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3.11がもたらした 言葉の重みを考える 瓦礫の中から言葉をこの人の本を読むと「なんて言葉に鋭敏で、時代を敏感に察知する人なんだろう」といつも思います。昨年、大震災が降りかかった石巻出身の筆者にとって、かつては離れることが当然と考えていた故郷とは、これまでは格別に意識する対象ではなかったようです。しかし、跡形もなく破壊された映像を見たとき、まさに自分を形成してきたもの、内面、記憶、そうしたものが根こそぎもっていかれたと茫然自失し、日々痛みの大きさを思い知らされます。そうした内面の崩壊とは裏腹に、メディアで流れる合言葉のような上滑りの言葉、ACジャパンのCMで呪文のように繰り返された「あいさつの魔法」「こだまでしょうか」。違和感を感じたのは筆者だけではなく、サブリミナルな意識統制があったと見る向きは少なくありません。けれども、一方で詩集を買い求めた人やYouTubeで再生した人も多くいて、戦時中に国民が自主的に抑制し、内部統制が起こったのによく似ていると指摘しています。失われたものの大きさに比して、あまりに軽い言葉が跋扈している。のっぺりとした、とってつけたような「やさしさ」だけが蔓延していて、表現の貧弱さにぞっとすると筆者はいいます。あまりの空しさに襲われると、人は表現すべき言葉を見出せないのではないでしょうか。でもせめて、生きていくからには、言うべき言葉は見あたらなくとも、感じ取ろうとする意識は保っていなければなりません。もう何もありえないことはないのだとしたら、3.11で証明されたことは何だったのか、私たちが失ったものは何だったのか、また失われていないものは何なのか。これ以上のことが起こるかもしれないという畏れとともに。 にほんブログ村
2012/05/02
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第三の耳を澄ませて 豊かなコミュニケーションを目指したい 倍音私が通うヨガの先生が、ある時からBGMにバリ島で演奏される“ガムラン”を使うようになって、なんでかな~と思っていたのですが、この本を読んで少し分かった気がしました音は、ひとつの音として聞こえる場合でも、さまざまな音を含んでいるといいます。その中で周波数が一番低いものを「基音」といい、そのほかのものを「倍音」と呼ぶそうですそんな区別がわかるのかなと思いますが、基音だけの音というのは、テレビの試験放送みたいなノッペリした音なので、誰にでもその差は感じられるようですさらに倍音は「整数次倍音」と「非整数次倍音」に分けられるのですが、前者はカリスマ性や荘厳な雰囲気を漂わせる音であり、後者は親しみやすく感情に訴えかける音と違いが出てきます。歌手で言えば、「整数次倍音」の歌声が美空ひばり、浜崎あゆみ、「非整数次倍音」は森進一や宇多田ヒカルと例を上げていますが、イメージがわきますでしょうか自然の音には倍音が多くあり、楽器でもオーボエや尺八、仏壇にある鈴など、倍音を多く出す楽器が数多くあります。ガムランもそうした響きを使った音楽なわけです倍音を聞いた時には、基音だけの時と比べてはるかに多くの脳の部位が反応するそうです。人間はこうした倍音を意識的には聞こえなくても、無意識下で感じているので、私たちが森に行くと癒されるのは、清涼な空気だけではなく音にも要因があるかもしれません他方、西洋の音楽には低次の倍音しか含まれておらず、CDやテレビでは20キロヘルツまでしか収録されないので、高周波や倍音がカットされてしまっています。元来、倍音に敏感だった日本人にとって、現代の環境は互いの心を通わすコミュニケーションが不十分なのではないか、と著者は提言しています。それはSMSやツィッターを通した情報のやり取りではなくて、非言語的で無意識の領域のコミュニケーション・・・いってみれば、iphoneから流れる音楽よりも傍で家族が歌う歌の方が、はるかに複雑で豊かな音なのではないかということでしょう。目に見えないけれど、聞こえないけれど、何か足りない周りに音は満ちているのに、そんな不充足感がストレスの原因になっているとしたら、何とも不幸なことです著者は、これからの時代は倍音を介して、国、世代、人種といったさまざまなギャップを超えたコミュニケーションによって文化が育まれていくのではないか、と感じているそうです。そんな時代に向けて、無意識の領域でもコミュニケーションを取れるよう、倍音に耳を澄ませていきたいですね にほんブログ村
2012/04/16
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資本主義の現実を まざまざと見せられる一冊 僕は君たちに武器を配りたい穏やかじゃないタイトルですが、それもそのはず、この本は厳しい資本主義社会に泳ぎ出る学生に向けて「ゲリラ戦」を推奨する先生からのエールなのです。といいつつも、学生だけでなく、現代社会に生きる人に有益な内容といえるでしょう。先日、とある医療関連企業のホームページを開いてみたら、“世界面接”という文字が躍っていてびっくりしました新卒生は面接を受ける段階で、他国の学生とも競争しなければならない時代になったわけです。。メーカーの工場がどんどん海外に進出して、赤字、合併、人員削減といったニュースに事欠かない今、語学力、資格といったスペックを高めるだけでは、さらに人件費が安い他国の同程度の人材に勝てなくなってしまいました本書では、仕事ができるタイプを以下のように分類していますが、1.商品を遠くに運んで売るトレーダー2.専門性を高めて、高いスキルで仕事をするエキスパート3.市場に合わせて商品に付加価値をつけて売るマーケター 4.まったく新しい仕組みをイノベーションできるイノベーター5.起業家となり、皆をマネージして行動するリーダー6.投資家として市場に参加するインベスター=投資家このうち、トレーダーとエキスパート、つまり「営業力」と「専門性」は、ネットの普及や技術革新のスピードが速くなったことによって、価値を失いつつありますじゃあ、どうすればいいのか筆者は状況に応じて臨機応変に戦い方を変える「ゲリラ戦」と称して、個人の働き方にもマーケティングの発想で臨む、投資家の視点で考えることを勧めています。実例として、語学力を生かして英会話学校の経営に乗り出したところ、生徒が集まらなかったため、“外国人向けの日本語教師”になったところ大当たりした人の話が出ていますが、ニーズがあるのはどこなのか、視点をずらしてみて、コロンブスの卵を探すことができれば仕事は創れるということでしょう身の回りのことからも工夫できる発想ができるよう、頭を柔軟にしていきたいものです にほんブログ村
2012/04/16
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ソフトな表現に包まれた 「片付け哲学」に驚嘆! 人生がときめく片づけの魔法テレビに出演していた“こんまりさん”を見たときは、かわいらしい容姿に気を取られてあんまりピンとこなかったのですが、本を読んだらすごかった「片づけ」というと、「収納」から入る指南書も多い中で「捨てないと始まらない」とばっさり。それも部屋ごとの整理ではなく、アイテム別に徹底的に整理するのが基本です。それは“何を捨てるか”ではなくて“何を残すか”を大切にしているから。ユニークなのは、その基準が自分の“ときめき”だという点です。また、片づけの順序も決まっています。衣類からスタートして小物、書類、写真や思い出グッズは最後に。部屋ごとではなく、アイテムごとの整理が鉄則です。まずは、悩みのタネの衣類オフシーズンの持ち服から全部、床に山積みして一つ一つ触って、もうお役目が済んだモノを脇に積んでいくというのですが、そうすると「新しい」とか「高かった」とか、頭で考えるよりも正直に選び分けられるといいますそうして右から左へ軽い・明るいモノから重い・暗いモノへと配置。靴下やストッキングは、結ばないで軽く畳んであげると、彼らも苦しくないし長持ちする。(私はぎゅうぎゅう結ぶ派だったのですが、畳んでみたら、品良く数も多く収納できるのにビックリしました)こういった表現が感覚的なので、「取っつきづらい」と感じる人もいるようですが、感性で感じるやり方は女性には合っているんじゃないかと思います。巫女として働いていたこともあるという“こんまりさん”、片付け前には部屋に挨拶をして柏手を打って気を静める()というから、さすがです。片付けは盛大な「祭り」、春目前の今こそ家中一新するのにピッタリな時期ですねこの本を読めば、自ずと片付けたい気持ちがむずむず湧き起ってきます ☆水彩画ブログを書いていますよかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/29
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地名は土地情報そのもの?! 読むと認識が変わります この地名が危ないいつ地震が起きてもおかしくないという報道が絶えない昨今、ちょっと気になる本です読んでいるうちに、横溝正史ミステリーの謎解きを追っているような気になってきましたというのも、地名はややこしくて、意味が違っていても“音”が似ていたり、“良く知られた”字”を当てることが多いのだそうです特に植物に関係する字が入っている地名は、全然違った意味だったりします。例えば、新潟地震の震源地・山古志村から魚沼市に注ぐ“芋川”。ここは「芋が生える、イモ類を栽培するのに適した川」という意味ではなくて、「芋=ウモ」と発音したことから、「埋もれる川」そのものだといいます...また、過去何度も地震&津波で洗われてきた湘南・鎌倉の“クラ”は、動詞<クル>が名詞化した語で、津波によって「えぐられたような地形」という意味で使われているそうです鹿児島の“桜島”は桜が咲く島ではなく、「サク(咲)=サケル(裂)」から転じて「時折、山頂が裂けて火山灰を噴出す火山」という表現()だったり、東海道見附宿があった静岡県磐田市の辺りは、「ミツケ=水漬け」を意味していたりとドッキリする話が続きます。もちろん、いろんな解釈があって古語解読の意見が分かれる部分も多々あるようですが、地名は土地情報の記録であるというのは参考になりそうです。お住まいの地域が過去どんな状況で、なにゆえその地名が付いているのか、防災の一環として気にしてみると、いざというとき一助となるかもしれません。 ☆水彩画ブログを書いていますよかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/29
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心理が分かれば 距離が縮まります ご老人は謎だらけ祖父母と同居していなかった私にとって、年配の人への接し方は、どうしていいかわからないというのが正直なところでした。齢を重ねて、今度は自分の親が高齢に差しかかり、衰えの坂を下りつつあるのを目の当たりにして愕然とすることがありますなぜ運転しないのに運転免許証にこだわるのか、なぜ昔の話を生き生きと語り出すのか行動もよくわからない上に、何をあげたら喜ぶのか、何を言ったら傷つくのかわからないことだらけです若い世代は自分が通ってきた道なので、まだ理解が及びやすいのですが、年配者の心情はなってみないとわからないものかと思っていました。この本を読んで、「なるほどね~」と思うと同時に、日々いろんな想いを抱えて生きている年配の人たちの心を垣間見た思いがしました例えば、「都合のよいことしか覚えていない」のは、残りの時間が短いからこそ、ポジティブなことを記憶に残して生きやすくする術なんだそうです決して都合の悪いことを忘れているわけではないけれど、「そういうこともあったかもね」程度にしか覚えていないといいます。若い人は初めて学習することが多いため、凹むことも多いのですが、年配の人はさんざんネガティブな経験をしているため、あえてそこに目を向ける必要はないのでしょう。また、同じことを繰り返し注意して、人の世話を焼きたがる人がいます年を取れば取るほど、「人の役に立つこと」を重要視するようになるそうです。それは、「人の役に立っている」ことは、自分の自尊心や有能感を高めてくれるからこれまで色んな経験をした蓄積が人のために生かされるわけですから、「人の世話を焼く」ことは、生きる意欲に直結しているのです些細なことで怒りを爆発させている人もよく見かけますでも、それはその瞬間に起きたものではなく、機械の操作がよく分からなくて間違えたり、病院で子ども扱いされたり、社会の早さについていけない腹立たしさなど、積もり積もった怒りかもしれません。そうやって一挙一動を順を追ってみれば、なぜそういう振舞いに至ったかも想像ができるし、とても愛おしい存在に思えました誰もがいつか通る道、やさしく見守れるようになりたいです にほんブログ村
2012/02/24
