『ぐるり一周34.5キロJR山手線の謎』
著:松本典久
乗降客数が日本一多い山手線。
ぐるりと一周34.5キロ、所要時間はぴったり1時間。
この間に29駅あり、平均駅間距離は日本で2番目に短い。
最短で2分20秒間隔の超過密ダイヤで11両の電車が走る。
本書は、丸ごと1冊山手線本である。
「運転士はどの駅で替わる?」
「新宿駅は、乗客ゼロを記録したことがある」など、
路線にまつわるエピソードと歴史、29の駅に関するウンチク等々、
あっと驚く話題が満載。
電車といえば上下線しかない田舎モンの私でも、
複雑極める鉄道網を眺めているだけで混乱してくる中で、
外回り内回りが分からずとも、とりあえず乗ってしまえば、
所要時間の差はあれど目的駅に着ける、救世主のような山手線。
「とりあえず山手線乗っとけ」みたいな(笑)。
そんな山手線の歴史から、駅や駅名、地名のウンチク、
沿線の見所まで、やや鉄分多めの感は拭えないけれど、
マメ知識満載。
たとえば、東京駅の銀の鈴は今4代目とか。
どおりで先日東京駅に行った時、こんなのだったっけ?
と思ったわけだ。
東京駅が工事中ってのもあるけど。
私の最寄の西日暮里駅は1971年にできて、
29駅の中で一番若いらしい。
そして西日暮里~日暮里間は500mと、一番短いらしい。
確かに、日暮里出たと思ったらすぐ減速するな。
正しいのは「やまのてせん」なのか、「やまてせん」なのか。
「あきはばら」が正しいのか、「あきばはら」なのか。
「有楽町」という名の由来は、織田信長の弟、
織田有楽斎が住んでいたことにちなんでらしい。
織田信長に弟がいて、それが東京に住んでたのか!
その頃は東京じゃないな。
と思ったら、実際はちょっと違うらしい。
有楽町-Wilipedia
ま、そういうのも面白い、ということで。
そんな、別に知らなくてもいいけど、知っとくとちょっと楽しい、
山手線話。
それにしても鉄道が走る、駅が出来るという時、
住民の反対運動ってすごかったんだろな。
そのせいで、駅の位置が当初予定していた場所よりも、
全然違ったりとか。
何気なく乗っている山手線だけども、先人たちの智恵と尽力と、
鉄の意志と意力の上に走っているんだなと思った、一冊でした。
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