■世界にまだない未来を競え
クルマ、そして道路交通は今後、どのように進化していくのか、また商品としてのクルマのトレンドはどう変化していくのか-。今回の東京モーターショーの見どころは、まさに未来像の提案にある。
第一の注目ポイントは、何といってもクルマのユーザーにどういう楽しみを提供していくかという、近未来のコンセプトカーの数々だ。
今年のショーで顕著なのは、実用性だけでなく、純粋にクルマを楽しむというライフスタイルの提案である。これは国内市場のユーザーに、もう一度クルマの魅力に振り向いてもらおうというメーカーの"再チャレンジ"である。
会場で目を引くのは、オープンカーのコンセプトモデル群だ。屋根を開放し、風を肌で感じながら爽快に走ることができるオープンカーは、市場規模こそ小さいが、ドライブの楽しみを純粋に追求しているという点で、クルマの魅力を訴求するための格好のシンボルとなる。
ホンダ、ダイハツはそれぞれ市販を意識した軽自動車規格のオープンスポーツカーを出品する。スズキも商品化は未知数だが、フルオープンになる軽SUVコンセプトを披露する。普通車ではトヨタ自動車が後輪駆動のスポーツカー「86」、トヨタ自動車東日本がコンパクトカー「アクア」をそれぞれオープントップに改装したものを出品する。独BMWも高級オープンスポーツ「4シリーズカブリオレ」を世界初公開している。
オープン以外でも世界最速クラスのGTスポーツである日産自動車「GT-R NISMO」、流麗なスタイリングの高級クーペ「レクサスRC」、三菱自動車のプラグインハイブリッドSUVなど遊びの要素を入れた参考出品車が多数並ぶ。クルマを持続可能なものにする脱石油技術の提案も充実。今年のショーのトピックは、何といっても水素エネルギーを利用する燃料電池車だろう。世界の大手自動車メーカーが2015年の市販開始を宣言するなど開発競争が過熱するこの分野では、トヨタ、日産、ホンダが実用化を意識した燃料電池車のコンセプトモデルや小型・低コストの燃料電池モジュールなどを展示している。
従来型の電気自動車、充電可能なプラグインハイブリッドカーも多数お目見えする。EV(電気自動車)では日産の斬新な形状のコンセプトカー「ブレイドグライダー」、仏ルノーが日本初公開するスポーツEVコンセプト「デジール」、BMWの新世代EV「iシリーズ」といった未来志向のモデルが耳目を集める一方で、社会実験が各地で始まるなど普及夜明け前の超小型モビリティEVについても、各社がユニークな提案を競っている。
出典: http://www.sankeibiz.jp/business/news/131122/bsa1311220502003-n1.htm
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