2018.12.16 産経新聞
海上保安庁と水産庁は今期、大和堆では「北朝鮮漁船の入域阻止」を成し遂げた。
しかし、北朝鮮漁船団の操業海域は、大和堆と並ぶ好漁場である「武蔵(むさし)堆」に近い北海道西方など北に拡大している。
海保は「予想外」の動きへの対応にも追われた。今後、日本海の取り締まり範囲の拡大が課題となる。
北朝鮮漁船はスルメイカを求め、秋田・男鹿半島沖の大和堆から北海道・留萌(るもい)沖まで移動し、さまざまな海域から日本のEEZに侵入。
日本漁船への異常接近も確認され、安全で自由な操業の妨害への懸念は強い。
「明るさが強い日本漁船の集魚灯(しゅうぎょとう)の光を利用しようとしているのだろう。こちらが見つけたスルメイカを奪われる」。
石川県漁協によると、今期のスルメイカ漁では、夜間に無灯火のまま日本漁船に接近してくる北朝鮮漁船があった。
大和堆周辺で6月に急増した北朝鮮漁船は8月には北上を開始。
水産庁が各国の漁船ごとに異なる集魚灯の光量を衛星写真で解析したところ、暗い明かりしか持たない低輝度の北朝鮮漁船とみられる船は9月上旬、武蔵堆に近い北海道西方の日本のEEZ外側に密集していた。
10月中旬には、津軽海峡西方の日本のEEZ内に多数の北朝鮮漁船が侵入、日本漁船と遭遇する事態も発生した。
石川県漁協の担当者は「イカは資源量の減少が指摘されている。安心して漁ができないという今の状況はおかしい」と憤る。
(中略)
「昨年は大和堆から追い出す作業に相当な労力が必要だった。今年はあらかじめ巡視船を配備したことで大和堆を空け、日本漁船の操業につなげられた」。
海保の担当者はこう自信をのぞかせる。
一方、今後の課題について「北方に向かった漁船への対応をしっかりやらなければならない」と指摘した。
【動画あり】北朝鮮の「大和堆」違法操業… 2020年01月20日
北漁船、放水開始から3分後に取締船に衝… 2019年10月07日
海保の巡視船に小銃向ける 北の公船か … 2019年09月15日
PR
キーワードサーチ
カレンダー
カテゴリ