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身に付けたい! 論点がクリアに見える情報整理法 自分のアタマで考えよう「自分で考える」とは、どういうことをいうのか、実に鮮やかに示してくれる本です“日々考えている”と思っていても、メディアの受け売りを鵜呑みにしてデータの上っ面をなででいるだけだったり、建設的ではない思いを繰り返したどってみたり・・・そう、私が“考えている”と思っていたのは、“物思い”だったのかも情報収集はいくらでもできますが、判断基準を絞って目標とする結果を導きだしたり、予測をするとなると思考する必要がありますそのプロセスは、文章に落とし込めるほど具体的にするところから始めて、図やグラフにして視覚化するとしていて、アウトプットは誰の目にも分かりやすくなっています。取り上げているデータは「プロ野球ファンの年齢層」「合計特殊出生率」だったり「男女別自殺数」など、比較的なじみ深い統計から、「日・韓・中の100年比較」や「世界経済の縦横比較」のような要素の多い長期間の統計まで幅広いですが、構成要素を分解してあらゆる組み合わせを考える手法が有効なのがひと目で見て取れて、目を見張りましたこれはやっぱり、一朝一夕にできることではなくて日々の思考の鍛錬が生きてくるのだと思います著者は「思考の棚」と表現していますが、そうやって仮説と検証のプログラムを自分の中で持っていると、新しい情報が入ってきたときに、抽象度の高いレベルから情報を整理できる=情報感度が高くなるというわけです。それは数字やグラフデータのみならず、「就活」や「婚活」において自分が求める条件を具体化することにも応用可能であり、ひいては料理の段取りや部屋の片づけ術にも通じるものがあると実感しました“もやもやと感じる問題点や情報は言語化して視覚化”、ぜひとも身に付けたい技です ☆水彩画ブログを書いていますよかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/22
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“怒り”の悪影響を再認識 一刻も早く脱しよう 怒るのをやめると奇跡が起こる♪怒りが湧き起こってくると、体内をドス黒い液体が巡り出すような気がします“百害あって一利なし”と分かっていても、腹を立てようと思ったら、いくらでも見つけられるのが現代社会。でも、大抵の場合はどうでもいいことで、そのときの気分に応じて、自分の中からひねくり出していることも多いもの自分に関係のない“怒り”は、なるべく感情を波立たせないようにやり過ごしたいものです電車の時間が遅れたり、長く待たされたりすることによる、一時的なイライラは一過性でおさまりますが、やっかいなのは、対人関係で発生する怒りです相手は他意がなく言った言葉でも、自分の個人的な事情で深読みして傷付いたり、尾を引いて根に持ったりすることもありますでも、この本にあるように、一刻も早く怒りの感情を処理することが大事なんですね。そうでないと、予想もしなかったようなアクシデントを引き起こしたり、堂々巡りの考えに捕われて、前に進めなくなってしまいます風邪と一緒で、早めの対処が肝心です。そのために、・一段高い自分から俯瞰して、「自問自答」して状況を見直してみる・体を動かして怒りを昇華する(運動したり、紙を破ったり皿を割ったり)・“理解”と“思いやり”をもつこのほか、私は音楽を聴いたり美味しいものを食べたりして、気分転換を心掛けていますまた、人への“嫉妬”やうらやみの気持ちは、「自分なんて・・・」と自分を落としめる方向を封じ込んで、自分を引き上げるエネルギーに転換する、というのは一番いい考え方だなと思いましたいったん凹むと、ニュートラルな状態に持ち直すのに時間とエネルギーがかかってしまいます。そう、とにかく怒るのにはエネルギーが要るんです「こんなくだらないことにエネルギーを使ってはもったいない」となるべくなら怒らない、怒ってもさっさと怒りをスルーできる自分に近づきたいものです にほんブログ村
2012/02/21
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格差が進む 東京の“これから”を憂慮 階級都市東京の「山の手」と「下町」を中心に、今の東京が形成されてきた過程がよくわかる本です 今でこそ、駅近で便利な大型マンションが立つようになって、若い世帯の流動性が高まりましたが、 かつてはエリアによって、職業も暮らし方も学歴も、話す言葉まで違っていたとは驚きました (私は両方住んだことがありますが、マンション暮らしだったせいか、それほどの違いを感じたことはありません。) 工場が多かった「下町」は、勤め人が多い「山の手」の生活の下支えと位置づけられ、 隅田川を境に、人々の気質は大きく違ったものでした。 隅田川の汚さといったら、今の比ではなかったといいます 人口が増えるにつれ東京は膨張し、かつての「山の手」は都心の商業エリアとして機能し、 住宅街としての「山の手」は山手線外側に移動・拡大していきます 面白いことに、どのエリアでも共通して土地の高低差と暮らし向きの良し悪しは比例しているのです(「アースダイバー」(中沢新一著)が詳しいです) バブル以降は、全国を上回るペースで都内の収入格差が一段と激しくなっているのがデータから見てとれます。 以前と同様、生活レベルの異なる人々の交流が盛んになるわけはなく、大型マンションに住む“新中流階級”が、主に教育現場で古くから住む地元住民と軋轢を起こしているといいます。 とかくマンション生活は便利なので、職場と家と大型商業施設でほぼ事足りてしまい、地域からは浮き立ってしまがちです。 子どもの教育において高学歴&高収入を目指す“新中流階級”は公立学校に通う地元住民を見下すような態度を取る、という図式ですが、今や高収入を確約する道は超狭き門です 日本の景気後退は底知らずなのに、いつまでもそんなことが続けられるとは思えません。 これからは人口も減り、高齢者も増える中で、自分の生活だけ守れればいい、というわけにはいかなくなってくると思います。 経済の変化は暮らし方・住まい方の大きな変化につながっていくでしょう。 ロンドンやNYなど世界中の大都市で、住み分けがあるのは事実ですが、日本でそこまでの格差があってほしいとは思いません。 東京には多様な人が住み、協力し合える都市であってほしいと願います。 ☆水彩画ブログを書いていますよかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/15
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下り坂を快適に過ごすために クリアすべき条件 40歳からのシンプルな暮らしアラフォー世代の私には、見逃せないタイトルです“断捨離”に“ときめく片付け”に“シンプルな暮らし”と、世の中、整理整頓を望む声にあふれているのですが、この本を読んで思ったのは40代というのは人生の折り返し地点なのだということつまりどの世代にもオールウェイズお片付けの必要性はあるのですが、ここらでしっかり「棚卸し」をしておかないと、必要・不必要の見極めがつかないまま、ズルズルと時間だけが過ぎてしまうということに、おののきましたそれって、つまり自分が座標軸の中心になっていないということです。今の時代、家族構成も違えば、仕事も違う。家の中も時間配分も、自分がどうしたいのか決めなければ、やることがいっぱいあっていつもイライラしている人になってしまう・・・そのカギの一つは、自分のキャパにあった物だというのですから、「棚卸し」をしない手はありませんさらに。40代以降にとって大切なのは「時間」の過ごし方。体力にも限りあり、誰とどう過ごすのか、上質な時間を心掛けたいものです。違う世代の人と過ごすのも、張り合う気持ちが少ない分、素直に聞けたり参考にできたりと、経験上、確かにその通りだなと思いました未知の40代を充実して過ごすための指南書としても最適な本です ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/11
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“無料”にどう向き合うか 考えさせられます 無料ビジネスの時代“無料”でサービスを提供しつつも、利益を得る・・・そんなビジネススタイルが台頭しつつあるという話です。もちろん、やみくもに“タダ”を売りにしても赤字が拡大するばかりですから、そこは提供サイドも知恵を絞る必要があるというわけです例えば一杯目のコーヒーが無料の喫茶店と2杯目以降が無料の店とでは、客層にどのような違いが出るかサイドメニューを頼む確立が高いのはどちらか、店に長居する客が多くなりそうなのはどちらか・・・普段は消費者としてスルーしてしまいがちなことも、色んな可能性を探りながら考えるのは面白いですねまた、東京ディズニーランドとUSJは、一律で入場料金を払う代わりにアトラクションは乗り放題です。けれどもTDLではパスポートチケットの値上げをしつつも、近隣利用客へのサービスは手厚していたり、USJでは行列に並ばなくてもいい優先チケットがあったりと、どんなエリアの客層に来てほしいか、周到に練った料金設定をしているようですどんなタイプがターゲットになるのか考えた上で、そうした客層に的確にアピールする必要があるのですから、無料ビジネスを展開するには顧客情報がとても重要になるわけです年齢、性別、住所、職業、家族構成、趣味・嗜好・・・そうした属性が分かれば、アプローチの成功率は飛躍的に伸びることでしょう消費者としては、サービスを利用する際どんな情報が履歴として残るのか気になるところですこの本を読んで、サービスを提供する方も利用する方も、情報の扱われ方に一層意識した方がいいと再確認しました にほんブログ村
2012/02/08
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読むと気分が上がる 仏女性のサクセスストーリー ワニの黄色い目(上)中世研究家のジョーは、夫と2人の娘と暮らす冴えない中年女性引っ込み思案で美人の姉と比較されっぱなし、おどおどしながら生きてきましたところが突然、失業中の夫が家を出て別の女性と暮らし始め、平穏な生活はガラガラと崩れ去り、一から人生を立て直さす羽目に陥りますそんなとき、姉のゴーストライターとして小説を書く話が舞い込んできて、中世を舞台にして渾身の小説を書き上げますが、なんとこれがベストセラーにと、ジェットコースターのような展開が続くのですが、親切だけど自信がなくて影の薄かった主人公が、世帯主という責任を自覚した時から、変貌を遂げていくのにワクワクさせられます仕事を増やして、お金のやりくり、子どもたちへの目配り、その合間を縫って小説を書くのですから、もう大変意思はハッキリ言うようになったし、緊張感からかスッキリと痩せてきて、美容院で髪を整えたら、別人のような雰囲気に。そして小説が評価されたことで、自分の名は出なくとも大きな自信となって、彼女を内側から花開かせていったのでした。。軽く読める内容でありながら、個性的な登場人物それぞれが抱える問題に共感したり、驚いたり。一粒で何度も美味しいプロットです。また、ヴァカンスに出掛けたり、カフェやホテルのメニューとか、泥棒市など、パリの人々の生活が垣間見れて、ディテールも楽しめます下巻ではさらに有りえない展開が用意されていて、目が離せません読むだけで、私もがんばっちゃおう~と気分を上げてくれる本です。バレンタインに自分へのごほうび本としてもいいですね ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/02/06
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こころと身体はつながっている ことを実感させられました おのころ心平/著自然治癒力を重視して2万件のカウンセリングを続けてきたという著者。病気になるには、その部分に相当なエネルギーを使っているといいます。本来、生きる欲求であるエネルギーを身体の内側に抑圧してしまっているのが病気という状態。そのエネルギーをプラスに変化させてあげられたら・・・身体の内側のエネルギーを外側で表現できるようになったら、相当な才能が発揮されるのではないかという視点に立っています。病気になると、人は「がん」とか「糖尿病」とかいうレッテルを受け入れてしまいます。そうすると、本当に自分は健康で幸せになってもよい、という許可を自分に出すのが難しくなるといいます。患う期間が長ければ長いほど、その苦悩から解放された自分を想像できなくなってしまうのは悲しいことです治るためには、まず病気を受け入れること。病気である臓器と向き合うこと。病気を克服した先に、どんな自分でありたいのか?自分らしくどう生きたいのか?をよりリアルにイメージしていくことが必要です臓器には五臓六腑というようにそれぞれの臓器が扱う感情があって、それによって症状もある程度説明がつくのには驚きました。また、体内で関連しているので、単なる虫歯だと思っていても、胃酸の出が弱いため唾液を出すことで消化力をカバーしていたため、口内が酸性に傾きがちだったり。肩こりは、頭脳労働ばっかりで頭に上がりがちな気を首から下に押しとどめるための策だったりすることもあるようです。年末に大掃除をするように、身体のちょっとした不調にも向き合って、ケアしていくことの重要性を感じました ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery
