「 陰日向に咲く (2008) 」
「誰かが、きっと明日は晴れるよって言ってくれているような気がする・・・」
監督は、「そのときは彼によろしく (2007) 」から二作目となる平川雄一朗。 TV版「世界の中心で、愛をさけぶ (2004)」などの演出を手がけ、今TVで放送されている「 佐々木夫妻の仁義なき戦い (2008) 」も手がけるなど、主にTVドラマの演出を主に手がけてきました。
主演は、 「木更津キャッツアイ (2002~)」3シリーズ、「フライ,ダディ,フライ (2005) 」の岡田准一。私は未見ですが、直木賞作家・江國香織の同名小説の映画化「東京タワー (2004) 」では、黒木瞳との世代と歳の差を超えた純愛で話題になりましたね~
共演は、「NANA (2005) 」そのはまり役で話題となった宮崎あおい。その後、CMなどで毎日のように見かけられるようになり、現在放送中のNHK大河ドラマ「篤姫(2008)」にも大抜擢されています。
Story : ギャンブル好きが高じて借金まみれになったシンヤ。上司から援助を受けるも、パチンコで使い果たしてしまった。会社から見放され、取り立てに追われるシンヤは、オレオレ詐欺で金を稼ごうとする。しかし、電話に出た老婆がシンヤを自分の息子と思い込んで話し始め、二人の間に奇妙な交流が始まる。悲しく優しい老婆の声にシンヤはカネをせびるのも忘れ…。
「2008年1月26日公開 」
ー 作品情報 より ー
今年に入って観たいと思った映画がほとんど試写会に当選しなくて、たまたま時間が出来て水曜日(レディース・デイ)なのでなにか映画でも観ようかなっと、「L change the WorLd」、「テラビシアにかける橋 」と「アメリカン・ギャングスター 」と本作で迷い、どれもかなりそそられたので迷いに迷って、時間の一番無駄のない上映開始だったのが本作と言うことで、これを観たのですが、やっぱりもうすぐ終わっちゃう「テラビシアにかける橋 」にすれば良かったと後悔(笑)・・・・
ランキングもずっと良い位置につけていて、なかなか評判も良いようだったのでちょっと期待が大き過ぎちゃったかもしれません・・・
この映画を一言で言うと、運命の糸によって引き寄せられるように、それぞれの抱えた心の傷を微妙に癒し合う群像劇と言う感じ。
主人公シンヤが登場する前には、必ずと言って良いほど台風情報が流れます。後になって、このおちゃめなこだわりに、なるほど・・・っと思う事になるのですが。
パチンコやギャンブルの誘惑に負けてローン会社のブラックリストに載ってしまうほどの借金まみれになる岡田准一のだめ男の役は、真逆のキャラクターのように見えて、演技に迷いが見える分やはり多少違和感がありました。
会社の上司や同僚の真心や父の思いも知らずに、取り立て屋に言われるがままに、とうとうオレオレ詐欺に手を染めてしまうのですが、そこで偶然電話をかけた老婆との出会いが、彼の人生の歯車を狂わせてしまった原点であった母の死への思いを解きほぐして行きます。
そして、桃缶の存在や黄色い傘などの小物使いは、最近の映画でよく使われている手法なのでめずらしくはないのですが、群像劇のリレーションとしてとっても自然で効果的に使われていますね。
ただ、ストーリーの中で最も意味を感じない穴埋め的に挿入されているオタク青年とみゃ~このエピソードは、必要だったのでしょうか。「電車男」で出演した劇団ひとりや伊藤淳史へのオマージュ?
そんな中途半端さ加減がせっかく良いお話をちょっと質を落とさせた要因になっているかも・・・・とちょっと残念ですね。
それでも、この映画は普通に誰でも楽しめる映画にはなっていると思います。
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~ おしまい ~
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