「今は支えてくれたチームメートに感謝の気持ちでいっぱいです」。ひと回り"大人"になった田中の姿が聖地にあった。勝って当たり前。のしかかる『3連覇』へのプレッシャーも、強い心で跳ね返してきた。
強くなった心とは裏腹に最後は体がついていかなかった。「張りは残っていたけど、それは言い訳にはしたくありません」と話したが、今大会計6試合、52回2/3、742球の投球は確かに鉄腕と呼ばれる体にも、さすがにこたえた。肩にびっしりと巻かれたテーピング。前日の試合後のマッサージに加え、通常はしない当日のマッサージも受けた。右後背筋に強いハリがでていたからだ。この日の最速は143キロ。限界を超えているのは明らかだった。「上(プロ)ではやりたいけれど、これからじっくりと考えて決めたいです」
最後まで田中に涙はなかった。それどころかすがすがしい表情で、真っすぐ前を見つめた。73年ぶりの偉業は果たすことができなかったが、駒大苫小牧、そして"北の怪物"の無限の可能性、輝ける未来はまさにいま始まったばかりだ。
出展:
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200608/bt2006082210.html
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