2012/01/30
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読むとファイトが 湧いてくる生き方指南書 折れない心で納得のいく人生にするためにあなたができることニューヨークでサイキック・カウンセラーとして活躍する原田真裕美さんの本です。生きていく上で何を大切にしなければいけないか、という視点から書かれた本で、すごくエネルギーが伝わってきます日本では長く経済的な安定が続いたせいか、仕事の安定性が第一で、精神的な充足感とか個人にとっての大切なことというのは、とかく後回しにされがちです。うつ病が増えているのも、カウンセリングや余暇の過ごし方の工夫といったような、小手先の対応ではどうにもままならない状況なのではないかと感じていますが、結局はお金だけでは自分の幸せを価値判断できないということなのではないでしょうか。生活のために仕事をしていても、魂的にすり減ってしまうと身体が悲鳴を上げてしまいます。頭では分かっていても、魂から納得していないと幸せな人生が送れないのです。魂を豊かにする=好きなことに取り組んでみることで気持ちがすっきりしたり、滞っていたものが流れる感じがするものです本当にやりたかったことがあるのに、時間がないからと後回しにしてしまったり、才能があるかどうかもわからないのにやってみてもしょうがない・・・といった逡巡をしているうちに、結局やれなくなってしまう、と原田さんはいいます。「欠けているものに育てられる」「失うことで飛躍できる」とバネ仕掛けのような原田さんですが、多くのクライアントと接して時間が有限だということを知っているからなのでしょう。後半は、10代から80代までの過ごし方についてアドバイスが書かれていますが、人は自分の年代以上のことはなってみなければ分からないもの。これを読むと、その世代ごとに突き当たる悩みやトラブルがあって、今のままずっと過ごせるわけではないのだなとヒシヒシと感じます。だからこそ、今やりたいことは今やる、先々どうありたいかをイメージすることは非常に大事なのだと思いました にほんブログ村
2012/01/27
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ユニークなアイディアに 魅了されます! 月3万円ビジネス先行きが心もとないからといって、今のご時世、さぁ独立起業というわけにはいきません。ですが、“無理せず月に3万円だけ稼げるビジネスを10個やる”というのなら、手が届きそうじゃないですかという本です。しかも環境にやさしく、地域の仲間と楽しく取り組む、というおまけつきですまた、例として紹介されているアイディアがすごく面白いどれも自分の手を掛ける楽しさを感じられるものばかりです不要なもみ殻をパネル化して土壁のような風合いのエコハウスや、電気を使わない冷蔵庫、ピザ窯などを参加者を募ってワークショップで作ってみる。電気を使わない温水器というのもありました教える人も参加する人も楽しめて、長く使えます家やツリーハウスはB&Bとして提供することもできるかもしれません10個のビジネスを手掛けるには、協力し合える仲間が必要です。地域の人のために買い物代行をしてあげられる人を募ったり、畑を耕せる人を募ったり。その際には、比較的簡単なサツマイモを作って、酒造メーカーに買い取って焼酎にしてもらうという手もアリ、などなど。ユニークな発想に読み手もわくわくしてきます個人的には“コーヒー焙煎器”は、確かにあったらいいなと思いました。生豆の方が安いわけで、しかも好きな頃合いに自分で焙煎できるなんて、コーヒー好きにはたまりませんねそして「月3万円ビジネス」では、都市に働きに出かける必要がない、というのがポイントです地方で仕事を創る、ということは手元にあるものと知恵を絞って楽しみながら働くということ。今後、日本の各地で、そんな働き方が根付いていったらいいなぁと心から思います にほんブログ村
2012/01/25
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日本人の“まじめさ”の 弊害について考えさせられます まじめの罠「まじめの罠」。タイトルからして耳に痛い響きがあります今や、学校教育で指導される「暗記主体の受験戦争」、「真面目に取り組むことが善」、「皆一緒が善」といった弊害があちこちに表出してきて、目も当てられない状況です勉強や技術の習得には、回数を重ねて練習すれば習得できる段階が確実にあります。そうした努力が適応できるものとできないものとあるのですが、今の日本では、何に関しても大胆な試みよりも、“まじめに取り組む姿勢”ばかりがまかり通っているため、閉塞感が蔓延しているのでしょう事例として出てきた、間違った組織の論理に従ってしまった“食中毒問題事件”や“検察の証拠捏造事件”、国内だけで細かいスペックばかり発達を遂げた“ガラケー”、小選挙区制導入による “まじめが取り得の議員”・・・全くうんざりしてきますが、問題は自分の中にもその“まじめさ”が確かに巣食っているということです勝間さんのように、非効率な方法から離れて自分の方法で成果を出せればいいのですが、そういう自信がないときに落ち着く先が“まじめに取り組む”ことなのです。。どこに行っても同じ生活ができるように、独立した経済力を持てと言いますが、「そもそも、それができれば苦労しないよ・・・」というところでしょうか。でも、そうやって小額でも独立した経済人が多くなれば、判断を人任せにすることもできないし、人を妬みから悪く言ってる暇もなくなっていくのではないかと思います。とにもかくにも、これから日本人は“まじめ教”から脱すべく、嫌でも自分の頭で考えていかないと、生きていけない状況になってくるのでしょう今はその過渡期だと思います。 ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery
2012/01/20
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ストレス対策のトリビアを 提供してくれる本 がんばる人ほど老化するドキッとするタイトルです(最近、タイトルで釣られること多し、です)この本も、サブタイトルの「ストレスをかわす技術」とか「ストレスに関する4つの考察」とでもした方が、内容を忠実にあらわしていると思うんですが、そこは洋画のタイトルと同じく、キャッチーな方がいいんでしょうねというわけで、“がんばる=老化する”とは必ずしも言い切っていないのですが、笑い・男性ホルモン・運動・怒りの4つの視点からストレスを研究する専門家に、ストレスに対抗する術を聞く、という内容の本です。ビックリしたのは、<第二章・男性ホルモンが老化を防ぐ>の中で、男性ホルモンに含まれるテストステロンという物質。メタボや酸化ストレスを防ぐ効果が高いのですが、20代をピークに減っていく傾向にありますそこで補充療法がアメリカやヨーロッパ、アジアでも一般的に実施されているというのですう~ん、そこまでするのか。。とちょっと驚きました。なんでも人工的に補充すればよいのでしょうかそして<第4章・怒りとの上手な付き合い方>。最近、イライラしたり不機嫌な人が増えているように思います。なぜなのかその原因として、社会が経済原理をあまりにも追求してきてしまった結果、日常的なささいな事にさえ、損得勘定を適用するようになってきたと分析しています。これにはちょっとギクリとしました。確かに、電車が遅れたらムッとするし、レストランやホテルでも気になるとやり過ごすことができません。すべて情報化されているので、レーティングと違ったら損している気分になるから、いちいち反応してしまうのだと気が付きました。イライラしている自分に気がついたら、何にイライラしているのか、感情を乱すほどの価値があることなのか、ちょっと引いた視点から落ち着いて考えたいものですいつも心にちょっとだけ、ゆとりがほしいですね ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery
2012/01/13
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昭和の暮らしぶりが 切ないほどに懐かしい 小さいおうち昭和初期に女中をしていたタキおばあちゃんの昔語りがノートにして甥に引き継がれ、現代で新たな展開を迎えるというストーリー。2.26事件などキナ臭い事件が勃発して戦争へと続いた時代を生活者の視点から綴っているのが、なぜかとても新鮮に感じるのは、先が見えずに漂う不穏な時代感覚が今に通じるからでしょうかまた、それほど大昔過ぎない昭和の暮らしぶりが、地に足が付いた日本らしさを教えてくれて、自分が体験したわけでもないのに、懐かしさを感じさせます四季折々に合わせた食卓を整え、お正月にお客様を迎えたり御挨拶に伺ったりする様子、買い物は銀座へ出掛け、東京會舘や資生堂パーラーでお食事したり読みながら、祖父母や自分につながる親戚の人たちも、そうしながら暮らしていたかもと思いを馳せたりしました。戦時中でも、人々はご飯を食べ、おしゃべりして笑い、ときには喧嘩したり、恋をして生活が続いていたんだろうな、と当時の生活をリアルに感じます。出会うのが遅すぎた切ない恋愛も、このストーリーに限らず、この時代は幾多もあったかもしれませんこうした時代背景に沿った生活をつぶさに描写した小説という点では、『風と共に去りぬ』を思い出しました。大きく時代が変わるときは、それに触発されて生き方を大きく変えられる人もいれば、かつての豊かで甘やかな記憶にすがるしかない人も出てくるでしょうでも、どちらが良い生き方とも言えないと思います。その人らしく、夢や恋に生きたのだったら、その人の人生は成功なのですからそんなことを読後につらつらと思った一冊でした。 ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/01/04
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自分の手でできる 顔マッサージ効果にビックリ! シンプル手美容サブタイトルの“手だけでできる最強美顔メソッド”、これが決め手でした。やってみたら、なるほど、これはすごいなと思える効果がありました読書に伴う悩みといえば、目の疲れそこにパソコン利用とコンタクト使用の三重苦で、私のドライアイはかなり重症で、冬は特に眼薬を手放せない状況ですこの本によれば、額周辺は脳に近く、疲労がたまるエリアなのだそうですが、この神経BOXを挿絵の通りに掌の肉珠で額にかけてゆっくりマッサージしてみましたそれから、しゅう眉に沿ってこめかみまで動かしてみると、これがまぁ痛いこと、痛いことまるで、台湾式足つぼマッサージ状態ですこんなに固まってるんだ~と驚きつつも、イタ気持ちいいマッサージをした翌日。いつになく眼がすっきりしているのです絶大な効果と、自分の手でここまでケアできるんだ~と分かったうれしさで、気持ちも軽くなりましたこの神経BOX、目の周りだけでなく、ほうれい線や頬のたるみなどにも影響するとあっては、お手入れしないわけにはいきませんよねさらにさらに。シミが出やすい人は、肩コリや背中の凝りが強い人が多いとの指摘にはぎくりとしますつまり、顔だけケアしてもリンパや血液が滞っていると、効果半減ということ身体はすべてつながっているんだな、と改めて再確認させられます。でも、自分の心掛け次第で化粧品や美容器具に頼らず、手だけでできることが随分たくさんあるというのは、心強い眼精疲労のケアとお肌のお手入れが一度にできて、まさに一石二鳥今年はせっせと手美容に励もうと思います ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2012/01/01
