冒頭発言
【河野外務大臣】
(前略)
それから,話はがらっと変わりますが,今日韓国外交部の長官直属のタスクフォースから,一昨年の日韓合意についての検討結果なる報告書が発表されました。
この報告書は合意に至るまでの韓国国内における交渉の体制ですとか,あるいは合意の内容について,批判をするものであって, すでに両国政府が最終的かつ不可逆的に合意をしているものについて,やや疑義を表すようなことが 韓国政府に対して示されました。
日韓合意は申し上げたように両国政府の合意でありますし,国際社会からも高く評価されているものです。
この報告書は,韓国政府が日韓合意についてとるべき立場については触れておりませんが, 最終的かつ不可逆的な合意として両国政府が合意をしたものですから,万が一にもこれが,合意が変更されるようなことがあれば,日韓関係は極めて管理不能な状態になるということは私(大臣)から康京和長官にもすでに申し上げている とおりでございます。
そうしたことはないという風に信じておりますし,仮にあるとしても受け入れることは出来ないというのが我々の立場でございます。
日本政府として,この日韓合意が韓国政府によって着実に実施されるという風に思っておりますし,そう求めるものであります。
政府の立場は外務大臣談話としてすでに発出しているところであります。それについては,韓国側に談話については伝えているという風に認識しています。
質疑応答
【記者】
まず,日韓合意についてですけども,報告書の中では交渉の舞台裏が一部出ています。交渉事でこういう風に相手方から一方的に公表されたことについて大臣コメントを。
【河野外務大臣】
先般の会談の中でもこういう合意の内容について,あるいは合意の交渉経過について一方的に明らかにされるべきではないということを申し上げております。
非公表を前提としているものが一方的に公表されたというのはいかがなものかと思いますし,極めて遺憾と言わざるを得ない と思います。
(中略)
【記者】
日韓合意の件ですけれども,今日談話でですね,日韓関係がマネージ不能という,ちょっと強い言葉で談話を出されていると思うんですけれども,改めてどういうお気持ちでこの談話,この言葉を使われているのか教えてください。
【河野外務大臣】
この日韓合意は,前の岸田大臣の時に両国の外務大臣同士で合意をして,最終的かつ不可逆的な合意だということを申し上げ,
国際社会からもこれは非常に高い評価を得ていた ,これを基にして日韓関係を前に進めようという時にですね,
政権が変わったから前の政権がやったことは知りませんということでは,これから先,日韓が合意をするのが何事においても難しくなりますし,
国民の支持という話もございましたが, それじゃあ韓国と取り決めをやる時には,毎回国民投票をやってもらわなきゃいかんということになるのでは何事も前に進みません ので,これを 不可逆的かつ最終的と言ったものが変更されるようなことがあれば,なかなか日韓がこれから何をやるにも極めてマネージメント不能の状況になります,
ということは,先般外務大臣にも直接申し上げましたので,そういうことがよもやないという風に思っております。
(中略)
【記者】あと,関連でお伺いします。康京和外相にですね,改めてこの検証結果について,問い合わせというか,説明を求めるお考えはありますでしょうか。
【河野外務大臣】
昨日外交部の方から説明を頂戴しております。
【記者】
説明内容はどのような説明が。
【河野外務大臣】
それはもうやりとりですから,差し控えます。(引用ここまで)
◆立場表明の全文。
慰安婦TFの調査結果発表を見ながら、大統領として重い気持ちを禁じ得ません。
2015年の韓日両国政府間の慰安婦交渉は手続き的にも内容的にも重大な欠陥があったことが確認されました。
遺憾ではありますが、避けることはできません。
これは歴史問題の解決において確立された国際社会の普遍的原則に背くだけでなく、何よりも被害の当事者と国民が排除された政治的合意だったという点で極めて遺憾です。
また、現実に確認された非公開合意の存在は国民に大きな失望を与えました。
合意が両国首脳の追認を経た政府間の公式的約束という負担にもかかわらず、私は大統領として国民と共に、この合意では慰安婦問題が解決されないという 点を改めてはっきりと明らかにします。
そしてまたも傷を受けた慰安婦被害者の皆さんに心から深い慰労を伝えます。
歴史で最も重要なことは真実です。
真実に背を向けたところで道を付けることはできません。我々には苦痛の過去であるほど向き合う勇気が必要です。苦痛で、避けたい歴史であるほど、正面から直視しなければいけません。
そうしてこそ初めて治癒も、和解も、そして未来も始まるでしょう。
私は韓日両国が不幸だった過去の歴史を踏んで、本当の心の友になることを望みます。
そのような姿勢で日本との外交に臨みます。
歴史は歴史として真実と原則を毀損せずに扱っていきます。
同時に私は歴史問題の解決とは別に、韓日間の未来志向的な協力のために正常な外交関係を回復していきます。
政府は被害者中心の解決、国民と共にする外交という原則の下、早期に後続措置を用意することを望みます。(引用ここまで)
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