この外交演説では、本年、私が外務大臣として日本外交を進めていくに当たっての基本的な考え方について御説明申し上げます。
(中略)
本日、まず取り上げなければならない喫緊の課題は、北朝鮮問題です。
北朝鮮の核・ミサイル開発は断じて容認できません。
(中略)
北朝鮮と一刻も早く対話すべきだという意見があります。
しかし、圧力のない中での対話は、核武装を完了したと公言する北朝鮮を非核化に向けて動かすことはできません。
(中略)
まず、中国との安定的な関係構築は極めて重要です。
日中関係は日中双方にとり、最も重要な二国間関係の一つです。
同時に、世界第二、第三の経済大国である日中は、北朝鮮問題を始めとする地域及び国際社会の諸課題に、肩を並べて共に取り組んでいく責務を共有しています。
(中略)
中国側にも関係改善に向けた着実かつ建設的な努力を促してまいります。
こうした観点から、東シナ海における一方的な現状変更の試みは、断じて認められません。
引き続き、冷静かつ毅然に対応するとともに、東シナ海を「平和・協力・友好の海」とするべく日中間で議論を進めてまいります。
北朝鮮の脅威がかつてなく強まる中、日韓両国が緊密に連携・協力して対処する必要がますます高まっています。
日韓パートナーシップ宣言20周年の本年、両国が困難な問題に適切に当たるとともに、長年にわたって両国の関係者が築いてきた信頼・友好関係を強化し、未来志向の日韓関係を築いていくことが重要です。
日韓合意は、慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的」な解決を確認した両国間の約束です。
これを守ることは国際的かつ普遍的な原則です。
日本側は日韓合意で約束したことは全て誠実に実行しており、韓国側も責任を持って合意を着実に実施するよう、引き続き強く求めてまいります。
また、日本固有の領土である竹島については、日本の主張をしっかり伝え、粘り強く対応します。
ロシアとは、最大の懸案である北方領土問題を解決するため、首脳レベルに加え、外相レベルでも緊密に対話を積み重ねることが重要です。
首脳間の合意を踏まえつつ、北方四島における共同経済活動の実現に向けた取組を進めるとともに、元島民の方々のための人道的措置等も実施します。
引き続き、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針の下、ロシアとの交渉に粘り強く取り組みます。
ASEANとは、本年、日本で開催される日メコン首脳会議の機会等を活用しつつ、その連結性強化に一層取り組みます。
また、太平洋島嶼国とは、本年5月に福島で開催する第8回太平洋・島サミットなどの対話の場を活用してパートナーシップを強化します。(引用ここまで)
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