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「私のこと」と思わせる タイトルのうまさが光る一冊 甘い物は脳に悪いこのタイトルにドキッとさせられた人は多いのではないでしょうか内容的には、体質や運動習慣などの比較を抜きにして一律に“食事が充実=仕事ができる”とした図式が、ざっくりしていてイマイチ大雑把な気がします。類書で言えば、糖分の臓器への影響や体質別に食べ方のアドバイスなども詳細だった「腸を鍛えてやせる!健康になる!」(丁宗鐵) の方に軍配が上がると思うのですが、こちらはタイトルが上手い・甘いものは急激に血糖値を上げるので、膵臓に悪影響・ひき肉よりはステーキを 原形に近い肉など、良質なたんぱく質を取る・頭がぼーっとするときにはビタミンBと鉄分を!・ストレスにはビタミンCを生で取るなど、栄養学的な食べ物の取り方から、遅い時間に食べない、朝食をしっかり取る、良く噛むなど、食べ方についても触れています。ですが、最近思うに、現代人は食生活に時間と配慮を割けないほど、忙しすぎるんじゃないかと。うがった見方をすれば、この本に出てくるような方々は、食事がよいから成功しているのか、成功したから食事に時間を割けるのか卵が先かニワトリが先か、分かりませんが、誰でもゆとりがあって、ゆっくり食事ができたら、遅い時間に食べないし、ゆったり話したりしながら良く噛んで食べると思うのです食生活の知識と是正を説くよりも、働き方を整える方が先。そうでないと、一番手っ取り早く栄養が取れる朝食は何かとか、お昼はどんなコンビニ弁当を食べたらいいかくらいの選択肢しかなくなってしまうと思います ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/22
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腸の衰えがもたらす 悪影響に驚き!! 腸を鍛えてやせる!健康になる!近頃は下痢止めとか胃腸に関する市販薬も多く出回り、胃腸のトラブルは現代病といってもいいでしょう神経性の胃腸トラブルも多そうですでも、“腸を鍛える”なんて、可能なのでしょうか興味津々で読み始めたところ、意外な事実がいくつもぽろぽろと出てきましたまず、腸を鍛えるポイントの第一は、なんと規則正しい食生活だったのです。朝昼晩、きっちり同じ時間に食べることが、そんなに大切だとは意識していなかったので、これは私にとって衝撃でした時間通りに食べ物が流れてこないと、消化液をつくって待っている膵臓には大きな負担が掛かるといいます。食事を抜いたり、時間外に食べると、使われなかった消化液で腸が、胃液で胃が荒れてしまうのですというわけで、良質の定食を時間外に食べるよりも、時間通りにコンビニ弁当を食べた方が腸のためと言えそうですまた、腸が衰える大きな要因は糖分です「糖」はそれ以上分解する必要がないため、即吸収されるので、甘いものをたくさん食べていると、腸の筋肉が弱って動きも悪くなり、腸全体が委縮して腸壁が薄くなってしまうんだそうですそうしてラクな道を覚えた身体は、さらに甘いものを求めるようになっていきます同じ糖であるアルコールを良く飲む人の腸はペラペラで、糖中毒よりもさらに悪いそうなつまり食物繊維が大切と言われるのは、便秘対策もありますが、腸という筋肉を衰えさせないためにも不可欠だからだと気づきました年末年始で飲食の機会も増えますが、規則正しく、質の良い食事で健やかにくれぐれも、「鍛える」と「酷使する」を間違えないようにしましょう ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/17
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国や土地よりもお金で動く 人々に違和感 資産フライト1、2年前までは「日本が破綻するかもしれない」などと言うと、陰謀論好きの怪しい人と思われがちでしたが、震災後に更に経済失速したことから、週刊誌の見出しなどでチラホラ目にするようになりましたでも、この本を読むまで資産を国外に持ち出す人が数多くいるとは知りませんでしたそうした人々は、富裕層に限らず、今や多少ふところに余裕のあるサラリーマンやOL、はたまた官僚までが、数百万から1,000万円の現金を手持ち荷物として持ち出して、香港やシンガポールの銀行口座を開設して預金をスタートしている、というのだから驚きです一瞬、私も年末年始に香港に飛ぼうかと思いましたが、私の預金でやっても、スズメの涙ほどの金利しかつかなそうなので、やめました(笑)彼らの論理は、日本にいても富裕層には高い税金が掛けられ、保護されることはなく、インフレのリスクも高いことから、より有利に資産運用できるエリアに資産を積極的に動かすというのです。彼らには、われ先にと資金を国外に持ち出した結果、国全体にさらに悪い状況を招くとは思わないのでしょうか万が一、預金封鎖とかが起きた場合、海外の銀行からスムーズに現金を引き出す手立てはあるのでしょうか中には、国外口座に預金するだけではなく、日本の住民税の課税回避するために、一年をNY、ハワイ、日本で数カ月ずつ過ごすツワモノもいるそうな。彼らは“PT(パーマネント・トラベラー)”と呼ばれ、海外には数多くいるそうですが、つまりそういう人は、一生を旅行者として過ごすということです。土着の土地を持たず、コウモリのようにいいとこどりをして暮らすことが、そんなに魅力的とは私には思えないのですが、庶民のひがみと言われても、まぁ仕方ないかもしれませんそれより何より、こういう人たちには、住む土地を良くしていこうという視点が欠けているのが恐いところです。判断基準は、「自分に有利かどうか」ですから、寄付をすることはあっても、当事者意識を持って事にあたることは少ないんじゃないかと思うのです。何か薄ら寒い、違和感を感じた一冊でした。 ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/16
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肝の座った おばあさん道に開眼! おばあさんの魂高齢化がすごい勢いで進んでいる、イコール社会の「おばあさん化」が進んでいる、とはさすが酒井順子さん、着眼点がすばらしいですおばさんがパワフルで元気だとは常日頃言われていることですが、もはや今は、はるか先の“おばあさん”を視野に入れていかないといけない時代なのだと知って、一瞬頭がクラクラしましたそうして列挙されたおばあさん方、皆さま個性を貫いていて、見事な生き様に圧倒されますここに載っている以外でも、詩を書くおばあさんや子育ておばあさん、など話題になったおばあさんを何人か思い浮かべることができます。当たり前のことですが、女性なら誰でも“おばあさん”に向かって生きているんです。たとえ、結婚しようがシングルでいようが、子どもや孫がいようがいまいが、最後は皆、“おばあさん”になるんです「どんな“おばあさん”になっていたいですか」というのは、「どんな“生き方”がしたいですか」という問いかけよりも、はるかに具体的。そもそも、“おばあさん”になるのは長寿を意味することですから、そこに到達したくない人もいるかもしれません。長く生きることによって、“今”“自分”だけじゃなくて、自分が成し遂げたり、あるいは辛抱したりすることによって、開いた花を見届けることができる。それが仕事だったり、技術だったり、孫だったり、もっと抽象的なものかもしれない。そう思うと、今まで目先のことしか考えられなかったのが、急にハイビームで先まで照らされたような気分になります。あちこちぶつかりながらでも、最終的にはくよくよ些細なことにこだわらず、どーんと太く生きていけたらいいなと思います ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/09
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情報の持つ恐さを 史実から解き明かす本 現代版魔女の鉄槌中世の魔女狩りとは、キリスト教の異端審問に端を発しているのですが、そもそもキリスト教自体は異端に寛容な宗教だったといいます。それをローマ帝国のコンスタンティヌス帝が、巧妙にも、忠誠心や勤勉さを強調した内容に編纂して正統派と認定することで、権力の強化にキリスト教を利用した、というのが苫米地氏の解釈です。その後異端審問は、異端者を告発すれば財産没収もできるようになったため、(支配者層を除く)一般市民を巻き込んでどんどん拡大していきますそれと現代とどう関係があるかというと、当時密かにベストセラーになった“魔女の鉄槌”を格段に拡めるに至った印刷技術に匹敵するのが、今のフェイスブック、Twitterだというのです同じ情報を畳み掛けて送られると、それもそうかも、と思ってしまったり、知らず知らずのうちに洗脳されている可能性もあるわけで、どんな情報に接しているのか自覚的に意識した方がいいといえるでしょう遠い中世と現代を比較して同じ構図になっている、と言われても、そんなバカなという感じで、にわかには信じがたいものがありますが、可能性として頭の片隅に留めて置くのとまったく無邪気にいるのとでは、意識に違いが出てくると思います ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/05
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読むだけで癒しが起こる ばななワールド ジュージュー/ よしもとばなな/著以前は、よしもとさんの小説の良さがわからず、ちんぷんかんぷんでした設定も理解できないし、登場人物にもイマイチ共感できないしうっすらわかる気がしてきたのは、スピリチュアル系の対談やエッセイと並行して読むようになってからです。どうも、この人の小説は“読むヒーリング仕立て”になっているというか、登場人物に共感できないと思っていても、読んでいるうちに、登場人物の感じる痛みを、過去のどこかで感じた覚えがしてビックリしたりしますあるいは、自分ではもう過去のことと思っていたトラウマが浮上してきてムヤムヤすることが、突如起こったりしますなぜそうなるのかわからないけれど、登場人物がその痛みや悲しみを昇華したり、ストーリーが進んでいくにつれて、自分の痛みも一緒に癒していくことができる気がしますつまり、小説を読むことで、そもそも、気づいてもいなかった傷や痛みに焦点をあてて、「ごめんね、本当は傷ついていたんだね」と自分を癒してあげているような感じですまるで聞いているだけで英語が身につくCDじゃないですが、小説を楽しむ以外にもヒーリング効果が仕込まれているのだから、表向きのストーリーの設定などは多少作為がかっていても個人的にはあまり気になりません。どうしたらそういう話が書けるのか 不思議な人です。 ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/12/01
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幸せ物質“オキシトシン” の威力を知りました 「親切」は驚くほど体にいい!人に親切にするのはいいことです親切にされる人だけではなく、する人にも、効用があることが証明されているというのに驚きました具体的な効用とは、次の5つです。・人への親近感、信頼感が増す・幸福感が得られる・血圧の上昇を抑える・心臓の機能をよくする・長寿になるこれらはすべて、「オキシトシン」という神経物質がもとになっていて、脳内で働いて「心」に効いた後、血液中のホルモンとなって「体にも効く」のだそうです人間の体って不思議ですね。。このオキシトシン、人とふれあったり、感動したりしたときに分泌されるのだそうです。つまり、いくらメールや電話で連絡しても、直接会うことの比較にはならないんですね直接会う間柄の人は、大切にしたいです。奇しくも、心臓は英語で“ハート”、つまり愛情という意味もありますが、孤独でいることは心臓にはストレスになるといいますつまり、一人暮らしの人の心臓への負担はかなり大きいといえますが、皮肉なことにパートナーとの仲が悪いとかえって健康に関するトラブルが増えるという調査結果が出たそうな誰でもいいから、一緒にいればいいというわけではないようです。近しい人と愛情が通う関係をキープし、人には親切にするこれが心にも体にも優しい生き方の秘けつのようです。 ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/11/28
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意識さえ向ければヨガができる! と知って楽になりました いつでもどこでもヨーガな暮らし最近、グッと寒くなりましたヨガスタジオに行って、ゆっくりヨガができれば身体がほぐれるのがわかっているのですが、なかなか行けず自分でアーサナを取ればいいのに、家にいると次から次へと用事が浮かんで、頭と体を休めるのはお風呂と寝るときくらい。。。そんな中、この本を読んで「なるほど~」と気持ちがラクになりました。本も薄くて絵本みたいに正方形で、ゆる~くリラックスさせてくれます要は、一瞬でもいいから意識を身体や呼吸に向けてあげること。目が疲れたな~と思ったら、眼球をゆっくりまわしてあげる忙しない感じがしたら、呼吸を意識して逆腹式呼吸などしてみる。日常生活の中で、朝・昼・晩の時間帯の中でできることを少し取り入れてみるだけで、確実に変わりますスタジオに行ってがっつりやらないといけないと思うから、それ以外のちょっとした動作では効果ないとダメ出ししてしまうのですが、パソコンの合い間に姿勢を意識してお腹に力を入れたり、肩をまわしたりするだけでも全然違うんですね~いつでもどこでもヨガはできる。いいことを教えてもらいました ☆水彩画ブログをオープンしました!よかったらこちらもご覧下さい☆yamaneko*gallery にほんブログ村
