれるのかも不安だけれども、同じ様にそのことも不安で、こうやって日記でどれだけノリノリが好きか綴ってきた分だけ、今、複雑な気持ちでいる。

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