数日前でしたか、天麩羅の油を火にかけたまま目を放して、家を全焼させてしまったというニュースがありました。コレが20歳やそこらの新米主婦だったら話は分かるのですが、火事を起こしたのは70代のおばあさん。流石にそれは同情できないなと思ったり。
コンロに火をかけたまま目を離してはいけないというのは、台所のお約束ですが、うちでは結構破っています。弱火で何かを煮込んでいる間にシャワーを浴びるというのは、時間の有効利用として、うちでは最早お約束。そんな事を10年以上続けているわけですが、コンロに火をかけたまま目を離してもいい条件というのがあります。
まず、油はたとえ少量でも絶対ダメです。火にかけられた油というのは、驚くほど短時間で高温になり気化します。そこに鍋から漏れた火が引火したら、即アウト。というわけで、火にかけた油の鍋から離れる時は、どんなに短時間でも火を消すか、そもそも火から離れてはいけません。それが水ならぐっと危険度は下がります。ただし、うちでは弱火限定。強い火はそれだけ脅威です。人間の想像力には限りがありますが、放置した強火は何か不測の事態を引き起こす可能性が高くなってしまいます。
更に、火の前に戻ってくる時間がキッチリ決まっている時だけ離れてもオッケーです。たとえばシャワーは、浴び終わって浴室を出たらそこはもうキッチンなわけで、つけっ放しで忘れるという事はありません。逆に危ないのがネット。この空き時間にちょっとお気に入りのブログ群をチェックして…などとやっていると、火にかけた鍋の存在を忘れる事があります。
そして最後に、火の周りに極力物を置かないこと。コンロの周りは普通ステンレスやタイル張りになっていて、何かあっても火が燃え広がらないようになっています。しかしココに、プラスチック製の調理道具などをゴテゴテ置いておくと、そのコンセプト台無し。まぁ、コレは火の放置云々以前の問題ですけどね。