2011/11/25
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パラダイムシフト後に 待ち受ける社会とは? 評価経済社会今まで人類が歩んできた歴史には、大きなパラダイムシフトが何回か起こったといいます。農耕技術の発達で生産力が増した「農業革命」、“モノ不足・時間余り”によって抽象的な思索に重きが置かれた「中世文明」、人々を民主主義・経済主義へと後押しした「産業革命」。そして近代では、大量生産・大量消費を是として”モノ余り・時間不足”のパラダイムに則ってきましたが、ここに来てさらに変革の時期に入ったと著書はみています。むしろ「モノ不足・ネットによる情報余り」の時代に入ってきました。インターネットによる双方向のネットワークが開かれたことにより、人々は自己実現・自己発表のために動きつつも、現実的には消費しない世界に突入したのです。貨幣経済社会が崩壊するにつれ、“貨幣”が媒介していた役割を、ネット上などでの“評価”が請け負っていくというのですが、その兆候は、影響力を持つブログを書く人やアフィリエイトにも見て取れますね。でもでも、“貨幣”の代替として“評価”が基準となる社会の想定は、読んでいて頭がクラクラしてきます誰もが趣味嗜好に応じて複数の集団に所属し、TPOによって価値観を使い分ける社会。今だって、子どもは学校以外の塾や習い事用やゲーム友だち、たまに会う親戚・・・と十分にいくつもの顔を持ち合わせていますし、親だってしかり。家族のつながりは自然と希薄になり、これが自分である、という「自我」は解体されて、「キャラ」にすり替わっていく。他人の“評価”によってしか判断されない社会は、想像するとゾッとしますパラダイム変革後の社会が、もっと希望に満ちた形であることを願うばかりです にほんブログ村
2011/11/24
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空気を読まずに生きるには それ相応の覚悟が必要 もう空気は読まなくていい無言のうちに「空気を読む」ことに、慣れっこになってしまった私たち。本書は、311後の社会では、そうした「空気を読んで」「自分で考えない」スタンスでは、どんどん生きづらくなると警告しています。真綿で首を絞められるような生活感の変化に伴い、薄気味の悪い事件が増えたり、誰もが社会環境の悪化を肌で感じているはず。黙って周囲に合わせていても、良くなることはないのだから、自分はどうするのか「個」に立ち戻って考える必要があると説きます。例えば、原発避難区域で子どもを持つ家庭の人は、放射能の許容基準を自分で設定する必要に迫られています。子どもを外で遊ばせるのか、給食は食べて大丈夫なのか、国や学校ももはや当てにはなりません。少数派になろうとも自己判断で決めていかなければなりません。最悪の結果、家族が別居に至るとしても、誰も批判することはできないでしょう。これからは万人に通用する正解はないのです。「空気を読まない」生き方というのは、多少の軋轢や痛みを伴っても、自分の生き方を貫くこと。そうしたプロセスを個々人が経験しないと、この国で多様化社会は実現できないのかもしれません。 にほんブログ村
2011/11/21
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茶番のようなメディアの実態に 笑うしかありません 報道災害〈原発編〉自由報道協会を立ち上げた上杉隆さんと、元朝日新聞記者の烏賀陽弘道さんの対談です。震災後の報道の背景にどんな事情があったのか、その後のニュース発信の現場で何が起こっていたのかを明らかにしています。かつては、新聞は“社会の木鐸”であると言われたものですが、最近の新聞各紙に占める広告の割合はどんどん増えるわ、それも自社関連の雑誌や本の広告は多いわで、どこを記事として読んだらいいのかわからない位ですそんな状況を裏付けるかのように、上杉さんは政府と東京電力と大手メディアの癒着を指摘しています。震災時に東電の中国旅行の接待を受けていた大手メディアの記者たちは、会見で核心を突くような質問ができるはずもなく、フリーの記者が質問を続けると妨害行為を始めたというのですから、呆れてしまいます。さらに、開いた口が塞がらないのが「メモ回し」。よく政治家へのインタビュー画面で記者が四方八方からICレコーダーを突き出している姿が映っていますが、仲のいい社でグループを作って担当制になっているそうな誰かがテープ起こしをしてテキストをメール転送すれば、皆で張り付いていなくても、一人が録音できれば効率よく()仕事できるというワケです。まるで学生の試験対策みたいですよね。。本書にある通り、せめて大手メディアは「報道」ではなく「広報」、「記者」とか言わないで「広報員」というように正しく表現してほしいものです。新聞購読者すべての人に読んでほしい本です にほんブログ村
2011/11/17
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“物の見方”を教えてくれる 心温まるストーリー 希望をはこぶ人とても解決できないような問題を抱えている人に、そっと近づいてきて世間話のような会話をするだけで、するすると問題がほどける糸口を教えてくれる人がいたらこの本は、そんな不思議な老人・ジョーンズがちょうどいいタイミングで街のあちこちに出没して、問題を解決する手助けをしてくれる・・という話です。物事がうまく運ばない時、苛立ちはつのるけれど、そもそも自分の思考や行動の何が原因なのか?すらわからないことってありますよね。ジョーンズは『物の見方』について話すことで、視点を変えたらどう見えるだろうということを示してくれるのです。原題は“The Noticer”なので、まさに気づきをもたらす人。見方を変えて問題に気づけたら、半分は解決したも同然、後は行動を変えるのみ。それが簡単にできれば苦労しないよ、といいたくなりますが、10章から成る物語は「なるほど~」と参考になることばかりです。私が特に惹かれたのは<第3章・愛情の表現><第6章・老いと使命>です。<愛情の表現>には、4つの『方言』があるとジョーンズは言います。4つとは、承認の言葉、親切な行為、肉体的接触、相手と質の高い時間を共有すること。得てして、自分が愛情を表現する方法と、愛されていると感じる方法は同じであることが多いといいます。となると、それ以外の愛情表現をされても、わからない『方言』で話されているのと一緒で理解できないし、違う『方言』を話す相手に一生懸命に愛情を伝えようとしても伝わらない、ということです。愛情表現が食い違っているだけで、理解し合えない悲劇がいとも簡単に起こってしまうただ、『方言』が違うんだということに気づけば、愛情がなくなったと早合点せずに済むわけです。心に留めておきたいと思いますそして<老いと使命>。よく「年齢は関係ない、いつからでもスタートできる」と言いますが、怖気づくことは誰にでもあると思います。この章では、もう十分年老いて生きる目的が失われた、と思い込む女性に対して、呼吸をしている限り、この地球上にまだ生きていて、人生の目的を果たし終えていないということをこんこんと話すのです。一人の人間が世の中に対して、どれほど貢献しているか・・・年齢、性別、人種、思想、健康、経済状態に関わらず、一つひとつの行いが多くの人に影響を与えていく例を話していくのですが、本当に感動します10章のストーリーのうち、心を打つストーリーはいくつあるでしょうかぜひ読んでみてください。 にほんブログ村
2011/11/03
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大変なときこそ「大丈夫!」 と思えるためのメッセージ 大丈夫。 心のお守りメッセージ読み終わって思ったのは、これだけ「大丈夫」って元気注入してもらわないといけない位、大丈夫じゃない状況が多いんだなということ世の中に流布している情報と自分自身をしっかり生きるために必要なことがどんどん乖離している印象があったのですが、やっぱりそうなんだと再確認しました。私自身、自分のこと、周りの人のことで「そんなの無理だよ・・・」と思うような状況について、アレコレ思っていたところを、バーンと太鼓判と背中を押してもらった感じです。仕事も恋愛も結婚も。子育ても、親子関係も、介護も、病気も。全部うまくいっていないからって悲観することはないし、デコボコあっても、「どんとこ~い」っていうくらいの生命力がほしいですね。この本では特に恋愛関係に悩む人に、具体的なアドバイスが載っています。その秘訣はずばり、女子は3カ月でかわいく変われる恋愛に限らず、なんでも本気で取り組んで成果が見え始めるのが3カ月。一年には3カ月が4回もあるんだから、区切りをつけて取り組んでいきたいところです本を読んで、視野を広く。心身健やかに保っていきたいです にほんブログ村
2011/10/29
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大切な人を失ったときに 痛みを分かち合える本 最後だとわかっていたならこの本は、テレビのニュースで知りました9.11テロのときにインターネットを通して、世界中に広まった詩として、そして同じように肉親を失った女性が日本語に翻訳して出版されているという内容でした。実は、この詩はテロのときに作られたものではなく、亡くした我が子をしのんで、アメリカの女性が1989年に発表したものだといいます。彼女はチェーンメールとして自分の詩が広まっていることに特に名乗りを上げるわけでもなく、光栄なことととらえていたようですとても短い詩だけど、涙なしでは読めませんそして訳者である佐川睦さんが書いた“おわりに”がさらに心に迫りますどんなに手を尽くしても、どんなに祈りを込めても、大切な人が逝ってしまったとき。人はどんなことを思うのでしょうか。誰にでも死は訪れるとわかっていても、悲しみなしでは受け止めることはできません。でも、一緒に過ごせたかけがえのない時間、残してくれたものを受け継いで歩んでいくことは、生きているからこそできることこの本を読んで、身近な人を大切に、言葉を惜しまず丁寧に接していきたいと心から思いました にほんブログ村
2011/10/28
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どんなときもユーモアを忘れない姿に 思わず頬が緩みます WE ARE ALL ONE 須藤元気のボランティア記録格闘家・作家の須藤元気さんの震災ボランティアの記録です。彼らしく、重苦しい状況であっても「ふっ」と笑いを誘う表現がそこかしこに仕込まれていて、軽い気持ちでページをめくることができました巻末の写真に映る、急遽ホームページの呼びかけで集まった24人のボランティアチーム。ガタイのよい若者がズラッと並んでいて、類は友を呼ぶってこういうことかぁと・・・。初対面の人たちが想定できないエリアで期間限定で共同作業をするのは大変なことですが、ヘンな自己紹介を皮切りに、だんだんなじんでいく様子が伝わってきます。泥の運び出しとか、解体作業とか、体力の要る仕事に最も適した人たちがボランティアに駈けつけたのは素晴らしいこと。特に肉体派の人は、あれこれ頭で考える人よりも態度がキッパリして生命力に満ちているので、本当に被災地の人たちも元気づけられたのではないでしょうかまた、元気さんのバシャールゆずりの持論「物事というのは中立。良い、悪いというのではなく、自分でどういうふうに意味づけるかによって体験は大きく変わる」、「誰でも時間は同時に進む。皆が何時に到着しようとも、それは完璧な時間」といった哲学を持つことは、世の中がぐらりと動くようなときには大事なことだと感じました。そうすれば、たとえ帰宅難民になったとしても、パニックに陥ることなく、そこから何をすべきかというところから思考をスタートさせることができます。どんなときにもニュートラルな心を忘れないって大事なことですね非常時にどういった状態でいられるか、人のために何ができるか、を自分なりに考えようと思います。 にほんブログ村
2011/10/24
