まんがよみ日記

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2017年09月24日
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カテゴリ: 批評
顔はみたことあるけれど名前がでない俳優さん、というのがいる。顔はみたことあるというのはそれだけで実はすごい、というかしっかりかつたくさんの仕事をこなしている、という名職人の証明ではあるのだが。俳優と名乗れる存在が知人にいるけれど、やはりなかなか厳しい世界のようだ。

 織本順吉氏も私にとってはそういうひとのひとりだ。いろんな作品で観たような気がするけれど代表的な作品を思い出せない。「有名」というより「有顔」とでもいうべきか。あんたが知らないだけでしょ?といわれても否定はしない。

 この番組はその老いとそれをみつめる娘のビデオカメラ、という大胆な構成ですすむ。家族ゆえに老いを拾う視点はすごい。おむつを履く場面やどうでもいいことに癇癪をおこす場面など、ほんとうならみせたくない場面も撮る。仕事を、相手を気遣いながら自分のコンディションを考えて断る場面も撮る。

 あたえられた台本を何度でも何度でもさらう。老いた脳はもはや簡単にセリフ覚えを許さない。それでも寝ても覚めてもやろうとする姿にしびれた。

 「執念」とかいう粘着質なものではない、もっと乾いたことばがふさわしい。あえていうなら「営み」だろうか。

 観終わったあとの圧倒のされ具合にその正体がなんなのか考えているところ。

 おそらく自分の親であり、あるいは自分の将来を考えたときの姿とリンクさせて考えているのだろうと思う。ああなりたい、という憧れとも違うし、ああなるのかな、という想像とも違うこの身体感覚。

「がんばっている姿に感動」、というのは若いひとを追った映像でしか思わないことなのかもしれない。とにかくスゴイモノをみた。(♂)





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最終更新日  2017年09月24日 11時27分58秒


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