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カテゴリ: 台湾棒球
何やら日本の会社が台湾の中学生選手を日本の高校へ留学させようとして、それに反対している中学校側との間でトラブルを起こし、ちょっとした騒ぎになっているようです。

記事もたくさん出ているのですけども、1つ1つ訳していると長くなるのでかいつまんで載せてみます(それでも長いけど)。


[記事] 相中棒球明日之星 球探入校「搶人」 (自由時報)(4/15)(big5)

・台東の泰源中学校に 張進徳 という強打者がいる。
・昨年、彼に目をつけた 日本のマネージメント会社が接触
・昨年末に彼および彼の父親はこのマネージメント会社と契約を交わし、 日本の高校に野球留学
・泰源中学校のコーチや校長らがこれを知り、契約内容を確認したところ、本人への保障が欠けている不平等なものと認識。
・また、規定により 在学中の選手はいかなるプロ野球球団や民間のマネージメント会社とも契約してはならず、違反した場合は出場停止3年 となる。
・このため本人と父親を説得したところ、 日本行きの意志を撤回
・しかし、マネージメント会社側は彼らに契約内容を守るように要求している。


[記事] 更勝酷斯拉 強棒國中生挨[糸邦]約 (壹蘋果網絡)(4/16)(big5)

・日本のマネージメント会社とは、野村克也監督の子・ 団野村氏 が設立した会社「 KDN 」である。

・団野村氏は昨年末に張進徳の打球を見て 「松井秀喜が中学のときでも彼ほどではなかった」 と高く評価、彼を日本の高校に野球留学させたいと希望。
・KDNと張進徳との契約内容は、 KDNが日本への留学にかかる費用を負担し、彼がプロ入りするときにはKDNが代理人となる こと。
・台湾から日本に野球留学した選手は少なくないが、先に代理人と契約してから日本に留学するとなれば初の例。


日棒球經紀誘簽約 泰源國中拒放人 (中國時報)(4/15)(big5)

・中学校側は張進徳の父に対し、彼に中学校を卒業させ、台湾国内の野球の盛んな高校へ進学させるよう勧めている。
・学校側によれば、 彼の父親は文字がわからず 、息子の発展を願ってただKDNに言われるがままに契約した。そして本人もまだ中学生、世間のことを知らない。
・この契約内容は単に日本行きを要求するものではなく、 将来プロ野球選手になれたときに契約金や広告費収入などの項目で本人の受ける権利が制限される内容 になっており、あとで後悔しても遅い。
・そもそも将来プロ野球選手になれる保障もない。
・一方でKDN側は、日本での学費や生活費は全てKDNがみるので、裕福でない彼の家にとっては良い話だと話す。
・契約内容も一方的なものではなく、もし日本へ行った後で彼が日本での生活を望まないのであればすぐに台湾に戻し、契約も中止する条件になっている。


[記事] 日球探搶簽國中生 校方批賣身契 經紀人索賠百萬 (中國時報)(4/16)(big5)

・中華民國學生棒球聯盟規定では、未成年の学生を保護するために、在学中の選手がプロ野球球団や民間のマネージメント会社との契約を禁じているが、違反した場合は選手本人が出場停止3年になるだけでなく、 チームと職員も出場停止2年 と定められている。
・彼の2人の弟はともに泰源中学の捕手と投手で、彼の契約で弟や他の選手たちが巻き添えで出場停止になる。
・それを知った彼は明確に日本行きを拒んでいる。
・しかしKDN側はあきらめておらず、すでに学校側に繰り返し彼を日本に行かせるように要請し、もし飛行機に乗らない場合は 賠償として100万元を要求 すると告げている。
・KDN側の主張では、父親が文字が読めないという理由は無理があるし、3月まではずっと父子ともに日本行きを望んでいたのに校長に説得されてから日本行きを拒むようになった。これは会社の信用を著しく損ねるもので、100萬元を弁償するのでもやりすぎではない、と。