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「農」にはまっていくプロセスに 共感できます! 自分で育てるシンプルライフ節電が奨励された今年の夏ほど、家庭菜園が盛り上がった年はなかったと思います。ゴーヤの苗が売り切れになったり、ベランダ栽培にかつてないほど注目が集まりました。この筆者も、ミニトマトゴーヤ地域の家庭菜園と「農」にはまっていくにつれ、農にまつわる色んなことに気づいていく様子に共感できます私はまだ、プランター栽培小さな庭止まりですが、植えてからというもの、ミニトマトの脇目をむしったり、ナスには肥料と水を忘れずにやったり、と基本レベルでも必要事項をこなすのがやっとです本当に、野菜やお花も日々生きているんだなぁと改めて実感させられます。さらに筆者がすごいところは、味噌作り、梅干し漬けからスタートして、藍染めまで手掛けてしまう行動力これはひとえに、ご実家が農家で農地を所有していたり、ノウハウを知っている人が身近にいることが大きいといえるでしょう。また、「農」を始めると、季節ごとに新しい野菜にチャレンジしたり、食べきれない分をどう保存するか、など付随してできることがどんどん広がっていくので、自然と手作りしたりする時間が増えていくんですね。私も今年は梅干しと梅味噌作りにトライしましたが、そのときは時間が掛かって大変でも、一度作ってしまえば、後々までお弁当に入れたり、調味料として活用したり料理の幅が広がって重宝しています作業を一緒に楽しむ人がいたり、おすそわけしたりして料理を分かち合える人がいるとさらに喜びがアップしますね私もさらに農キャリアをアップすべく、来春の家庭菜園の抽選に当たるのを今から心待ちにしています にほんブログ村
2011/10/22
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陥りがちな感情パターンが わかるマトリックスが見事! ユダヤ人大富豪の教え(ふたたびアメリカへ篇)本田健さんの本は誘導的というか、教科書的というか、予定調和的な会話形式が好きではないのですが、続編が気になったので読んでみました。妻が置手紙を残して家を出てしまった状態のまま、夫婦後ろ髪を引かれつつも、事業視察のためにアメリカに出発したケン。ビジネスは順調でも、夫婦関係については、どうやって状況を打開したらいいのか皆目わかりませんそんな折、偶然にも年に一回開催される人間関係に関するワークショップに参加することに・・・。そこには色んなタイプの人が、それぞれの事情を抱えて参加しているのですが、感情に関するワークを続けるうちに、自分が陥りがちなパターンがわかって、苦手な相手との関係も劇的に改善されていく様子が描かれています人間は不思議なもので、相手が変われば、ポジションが変わるんですね。Aさんには積極的でポジティブな人と思われていても、Bさんの前に出ると、蛇ににらまれた蛙のように、おどおどして落ち着かなくなってしまう。。とか。どういうタイプの人が苦手なのか、またどうして苦手に思うのか・・・解き明かしていくと、無意識のうちに自分の家族を投影していたりするのですそのパターンに自分が気づくことさえできれば、解決法が見えてくる。(でも自分のパターンに気がつくのが一番難しいですよね)その上で、相手を一方的に批判したり、責め立てるのではなく、相手の感情を感じてみること。“この人は何を怖がっているのだろう”“この人は、なざそんなに過剰な責任を感じて、コントロールばかりしようとするのだろう”などなど。相手を理解しようと歩み寄ること、イメージの中で相手を受け止めてあげることで、実際に関係がぐっと良くなるようですまたビジネスをやる上でも、感情パターンから逃れていることは非常に重要だといいます。このマトリックス、自分がどういう心境になっているのか、<ポジティブ>寄りか<ネガティブ>寄りか、気づくのにとっても役立ちそうです占いのように過去の性格を判断するツールとしてではなく、これから自分のポジションをセンターに近付けるために活用していきたいです にほんブログ村
2011/10/03
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311に関する 読み応えのあるルポ 大津波と原発粘り強い取材と深い洞察力が持ち味の佐野氏。 今回は時間不足といいつつも、東北と福島が負った傷の全容を知らしめてくれました。 昨今のノンフィクションライターには、取材先の言うがままにコメントを羅列して文章を構成するような人も多くて物足りなさを覚えることもありますが、佐野氏は時に大胆なほど自分の解釈を文脈に加えることもあり、それがまた作品に奥行きをもたらしています。 ノンフィクションだからといって、事実を書くだけではない。 事実とは、人が描写した時点で客観的ではありえない、既に観察者との関係性が始まっているのだから。 そんなことを想起させるほど、取材相手をどんどん掘り下げていって、そこから得たどんな感触も見逃さない、といった貪欲さが感じられます。 まず、筆者が取材して感じたのは、津波の被害者と原発の被害者の違いでした。 地震と津波の被害に遭った人は、表情豊かにその様子を語りますが、放射能汚染は目に見えないため語るべきことがないのです。 またそこには一瞬で外界から降って湧いたように起こった天災と、地元の事業としても組み込まれ、ジワジワと長期間にわたってその地を蝕んできて半ば人災ともいえる原発との違いもあるのでしょう。 そもそも、なぜ原発がこれほど日本にできるに至ったのか?そのムーブメントの高まりを筆者はつぶさに追っています。 野心的な実業家と原子力を導入させたいアメリカとの思惑が絡まり、全国ネットのテレビや新聞を利用した原子力平和利用ブームが全国に巻き起こったのでした。 そしてなぜ福島でなければならなかったのか? かつて塩田であったために土から塩が出る上、丘陵地で米作に向かない土地で、酪農しか用途がなかったといいます。 そこに政治的な流れが加わって、東京に電力を送るための施設が福島に出現したのです。。 かつて高度経済成長に邁進してきた日本が残した置き土産が、すっかり忘れたころに封を開けられたような重い感覚。 同じ轍を踏まないためにも、歴史を紐解くことが必要だと思いました。 にほんブログ村
2011/09/29
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自律神経に焦点を当てた ユニークな健康法 なぜ、「これ」は健康にいいのか?電車広告でよく見るこの本、「これ」って何なの、何のこととメチャクチャ気になってました。表紙を見たら、サブタイトルには“副交感神経が人生の質を決める”。どうやら自律神経がテーマのようですが、自律神経って、寝てる間も心臓が動いていてくれるといった、自分でコントロールできない類ではなかったでしたっけところが、読み始めてみると非常に興味深い内容でした。アクティブな状態を保つ交感神経が高まれば、何事もパワフルにこなせそうな気がしますが、調査結果によれば、一番体の状態がいいのは交感神経・副交感神経共に高いレベルで活動しているときだったのです。さらに驚くべきポイントは、交感神経は加齢や男女差による変化がほとんどないのに対し、副交感神経は男性で30歳、女性で40歳前後を境にガクッと落ちる傾向にあるといいます。つまり、「体力の低下=副交感神経の低下」だというのです。ではいったい、どうしたら副交感神経の低下を緩やかにできるのでしょうか副交感神経といえば、リラックス。要はゆったりとした呼吸を妨げない運動、ジョギングよりもウォーキング、ヨガの方が自律神経のバランスを取るにはよいそうです。睡眠不足は大敵、運動は朝よりも夜、食後に眠くならない食べ方など、いろんなノウハウが紹介されていますが、共通するテーマは、“ゆっくり”。ゆっくり余裕をもって行動することで、嫌な焦りや怒りで、感情的にも自律神経的にもバランスを崩すことがないというわけです。自分を追い込んで物事に対処しがちな人には、かなりの努力が必要となりそうですが、自分の心掛け次第でこんなに違うんだと正直驚きました。ぜひ、日常習慣に取り入れていきたいですね にほんブログ村
2011/09/26
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徹底した「こつこつ」ぶりに 積み重ねの力を感じます・・・ 「こつこつ」と生きています岸本葉子さんといえば、“おひとりさま”、“がんになったらしい”・・・といった乏しい情報しかなくあまり読んだことがなかったのですが、「“こつこつ”と生きるってどういうこと」とそそられてページをめくってみると・・・ブログ開設に始まり、仕事に取り掛かるまでのベタな日常生活が事細かに展開されます。お家でのお昼ご飯の献立は写真付き、例えばカレー作りに至っては宅配野菜では足りないと気づいたら、煮込みの残りのジャガイモをえいっと投入してしまいますそして岸本さん、テレビや雑誌などビジュアルが伴うお仕事の前には、どんな服装で臨むべきか考えるのですが、“上は百貨店、下はユニクロか通販”で調達、価格帯まで公開しています。。服が決まったところで、白髪隠しのマニキュアをしに美容院に行くのはいつにしようか・・・何もここまで生活を公開しなくても・・・と戸惑うくらいなのですが、興味を持つファンもいるのでしょう。全体を通して感じられるのは、目の前のことに計画的に黙々と取り組む勤勉さ。エッセイストといえば格好いいですが、原稿書きは一回書いて終わりではなく、校正もあるので、書いたと思ったらブーメランのように戻ってくる原稿に目を通し、経費の精算、請求書発送と地味~な作業の連続です。仕事の依頼があれば、資料を取り寄せたりして守備範囲を広く持ち、断ることがないように努力しているからこそ幅広い内容の著書があるのだな、ということがわかってきました。さらに週末は介護もこなしているのですからすごいです。取材旅行や雑誌取材などもあるのに、わくわくした雰囲気や華やかさが伝わって来ないのは、真面目に淡々とこなしていく著書の性格がにじみ出ているような気がします。取り組む内容は違うものの、修行僧のお勤めような印象です。きっと一人であれこれ考えて、それを表現する自由時間を持つ、というのがこの人の人生スタイルなのでしょう一つ一つは些細なことでも、意思を持って続けていくことでか細かった道をどんどん太くしていくことができるそんな“こつこつ”の積み重ねの凄みを見た気がします にほんブログ村
2011/09/21
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思いこみも真実の内? 自分のルーツをたどる旅 ご先祖様はどちら様 (単行本・ムック) / 高橋秀実/著「ご先祖様はどちら様」と聞かれて、明確に答えられる人がどれ位いるものでしょうか 日本には先祖信仰が根強くある一方で、近頃では祖父母の名前や年齢すら分からない人もいますし、遠いご先祖よりも身近な身内を大切に・・・と思わず言いたくなる世の中です (家族が熱心なせいか)私自身はルーツを辿ることにあまり興味がなかったのですが、 面白そうなタイトルに惹かれて手に取ってみました ところが。この筆者ときたら、フットワークの軽さは素晴らしいのですが、自分のルーツをたどっていって、あちらで「源氏のようだ」と言われれば、「そうか、源氏の流れをついでいたのか・・・」と思いを馳せ、こちらで「平家だったようだ」と言われれば、「そうかもしれない・・・」と頷くという具合。こうなってくると確証はないのですから、思い込むしかありません。 あちこち振り回されて、読んでいる方も嫌になってきました。。 中に、担当編集者が「自分の先祖は足軽だと聞いています」というエピソードがありました。 彼は「自分には足軽でちょうどいい」と言うのですが、私も何代目といった看板を背負わされるなら、知らない方がある程度自由に生きれていいとも思うのです 歌舞伎や能の芸事を受け継ぐ御家柄には、その重圧に耐えられる器の人が生まれるか、後を継ぐかするのでしょうし、“自分で自由に生きる”というのも、それはそれでタイヘンです。 グローバルスタンダード”が叫ばれる世の中になってから、世界中のあちこちで逆にナショナリズムが強くなってきました。 やはり人間、愛着のある土地、仕事、人々との歴史に個性を見出すものなので、どこの誰でも関係ない“のっぺらぼう”な無個性な存在には耐えられないのですね。。 そんなところからも、自分のルーツを求める動きは確かにあるようです。 そして、はてなく続くかに思えた筆者のルーツをたどる旅。 もうたどるあてもなくなった筆者は、祖父母のお墓参りに向かいます。 かつては、死んだ人が入る場所として何の感慨もなかったのが、ルーツ巡りを終えた後では先祖あっての自分の存在、というのがしみじみと感じられたのでした また、死んだ人とは、かつて生きていた人であって、生死の違いは別として確かに「いる」のだと。 不思議な感覚ですが、そうやって故人を認めることで内なる自分のルーツを確認できたのではないかなと思いました もうすぐお彼岸、私も久しぶりにお墓参りに行ってこようと思います にほんブログ村
2011/09/19
