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| * | 夏にこのコースでトレーニングをした。そのときは1.5リットル持っていった。岩橋山の手前で予備の水を飲みきって、このさき葛城まで越せないと判断し、平石峠から當麻寺へとエスケープした。平石峠から5分も降りた所に水場を見つけ、たっぷり飲めて救われた。別の日に再び挑戦した。今度は平石峠で寄り道して水を飲んでいった。水を大量に担ぐより、水場に寄る方が楽だからだ。この作戦で葛城を越せて金剛までいったが、そこでもうヘトヘト。天見駅まで行く体力なしと判断し、郵便道でエスケープした。で、昨年夏のトレーニングは敗退2回。 ほんとうに夏は厳しい。練習される方、山地図と予備の水は必ず持って、予備の水に手をつけたら即エスケープを。 ![]() ▲葛城への登り 岩橋山P3は給水のいちばん欲しいところであるが、ここに水を持ってあがるのが大変なのは容易に推察できる。行者杉P7は金剛トンネルから比較的平坦な道が通じているが、あそこでも1500名となると大変なはずだ。 岩橋山を越えてから、予定通りゼリー飲料を1パック飲みながら走った。葛城P4を通過して、自販機でポカリスエット500mlを1本購入。これも予定通り。水越への降りで菓子パンの食事。3つ持ってきたが1個半で満腹に。 水越P5でチェックをしてもらっているときに肩を叩かれた。えっ?と振り返ればWさん。「あー、こんなところで追いつかれたら、ゴールで待たせることに……」 私の心積もりでは金剛を過ぎてから抜かれるかと。 金剛P6を過ぎると、前後誰もいないときが多い。朝一番にでた早足の登山参加者もすでに追い越している。ときおり速いランナーが抜いていく。まだかまだかの行者杉P7を過ぎ、その先もまだ峠の看板建つところを過ぎる。「西の行者」 うーん、「西のそのまた西の行者」とか「最西の行者」とか「最西の行者の西方」とか出てきたら、精神的ダメージ大で間違いなくへたり込むところ、かろうじてコース監視スタッフの立つブンタ谷分岐に到達。ふぅー、やっと。 ![]() ▲ブンタ谷の降り そして、島の谷の光が迎える山村へ。 小学生の頃、新大阪の祖母の家へ行くのに、天王寺から地下鉄御堂筋線によく乗った。地下鉄だから外の景色は見えないのに窓側向いて座り、流れる闇のなか、送電の配管設備のラインが上へいったり下へいったりするのを眺めるのである。駅につくと大きな広告がスロットマシンの回る図柄のように流れて、次第に止まる。駅を発てば再び闇の中。動物園前、大国町、なんば、心斎橋、本町、淀屋橋、梅田、中津と似た眺めが繰り返されて、そこから地下鉄は淀川を渡るためか地上へと出る。明るくなって遠くまで開ける視界。手前8駅分の闇がそれを引き立てる。 島の谷に飛び出す瞬間は、地下鉄が地上に出るときのあの歓びに似ている。植林の線を見て、峠の看板8つほどやり過ごし、ついに遮るものなく陽光浴びる。 もうゴールは目と鼻の先だという嬉しさと相まって、歓びいっぱいの気持ちで島の谷を眺めた。 ![]() ▲「山村風景よし」の島の谷 葉陰に桜、レンギョウの残る色を見て、軌道跡の並木道に入った。去年は歩くほどのスピードでしか走れなかったが、今年は思った以上に足が回った。平坦地を駆ける筋力は余されていたようだ。 ![]() ▲ゴール目前 ゴール! 昨年のマラソン男子平均より僅かに早い、5時間50分を少し切るタイムだった。20分遅く発ったWさんは20分ほど早くゴールされていた。私のすぐあとに師のSさんもゴールされて、駐輪場で乾杯。(といっても私はアルコール飲まないのでアクエリアス) 6時間を切れて嬉しかった。怪我なく走りとおせたことも嬉しかった。 Wさんと風呂に寄って昼御飯を食べ、家に帰って寝転がった。 この日、天気予報は夕方から崩れると出ていた。その予報どおり夕方から雨になった。あー、疲れた疲れたとのたくってすごし、窓の外をみれば雨は本降りでとっぷりと暗い。時計をみると19時。19時といえばゴールの最終関門だ。今もスタッフの方がゴールする者を迎えているのかと思うと、この大会の主催側は参加者以上に大変だなと思われた。当大会は、 大阪府山岳連盟 というウルトラ・タフな方達の主催だからこそ、成り立っているのだと思う。 各チェックポイントとコース監視の方々、および本部機能を務めていただいた主催者の方々に、このような楽しい大会を運営していただいたことに感謝。 ![]() |
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