学校側によれば、会社側が選手本人や父親が何もわかっていないことをいいことに、会社側に有利な、だましたような契約をさせた、という主張のようです。

記事はだいたい選手側・学校側寄りに書かれている感じで、読んでいる限りでは引っ張ってでも日本に行かせようとしている代理人会社側は悪者みたいに思えて来ます。


でもこの家庭は裕福ではないそうですし、本当にいい条件で日本に留学できるのならば、そして選手本人もそれを望むのであれば、選手の将来のためにはなかなか良い話でもありそう。

そもそも日本でも西武の裏金問題とかありましたし、台湾の学生野球もそんなキレイな世界なのか。良くわかりません。


ただ1点、彼が代理人と契約することによって本当に学校全体が2年間出場停止になり、後輩の選手たちにまで迷惑がかかるのなら、そしてマネージメント会社側がそれを知りながら接触していたのなら、それはずいぶんとヒドい話だな、と。




で、このKDNという団野村さんの会社。
良く知らないで書きますが、どうもこの団野村さんという人は評判の良くない人物という報道のされ方をすることが多い印象が。
この人の名前が表に出て来るときって、だいたいトラブルでロクでもないことになっているときのような…。


そしてこの会社は記事にもあるように、結構台湾球界にも食い込んでいるみたいですねぇ。
会社の公式サイト(→ こちら )に会社の歴史のようなものが載っているのですが、そこから台湾関連の部分を拾ってみると。


・台湾のラニュー・ベアーズと監督、コーチ、選手計6名の契約を締結。台湾野球界との関係を強化。

2006年
ケニー・レイボーン選手 と台湾のラニュー・ベアーズとの契約を締結。

2007年
呉偲佑選手 と千葉ロッテマリーンズとの契約を締結。
トラビス・ミニクス選手 と台湾の誠コブラスとの契約を締結。

熊隊との関係が深いようです。
他に一昨年に熊にいた 荒川祐輔投手 巴克斯(元中日のバルガス)投手 、そしていま熊にいる マック鈴木投手 の代理人でもある(あった)みたいだから、はっきりとは書いてないけど彼らを熊隊に紹介したのもこの会社なのでしょう (だからマック鈴木投手は楽天のテスト受けたのかな)

それから去年、獅にいた 彼得投手 もKDNが代理人らしい。
(そういえば離婚問題で帰国しちゃってから帰ってこないですねぇ)

最後、2007年に蛇隊に入れたと書かれている「トラビス・ミニクス選手」って誰だっけ?
まったくいつも蛇隊がハズレ外人ばっかり掴まされているのはこの会社のせいか。蛇にも雷鵬や彼得みたいにいい外人連れてきてよ。
って、「トラビス・ミニクス」とは 米克投手 のこと。この人は蛇の外国人にしては珍しくシーズン最初から最後までいて、かなりいい働きをしたんだった。

なあんだ、いい会社じゃないか! (←手のひら返しすぎ)


悪く言われることも多いけど、多くの有名選手がこの会社と代理人契約を結んでいるようで、それは選手にとってメリットがあり、そしてこの会社がそれだけ信頼されているってことなんでしょうねぇ。


でも、中学生を相手に争奪戦みたいなことをするのは傍目にはちょっと異常にも思えて来ます。そんな若い選手にも代理人が手を伸ばすんだなぁ、と。

仮にプロに入って契約金をたくさんもらえたとしても、オカネになるのは3年後。
逆に留学中の学費に加えて生活費も面倒みちゃうだなんて。3年間で何百万円もかかるでしょう。モノにならなかったら逆に損失です。もちろん、プロのスター選手になれる保障はない。

この選手の素質がどれほどのものなのかわからないけど、将来、投資分なんて簡単に取り戻せるだけの大金を動かす可能性のある「金の卵」ってことなんだろうな~。





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Last updated  2008年04月22日 15時57分00秒
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