misty247

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2007.10.01
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*  京都府与謝郡与謝野町は、昨年(H18)3月に、加悦(かや)・岩滝・野田川の3町が合併して誕生した。与謝野のといえば我がまち堺の歌人、与謝野晶子の名が思い浮かぶが、このふたつの与謝野は無縁ではない。晶子の夫である与謝野鉄幹の実父、与謝野礼厳の出身地が与謝郡で、地名を自らの姓とする郷土愛で結ばれていたのだ。晶子もこの地を訪れ、歌をのこしている。
海山の青きが中に螺鈿おく    峠の裾の岩滝の町         (与謝野晶子)

 天橋立陸側の海を阿蘇海という。歌の通り岩滝は阿蘇海と山に挟まれた町である。阿蘇海にそそぐ川のひとつが野田川で、北近畿タンゴ鉄道に野田川駅がある。丹後のちりめんで栄えた町で、いまの与謝野町には歴史と伝統を語る観光地が多い。機織の音が響いたちりめん街道、並ぶ立派な商家、輸送と交通を支えた蒸気機関車の鉄道。そして町を見おろしてきたのが、南に並ぶ大江山連峰である。連峰の最高峰は千丈ヶ嶽の833mで、この山のみを大江山と呼ぶ場合もあり、また連峰全体を指して大江山と呼ぶ場合もある。大江山から野田川に綺麗な水がたくさん流れこんでいる。
 私の走った道の側溝は、二日続きの雨でどこも勢いよく水が走っていた。道の両側に田んぼが広がり、畦には彼岸花が点綴され、空き地ではコスモスが揺れていた。



 大会は今回で第2回ということだが、前身となる大会があり16回を重ねていた。町合併で町名が変わって「よさの大江山登山マラソン」となった。

 いよいよ佳境である。下りに入った。道は泥んこ。あちこちに前走者のシューズの横滑りの跡が長く引かれて、道は泥の滑り台と化していた。あちこちで走者が転んでいた。服は泥まみれ。
 危険地帯には大会スタッフがポイントごとに待機し、走者に注意を喚起しつつ、かつ万一負傷者が出た場合の対応を取ってくれていた。「滑りますよ~」と教えられ「ご苦労様で~す」。滑るとわかっていながら踏みだして、実際にズルッと滑って「あわわわー」。



 道の真ん中はもう通れない。木の幹に捕まって安全なルートを探し、笹を掴んで滑り降りる。通過するだけで精一杯の、泥の急斜面が続いた。あちこちですってん転ぶ者が続出。服は泥まみれ。
 私も何度も滑った。バランスを崩した上半身を腹筋・背筋フル活用で支え、転倒寸前でリカバリー。3回は泥の中に手をついたが、なんとか尻餅をつかずに突破できた。『どうだ!金剛の谷道で鍛えたこのバランス感覚!』と自慢したいところだが、実際はあまり無理な走りをしなかったからである。



 みんな足は泥んこ。
 「あと1kmで舗装路ですよ~」とアナウンスするスタッフの声が嬉しかった。池ヶ成公園に出ると、柄杓で水をかけてくれるエイドステーションがあった。これはありがたい。手の泥を落とした。

 道は舗装路になったが、下りがきつい。歩幅を狭くして極力跳ねずに走った。長いつづら折が続いた。衝撃が膝に響く。後が恐い。



 「加悦山の家」を過ぎるとようやく道は斜度を緩めた。田畑が広がり民家が軒を並べる風景になった。スタッフから頑張れの声援、辻で町の人から拍手をもらう。  <つづく>

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Last updated  2007.10.02 09:26:33
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