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今起こっている事象について 考える材料を与えてくれる本 利権の亡者を黙らせろ苫米地氏の本には度肝を抜かれることが多いのですが、この本も間違いなくその部類です。現状を分析して批判する人は非常に多いですが、じゃあどうしたらいいのといったときに、アイディアや解決策まで書いている人はほとんどいません。その点、苫米地氏は日本道州化計画や東北ニューディール政策、米国債換金計画など、奇抜であっても、たたき台となるような抜本策を出すのがすごいと思うのです。例えば“東電の姿勢を問い質すため、東電株主になって総会で発言しよう!”など、発想がユニークです税金に関しても、安易に増税に乗り出す前に、消費税一本化という手段も確かにあるのです。すべてをそのまま鵜呑みにする必要はないですが、検証する価値があると思います。また報道から真実を読み取る洞察力は、とても参考になります。アメリカに関しては、「トモダチ作戦」ばかりクローズアップして報道されていましたが、アメリカとフランスがいち早く来日したのは援助のためではなく、原発利権を案じてのことというのは今から考えれば明白です。さらに、経済力が底なしに落ち込みつつあるアメリカですが、フェイスブック、グーグルといったIT企業だけが気を吐いて世界を席巻していますアメリカの軍事予算が削減され、中東から軍事的に手を引かざるを得ない状況下において、エジプトの反政府運動が起こるきっかけとなったのは、グーグルの幹部社員によるフェイスブックへの書き込みだったというのです。。つまり、お金をかけずに人心操術できるツールとしてソーシャルメディアの活用に国家的に力を入れているとみることができます。今年2月、フェイスブックは電通とも契約をしたことで、ツィッタ―とも連動して水面下での日本の情報操作に乗り出したといえるでしょう。ソーシャルメディアネットワークもどういう風に活用される可能性があるのか、頭の隅に置いて利用した方がよさそうです。地震を機に、国内にも利権を保持したい層と新しい仕組みを作りたい層が存在することが明らかになってきました。どういう方向に向けて、誰を支持するのか、普段から考えるよい材料を提供してくれる本としてオススメです にほんブログ村
2011/09/07
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非常時に発揮される 人間性に驚き、希望を感じます 災害ユートピア地震、洪水、爆発、テロ・・・災害時にはパニックや暴動が起き、多くの人がヒステリックに泣き叫び、消えないトラウマを背負う。そんなステレオタイプな被災者像を、私たちは知らず知らずのうちに映画やマスコミ報道によって刷り込まれています。この本では、1906年のサンフランシスコ地震やメキシコシティの地震、記憶に新しいところではアメリカ同時多発テロ事件、ニューオリンズのハリケーンが起きた際、災害を体験した市民がどう対処したかを証言を集めたり聞き取り調査して紹介しています。不思議なことに、災害の悲惨さ、痛ましさを語る一方で、人々はひょっこり暖かい喜びの表情を浮かべるといいます。これはいったいどんな感情なのだろうと疑問に思った筆者は、さらにリサーチを続けました。その結果、驚くべき現象が浮かび上がってきたのです。平常時の社会の仕組みそのものが破壊されて絶望的な状況に陥った時、何かスイッチが入って人々は自分だけのことを考えるのをやめて、他人のこと、集団のことを考えるようになります。災害を生き延びたという強烈な共同体意識が生まれ、人々は協力して、助け合い、励まし合う。お互いの存在が相互に生きるために役立つことを実感できたとき、人々はこの上なく生きる喜びを感じられるようなのです。おそらく人間には、助け合いたい、連帯感を持ちたいという意識が根強く潜在しているのでしょう。災害時には利他主義になる人が大勢出現すること、またその欲求が切羽詰まったものであることが特徴的だと筆者は書いています。東日本大震災の場合にも、いてもたってもいられずボランティアに駈けつけた人が多くいました。災害体験を思い起こすとき、悲惨さを語りつつも喜びの表情を浮かべた人たちには、人々が深いところでつながった記憶が蘇ったに違いありませんもちろん、災害の際に良心的な行動をする人ばかりとは限りませんが、総じて、人々とつながりたい、何かに参加して人々の役に立ちたい、という私たちの欲求がいかに強いものかを思い知らされます。災害後は政府の統率力のなさ、災害対策や備えの甘さなどに批判が集中しますが、中央集権的な管理者に統御と責任を求めるよりも、市民が何をできるかを対策に組み込んだ方がよいともいえるでしょう。「災害は普段わたしたちを閉じ込めている塀の裂け目のようなもの」と筆者はいいます。「日常生活が一種の災難であり、それを妨害するものこそが私たちに変わるチャンスを与えてくれる。」日本は東日本大震災をどう生かしていけるでしょうか にほんブログ村
2011/09/01
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ひとりの時間の豊かさを 再認識できる本 「孤独の力」を抱きしめて「本が好き」ということは、イコール「“ひとりの時間”が好き」なわけで、私はひとりになれる時間を大事にしている方だと思います。とはいえ一人暮らしもしたことがなく、いざとなったら、ずーーっとひとりでいる覚悟などもさらさらありません。それにしても、シングル、核家族、単身世帯、孤独死・・・など少数、ひとりというのは社会的にネガティブな文脈で語られることが多いものですが、ひとりでいる時間というのは、そんなに避けるべきことなのでしょうかこの本は、前半は筆者の知人友人への孤独に対するアンケート、年代別孤独を感じるシチュエーション、負の孤独感を生む“思いこみ”の鎖を明らかにする構成で、後半は著名人が孤独を歩んだ軌跡、筆者の日記で締めくくられています。こうしてさまざまな角度からアプローチすることで、普段あまり語られることのない“ひとりの時間”の豊かさが炙り出されてきます。考えを巡らす、文章を書く、絵を描くなど何かに集中して取り組むのは、そもそもひとりでないとできないことです。ひとりを恐れるケースのほとんどは、“孤独”というより“孤立”を恐れているのであって、時に「いいひとに思われたい」「断れない」「みんなそうだから・・・」という揺れ動く思いに容易に絡め取られて、窮屈なポジションに自分を押しやってしまうしまうことが度々あります。これが、筆者のいうところの“引きちぎりたい七本の鎖”です。中でも一番こわいのは、「普通」や「一般的」という言葉ですね。「普通さぁ~」で語られるとき、そこで普通でないとされたことは、一言でものの見事にばっさり切り捨てられる運命にあるわけです。社会的な多数を是とする押しつけがましい言葉で、自分が批判される側だったら不愉快です。つい使ってしまいがちですが、よく考えて口にしないといけないなと思いましたフェミニストとしての活動で有名な筆者ですが、違和感を感じる体験について口をつぐまず、そうやって一つ一つ拾い上げて草の根運動を続けてきた先達がいたからこそ、例えば“セクハラ”が一般常識化してきたという成果があります。こうした社会的なムーブメントは、一人ひとりが考えて行動した結果であってほしいし、一時的に扇動的なメディアに煽られたものであってほしくはありません。ひとりの時間を過ごすのは訓練のようなもの。自分と対話し、考えるどのような孤独の時を過ごしてきたかは、人生の後半において如実に現れてくると思います。「上質な孤独」時間を楽しめれば、外からは分からずとも熟成したワインのような豊かな時間が過ごせるのではないかと楽しみです にほんブログ村
2011/08/26
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夏の暑さがこたえる人に 怪談ならではの涼を もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったらスピリチュアル系は好んでよく読むのですが、ホラーや怪談はとんとダメな私この本は、怪談と知らずにタイトルの面白さに惹かれたので読んでみましたノンフィクションに徹して嘘や作り事は断じて書かない、と前書きで強調するだけあって、感情的な言葉を排して淡々とした語り口(文章というのでしょうが。。)。筆者もお化けらしきものが垣間見えたり、存在が感じられる程度であって、確信を持って書けないというのもあるのでしょうが、全体像がわからずにほんのちょっぴり見える、というのが一番コワいのかもしれません。何しろ、全部体験された話であるので、川端康成と三島由紀夫の絡みを伝え聞いた話などは「ふ~ん、そんなこともあるのかなぁ」といった具合に興味がそそられた程度でしたが、移り住んできた家に憑いている人の話などは、やっぱり怖い家という家には、住人の霊がもれなく付いているんじゃないかと思えるくらいです。幸い霊感がないからこそ、旅行先のホテル選びなども楽しんでいますが、見えてたら絶対泊れない所もあるのでしょうね。。最後の章の、間もなく亡くなる知人を、いるはずのない東京の雑踏で見かける、というくだりには、ぞーっとしました死が近い人は、時空も超えて知らせに旅することがあるんでしょうかスピリチュアル的な“死後体験”話はでも、怪談を読みつけない私は、昼間この本を読んだ時はナンとも思わなかったのに、夜になって窓を閉めても、なぜかブラインドがカタカタ鳴り止まないときは、何やらぞぞーっと怖くなってきたのでしたまだまだ残る夏の暑さに辟易している方には、怪談のぞくっとした涼しさも有効かもしれません。 にほんブログ村
2011/08/26
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実りの庭母と娘育て、育てられる関係だからこそ、重なるように生きていくことが多いけれど、家族の歴史を重ねていく中で、その関係に澱のようにたまっていくものがあると思います。母の好みを自分の好みとして、母の思考を自分の思考として当然のように受け入れて生きていく。それは幸せな娘時代なのかもしれません。でも時が経ち、老いた母に娘のように接しなくてはならなくなったり、生まれてからの母を一人の女性として見つめなおすとき。自分が知らない女性が立ち現われてきて、母という女性を自分から引き離して考えることになり、翻ってじゃあ自分自身はどういう女性であるのか、直面させられるということにつながってゆきます。人生の前半は育った環境を当たり前のものとして受け入れ、ただただ前進するのみですが、後半ともなると、自分を取り巻く環境が成り立った経緯を一つ一つ検証して組み立て直していくような時機が訪れるのですね。それは自らの立ち位置を確認する意味でも、人生で最もしんどい作業なのかもしれません。光野さんは母を介護して看取る過程で、それまでの仲良し母娘の関係を回顧しています。女系が強い血筋では、趣味も好みも受け継いでいくのは必然だったのかもしれません。ダンスを再開して恋する乙女のような雰囲気をまとう母、海辺で女学生のように無邪気な笑みを浮かべる母、痴呆の症状が現れて娘を「おかあさん」と呼ぶ母。。人間は年齢を重ねるにつれて、どんどん自由になっていくといいますが、そうして変貌を遂げていく親の姿を一番近くで見守る子どもには、怒涛のような体験です従順に付き添った母との関係にひきかえ、感受性が強い娘とは、ひりつくような関係でうまくコミュニケーションが取れない。。まるで心に溜まった澱を吐き出すかのように、とつとつと書かれたエッセイは、今までのような引いたスタンスで客観的に書くのではなく、ただただ自ら溢れ出るものを書き綴ったような印象を受けました。自らの内に渦巻くものを引き摺り出して書き留める、それは一種の浄化作用です。苦しいうちにも、書き上げたものを読んで、自分に引き寄せて考えてくれる読者がいることを予感しているから。そしてまた、読んだ人の中にも共感と癒しが起こっているのだと思います。 にほんブログ村
2011/08/02
