*モナミ* SMAP・映画・本

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2012.01.28
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『ジェノサイド』


急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。
それがすべての発端だった。

創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、
隠されていた私設実験室に辿り着く。
ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。

同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、
難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。

暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。
事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。

イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にある、
コンゴのジャングル地帯に潜入する。



すごいすごい。
全部が、繋がった。
すごい本に、また出会っちまったなぁ。

ミステリーでもあり、でもSF色も濃くて。
いや、「フィクション」では、ないかもしれない…。

「それ」は、もうすでに存在しているかもしれなくて。
「それ」の駆逐作戦は、もう始まっているかもしてなくて。
でもそれすら凌駕している「それ」が、いるかもしれなくて…。

ぜひにも映画化して欲しいけど、映像化されたら逆に、
陳腐になってしまいそう。


しかし日本人の傭兵をあんな人物に描いたのは、なにか理由でも、
あったんだろうか?
日本に「それ」を連れてくるというから、彼の過去なりトラウマなりが、
絡んでくるのかな、と思ったら、あんな風に消されちゃって。

日本人の、ジェノサイドの過去を暗示したかったのかなぁ?
でもジェノサイドなんて、どの民族でもどの国でもやってきたことで、
日本人ばかりがそういう行為を好む民族である、というわけではないし。

書き手が日本人で、読み手も私たち日本人だからことさら強調というか、
そういう日本の歴史上の事実と反映させたかったのかもしれないけれど。


まぁそういうことをさておいても、面白い一冊でした。



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最終更新日  2012.05.18 18:32:38


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