九州出身者がつくる九州情報館。

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2023年09月05日
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テーマ: 航空業界(1762)
カテゴリ: 九州の話題
日本でもトップクラスの利便性を誇る 福岡空港 は、
新幹線の駅まで地下鉄でたったの5分という近さが自慢ですが、
それと引き換えに 離着陸が7時~22時の間しかできない という、
いわゆる 『門限』問題 を抱えています。

今年2月に機材繰りが原因で出発が遅れた羽田発福岡行きのJAL機が、
福岡空港着陸寸前で『門限』に間に合わず、一度関空で給油後羽田に戻ったことを契機に、
(ダイバート) 先の第1候補を
同じ福岡県内にあって24時間運用可能な 北九州空港 に変更しました。
(変更前は羽田空港。)

実際に6月11日の夜に3時間遅れで羽田空港を離陸したJAL機が
23時過ぎに北九州空港に着陸し、乗客はバスやタクシーで福岡市内に向かったり、
北九州市内のホテルで一夜を過ごしたりしました。

しかし昨日、 国際線で『門限』問題が発生 してしまいました。
フィリピンの 格安航空会社(LCC) である セブ・パシフィック航空
マニラ発福岡行き の便が16時25分ごろにマニラを離陸後、
20時前後に福岡空港に着陸しようと試みましたが断念して再度着陸を試みようとしたところ、
福岡空港の上空が混雑 していたことと、燃料が足りなくなってきたことから、
北九州空港に行先を変更 し、20時36分ごろに着陸しました。

ところが 北九州空港で入国手続きができなかった
その間に 福岡空港の『門限』である22時を経過 してしまったため、
北九州空港で給油を行った後 今日0時15分ごろ離陸 し、
3時20分ごろにマニラに引き返した そうです。
結局この便の搭乗者は 約11時間機内に缶詰め となってしまいました。

今回の問題は
・国際線のダイバート対策
・LCCが故の問題

の2つがあります。

まず国際線のダイバート対策ですが、
今後、国がインバウンド(訪日外国人)を迎え入れる体制を整えるのであれば、
福岡空港に何らかの問題が発生した際に 北九州空港のような24時間空港
一時的に入国手続きができるように国土交通省や外務省が
きちんと対策を行うべきだと思います。

そして今回対象となったのがJALのような大手ではなくLCCであったことです。
LCCは機材もあまり大きくなく、 燃料もギリギリしか積んでない 場合があり、
福岡空港で着陸できない場合は24時間離着陸可能で入国手続きが可能な
関西空港に向かうという選択肢があるのですが、
おそらく大阪まで飛べる燃料も積んで無かったと考えられます。

九州の玄関口である福岡空港でこのような事態がさらに発生すると、
海外から福岡への直行便が減ってしまう可能性があります。
そうならないためにも 国・福岡県・両政令市 が協力して、
福岡空港と北九州空港の運用一体化 を進めていき、
一刻も早く 夜間のダイバートも可能な状態 にすべきだと思います。

それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2023年09月05日 22時50分49秒


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