静岡県裾野市のトヨタ自動車の研究所で12日、近く新型セダンに採用される 衝突回避システム が披露された。車前方から飛ばすレーダーで前走車を感知。距離が近づき、追突の可能性が高くなると自動的にブレーキをかける機能を強化し、追突が避けられなくなる前に強いブレーキで停止する仕組みだ。
こうした「自動ブレーキ」は既に他社も採用しているが、前走車との速度差は大半が時速30キロ以下を想定しており、同30キロ以下にならないと衝突を回避できない。しかしトヨタは前走車との速度差が最大時速60キロでも追突回避が可能という。追突事故の9割以上は時速60キロ以内で発生しており、ほとんどカバーできるという。
こうした安全技術が広まった背景には、富士重工が10年5月に発売した 衝突回避システム 「アイサイト」がある。2台のカメラで前方の障害物や歩行者を認識し自動で完全停止する。オプション装備だが、価格は10万5000円で、主力車「レガシィ」への搭載率は、今年9月の実績で9割に迫るほど需要は高い。
センサーなどの検知器が開発当初より安くなっていることも開発に拍車をかけており、各社は差別化を図る新技術の開発を急ぐ。
ホンダはカメラとレーダーの併用で前方状況を感知し、時速60キロ程度で走行中に歩行者が飛び出してきても2段階の自動ブレーキで衝突を回避するシステムを開発中だ。また、日産自動車もレーダーなどで周囲の状況を感知し、急な飛び出しのような事態にブレーキだけでなくハンドルを自動的に切るシステムを開発し、数年内の実用化を目指す。
一方で安全技術は、ユーザーの過度な期待を生む危険がある。カメラで状況を検知する場合は悪天候時に弱く、レーダーは歩行者などを認識しにくいなどの短所がある。路面状況によっても効果は違うため、各社とも「あくまで安全運転の支援」と強調している。
出典: http://mainichi.jp/select/news/20121113k0000m020100000c.html
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