『いのちのパレード』
著:恩田陸
恩田ワールドの原点<異色作家短編集>への熱きオマージュ。
ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー…。
あらゆるジャンルに越境し、読者を幻惑する。
恩田マジックが冴える15篇を収録した、摩訶不思議な作品集。
恩田ワールド全開の短編集。
ホラーぽいものもあり、SF風もあり、ミステリー風なのもあり、
サスペンスぽいのもあり、オカルト風なものもあり。
どれもが、ふわふわと漂うような浮遊感を持ち、
不思議な世界へといざなう物語。
ほんの短いストーリーの中に、こんな深い世界を描くのかと、
改めて、多彩ぶりというか変化ぶりに驚かされる。
長編と違い、落ち着くべきところに落ち着かないラスト。
その不安定感も、恩田短編ならでは、というか。
で?その後は?と、結末は読み手の想像にゆだねるような。
それって無責任じゃん!と思うのだけれど、気づいたら、
あれはどういう意味だったのだろう?
あの物語の終着は、一体どこなんだろう?
と考えてしまっている。
その余韻が、恩田短編の醍醐味なのかも。
そんな醍醐味をたっぷりと味わえる、一冊でした。
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