2020.6.10 FNN プライムオンライン
僕も記者のはしくれとして横田さんに申し訳なく思った。
これは一昨日のフジテレビの番組「バイキング」の中でも言った事なのだが、 1977年にめぐみさんが北朝鮮に拉致された3年後、産経新聞の阿部さんという記者が「日本人が拉致されている」というスクープを発表した。
しかし当時野党第一党だった社会党はもちろん、自民党でさえ北朝鮮と仲が良く、「そんなバカなことがあるわけがない」と相手にしなかった。
僕も半信半疑でメディアもほとんどが知らんぷりだった。
結局2002年に当時の小泉首相が訪朝し金正日に謝罪させるまで25年間、我々日本人は拉致問題を放置していたのだ。本当に恥ずかしいことだ。
そしてその後18年間我々は再び放置した。
「バイキング」の中で東国原・元宮崎県知事が「(拉致に)結果的に進展はなく、政府の責任は極めて重い」と発言した時に、「拉致問題の進展がないことを安倍さんのせいにするのはおかしい」と思ったが、確かに進展はしておらず、いまだ帰ってこない肉親を待ち続ける家族の方々にはそういう気持ちもあるのだろうなと思い黙っていた。
僕もこの拉致問題を30年ほどだが追いかけているので少しモヤモヤしていたら昨日、めぐみさんの弟の横田哲也さんの会見を聞いて驚いた。
哲也さんは問題なのは「安倍政権」ではなく、「40年間何もしてこなかった政治家や、北朝鮮は拉致などしていないと言い続けたメディアである」と指摘した上で、「何もやってない人が政権批判をするのは卑怯だ」と非常に厳しい言葉で政治家やメディアを批判した。
横田滋さんは本当に立派な人だった。めぐみさんの娘ウンギョンさんが「おじいさんとおばあさんに会いたいから平壌に来て」と言った時も拉致の交渉が北朝鮮ペースになることを嫌って訪朝しなかった。
孫に会いたいという感情より拉致問題全体の解決を優先する人だった。
哲也さんたちもそんな両親の背中を見て育ったのだろう。
我々がすべきことは気楽な立場で政権を批判するのではなく、自分の娘が、あるいはきょうだいが北朝鮮に拉致されたら、とまず想像してみることだろう。
そして今は天国にいる横田さんの思いをかなえるためにも、我々はいかなる手段を使ってでも拉致被害者の奪還を最優先にしなければならないと思うのだ。
【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】
「拉致などないと言ってきたメディアが…」横田滋さん遺族の言葉を隠し続けるメディアの異質さ 報じないなら存在価値なし! 作家・門田隆将氏が言及
2020.6.10 ZAKZAK
(部分引用)
■「拉致するはずないでしょ」と言ってきたメディア 横田哲也さんの発言
「一番悪いのは北朝鮮であることは間違いないが、拉致問題が解決しないことに対して、あるジャーナリストやメディアが『安倍総理は何をやっているのか』という方もいる。
北朝鮮問題が一丁目一番地で掲げていたのに『何も動いていないじゃないか』という発言を、ここ2、3日のメディアで私も見て耳にしている。
安倍首相、安倍政権が問題ではなく、40年以上、何もしてこなかった政治家や、『北朝鮮なんて拉致をするはずないでしょ』と言ってきたメディアがあったから、ここまで安倍首相、安倍政権が苦しんでいる。
安倍首相、安倍政権は動いてくださっている。
何もやっていない人が政権批判をすることは卑怯(ひきょう)だと思います。
拉致問題に協力して、さまざまな角度で動いてきた方ならまだ分かりますが、的を射ていない発言をするのは止めてほしいと思っている」
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