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従来メディアの有り方に疑問!! ウィキリ-クス以後の日本普段、テレビや新聞で流れるニュースを流し読みして、電車で中吊り広告をチラ見する。そういう生活の中でこうした本を読むと、まるでどこか別の世界のことが書かれているようで頭の切り替えに時間が掛かります(情けないことに・・・)。たとえば昨年11月25日、機密情報提供サイトのウィキリークスがアメリカの外交文書を大量に公開するようだという情報が流れて、欧米では報道機関が色めき立っていた頃、極東では北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃するという事件がありました。しかし、日本のテレビから新聞まで、メインに報道されていたのは「市川海老蔵暴行事件」でした続く12月7日には、ついにウィキリークス創始者のジュリアン・アサーンジ氏が性的暴行容疑で逮捕されるやいなや、世界中のメディアが一斉に報道したのですが、日本でトップに報道されていたのは「海老蔵謝罪会見」だったのです。。どうして日本の国民には、こんなに世界の情報が入ってこないのでしょうか言葉というのは怖いもので、ちょっとした表現の違いでネガティブなイメージを付与することが可能です。週刊誌の見出しはもちろん、新聞社も自社の解釈に則って記事を書いているので、同じ事件でも報道の仕方が随分異なることはご存じの通りです。ちなみに日本の大メディアでは、ネット系サイト発のニュースは“暴露”、同じニュースを自分たちが仕入れると“スクープ”と、巧みな言葉の使い分けがされているそうです。さらには、新聞各社は閉鎖的な記者クラブでガッチリ首相の囲い込みをして、フリーの記者たちに質問の機会を与えないばかりか、外国のメディアを排除しているために日本の情報が海外で正しく報道されない状況をつくっているようなのです。90年の湾岸戦争では135億ドルも協力資金として拠出したのに、クウェートが米紙に掲載した広告に日本が載っていなかったために、「人を出さないと国際貢献として認められない」と認識されたといいます。しかし、実は当時の外務省記者クラブが外相記者会見から海外メディアを締め出していたために、日本の戦費負担が報道されなかったというのですひどすぎますね。。。要するに、テレビや新聞など一番手軽なメディアは既得権をしっかり握って保守路線をひた走っているので、自分たちの利益を損ねるような報道は一切期待できないということです。本当に、堤未果さんが書いていたように国会中継を見るなどして自分から情報を得る努力をしないと、今何が起こっているのか一切わからない状態に置かれたまま、ということなのでしょう自分なりの情報分析術を身につける必要がありそうです。 にほんブログ村
2011/08/01
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日本に豊富にある 唯一の貴重な資源を想う 水惑星の旅“日本には資源がないから、輸入に頼らなければならない”というのが今までの通説でしたが、この本を読んで貴重な資源を一つ忘れていたことに気づきましたそう、水です震災の直後こそ、(被災地はもちろん大変だったわけですけど)首都圏ではミネラルウォーターが売り切れて緊迫した状況になりましたが、そうはいっても水道水はいつも通り利用できてお風呂や洗濯は普通にしていたのですから、思えば贅沢な話ですこの本では、蛙を見つけると口の上でギュッと絞って水滴を得るアボリジニの話や、ケニア北部の遊牧民の女性が往復10時間かけてドロ川から汲み取る泥水の話が出てきます。世界では砂漠地帯や干ばつのために干上がってしまった湖、川のそばで水不足に苦しむ人々が大勢いるのに、さらに水を奪い合う動きがますます加速化しています。例えば、最近話題になった中国のメコン川汚染問題。私はこの本を読むまで知らなかったのですが、川には「国際河川」と「国有河川」があるんですね島国日本を流れる川はすべて国有河川ですが、国際河川・メコン川のように、チベットの源流から脈々と中国、ラオス、ミャンマー、タイを経て、カンボジア、ベトナムまで貫く川もあるのですここで川上に位置する中国が勝手にダムを作ったり、工業汚染水を垂れ流したりすると、下流の国々の穀倉地帯や漁獲量に壊滅的な影響を及ぼしたりするわけです象徴的なエピソードが載っていました。筆者が中国の黄河流域を旅していると、家が流れてくるではありませんか災害でもあったのかと驚いてガイドに尋ねると、家はブルドーザーで川に落として押して捨てられたものだそうな。。そんなわけで、自然にゴミがたまってダム化しているケースが後を絶たないそうですいったいどういうメンタリティなんでしょう今回の新幹線事故で事故車両を即座に埋め立ててしまった中国政府が連想されました。下流の国々の苦労を思うと、日本はなんて暢気に構えていたんだろうと愕然とします。。とはいえ、今後は日本の水源目当ての諸外国による山林買い占めも問題視されていますし、水は電気以上に節約課題になってくるかもしれません日本では雨水利用や、海水から真水を得たり、空気から水を得る研究開発が進んでいるとのことですが、これらの技術が日の目を見て、日本発の技術革新になればいいと切に思います。その前に、キレイすぎる水しか受け付けなくなってしまった体質や水の使い方について、一人ひとりが見直しを迫られる日も近いのかもしれないなと思いました。 にほんブログ村
2011/07/27
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絵筆一本でフランス革命を 生き延びた女流画家 マリー・アントワネットの宮廷画家教科書に載っていたマリー・アントワネットの肖像画といえば、おぼろげながらにもどんな絵か思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか。それを描いたのが、このルイーズ・ヴィジェ・ルブランです。彼女は宮廷画家として、アントワネットを始めとする王侯貴族の肖像画を多く手掛けた女流画家でした。私にとって驚きだったのは、以前、ウフィッツィ美術館で目にした魅力的な自画像が印象に残っていたのですが、それがまさにこの人だったと口絵の写真で知ったことでした。彼女が描く肖像画はすべて、ありのままに対象をキャンバスに描き出すのではなく、その人の最も優れているエッセンスを彼女の感性で表現するというポリシーに貫かれていたようです。現に、自画像は後から描かれた絵の方が若返っているし、美人とは言えない女性には優しさを前面に押し出し、表情に特徴のない人にはポーズを付けたりと、工夫が凝らされています。現存するそんな優雅な数々の絵とは裏腹に、彼女の人生は激動そのものです。フランス革命に突入するや否や、顧客だった王族や貴婦人たちは投獄されたり、ギロチンの露と消える中、危険が迫った彼女は農民に変装して娘を連れてイタリアへ馬車で逃亡しますその後も肖像画の顧客を求めてオーストリア、ロシアへと拠点を移し、民主化がひた進む世の動きをまざまざと目にすることになるのでした。誰の庇護の下にもなく絵で生計を立てながら、外国を転々とする間には、大金を失ったり、馬車の移動が身にこたえたり、住環境が劣悪だったりしたことも多々あったのに、優美さのみをキャンバスに残しているのは驚きです彼女の体験もさることながら、フランス革命による周辺諸国の動きも興味深いものがあります。それまで啓蒙主義に寛容だった国々の指導者たちは、革命の余波が自国に及ぶのを警戒して、一転して専制君主化したり、フランスからの亡命者受け入れを拒否したりするのです。そういった動きは歴史の教科書で学ぶより、市井の人の記録の方がすごくリアルに感じられます。この時代、革命によってなんと多くの人の人生が、大きく変わったことでしょうまた当時の混乱が何か人ごとのように思えないのは、今の時代が大きく変わる予兆を感じているからでしょうか風景画を描きたいと願いながらも、顧客の注文が相次ぎ十分な時間を割けなかったルブラン。“その人の美点を最大限に表現する”という彼女のポリシーがあってこそ、顧客に恵まれ、どんな環境でも絵筆一本で生き延びれたのだと思います。今後、どんな風に世の中が変わっても、彼女のように女性らしく、しなやかに生きぬく術を身につけたいものです にほんブログ村
2011/07/22
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起こることには 意味があると思える本 東日本大震災とアセンション今回はベタにスピリチュアルな本です著者が震災について地球の高次意識と交信した内容をまとめたものです。東日本大震災、それに続く放射能汚染がなぜ日本に起こる必要があったのか知り得ることができるのなら、知りたい。そう思う人は多いのではないでしょうか高次意識って何、どうやったら交信できるのか、それって本当に信用できるの等々の疑問はこの際脇に置いて、今の自意識で認識できない以上のことが現実にはあるんだという前提で、読み進めていくと、おぼろげながらに事の全体像が見えてきますスピリチュアル的には、震災は人々の意識が向上する絶好の機会だったといいます。これから思いやりの心がキーワードとなる世の中に転換するにあたって、分かち合いの心を持ち、他者に対するいたわりを持つこと・・・その学びのために自らが犠牲になることも(潜在意識では)納得して生まれてきた人もいたようです。日本中の人が、直接的であれ非直接的であれ、体験を通して深い気づきの体験を得たことは間違いありません。こんなことは日本だからこそ起きたことなのです。助け合いの精神を発揮する日本人の姿は、世界中で驚きの目を持って報道されました今後、エネルギーのたまった地域では今回のような災害という形をとって、ストレスを解放する事態がどんどん起こるようですが、まず日本で起きたのは世界の模範となってほしいという期待が大きくあるようですさらに、新しい経済システムに向けての転換を図る時機でもあります。節電に始まり、エネルギーの浪費はもはや許されない状況であるのがはっきりしてきました。資源や労働、人材、利益なども分かち合っていく資本主義を超えたシステムを模索するべき時代に入ったのです。どういう形になるかは文字通り、試行錯誤を繰り返していかないといけないようですが、一つはっきりしているのは、人々の働く意識が大きく変わるのだということ。仕事の内容は今と変わらなくても、人に奉仕すること、働くことが楽しいと感じるようになるといいます。これはすごい変化じゃないでしょうか食べていくためには働かなくてはいけない、という発想はなくなるわけですから生き生きして、ワクワクしながら共生していく。そんな世界に移るためにも、古いスタイルにしがみついていては重い石を抱えているようなものなので、手放していく必要があります。これには生活スタイルというだけでなく、価値観・固定観念なども含まれます。どちらかというと、生活スタイルを変えるより、心の中にしっかりと打ち込まれている通念を取り払う方が難しいでしょうね「働かざるもの食うべからず」「正直者は馬鹿をみる」「死は永遠の別れ」などは、しっかりと私たちの心に根を下ろしてしまっているからです。もっといえば、震災で亡くなった人を救えなかった、と後悔したり自責の念を捨てきれない、という場合は自分を受け入れるのがなかなか難しいでしょう。でも、思いやりの心を持つ、というのは自分に対しても同様なのです。過去を悔やんで心にしこりを作ってしまわずに、先に活かすという発想に変えていく。思うようにできなかった自分を受け入れて、自分を癒していく・・・そんなプロセスが今を生きる人全員に起こっていくのでしょう。この本が、必要な人の目に触れて受け入れられるといいなと思います にほんブログ村
2011/07/20
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石の持つただならぬパワー に圧倒される写真集 世界石巡礼皆さんは、「巨石」と聞いて何を思い浮かべますか?イギリスのストーンヘンジ?オーストラリアのエアーズロック?それとも、日本の神社にあるようなイワクラ(磐座)でしょうか?この本は、とにかく世界中にある「巨石」ばかりを追い求めて40箇所、1年かけて巡った記録です。まさか、こんなに「巨石」が各地にあるなんて思ってもみなかったのですが、一度に写真を見るとすごく印象的、というより衝撃的でしたそれは第一に、教会などの建造物や美術品と違って、人の手によるものではないからです。誰の手も経ずに何の目的もなく、忽然と地上に「巨石」が存在していて、地域の人々の生活とあいまっているという理解不能な存在感にガツンと頭が思考停止してしまいました。そして、地域によってはそれが祈りの場になっていたり、公園のオブジェのような扱い方をされていたりして、その利用のされ方()も多様なのが、これまた面白いのです例えば、インドにあるヤーマラナイ山。横広がりの山にも見えるような岩肌を縦に走るオレンジ、黒、茶の縞模様いったいなぜこんな模様のついた巨大な岩がこの地に降ってきたのか、地元の人は慣れ親しんでなんとも思わないかもしれませんが、初めて見る者としては、何だかおかしくて笑いがこみ上げてきます さらに、ここまでするかと驚きあきれるのは、フランスはル・ピュイにある岩上に立つ礼拝堂。アニメに出てきそうな、尖った岩の上に作られた礼拝堂で、こんなところは魔女の空飛ぶ箒でもないとたどりつけそうにありません高いものに挑戦したくなるのは、人間の性なのかもしれません。ほかにも「巨岩」に対する畏怖の念を宗教的に利用した例が世界中に多々あります。また、エジプトの赤のピラミッドに黒砂漠と白砂漠、オーストラリアのアボリジニの巨大波岩など、色も形もさまざまな巨岩に圧倒されました今は、テレビやインターネットで行ったことのない旅先の情報がリアルタイムに手に入る時代。有名な観光地は見ただけで行ったような気になる人も多いと思いますが、こんな切り口の写真エッセイ集を見ることで、あらたな旅の欲求が湧きあがってくるかもしれません にほんブログ村
2011/07/16
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