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自分にレッテルを貼る New! かめおか ゆみこさん

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森の声@ Re[1]:「成績のための勉強ではなく、人生を豊かに生きるための勉強を」(05/22) New! 夏みかんさんへ >本当に学校の勉強じゃ…

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森の声

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2024.05.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
皆さんは子どもの頃に見たビー玉のきらめきを覚えていますか。雨が降った後の水溜まりに映った空や雲に見とれていたことはありませんか。ドキドキしながらイタズラをしたことを覚えていますか。夜や闇が怖かったことを覚えていますか。

私は子どもの時には全てが生き物のようだった気がします。森や木や水や石も、神社も山も生きているような気がしたのです。(実は今でもしています)

これは理屈ではありません、感覚なのです。ですからいくら説得しても無駄です。“そんな馬鹿なことはないんだよ”と説得すればするほど子どもは自分を否定されたような気持ちになります。人間は自分の感覚を否定されると不安になるのです。
あなたが美味しいと思って食べたのに、周囲のみんなに“えー、こんなの美味しいの”などと言われたら自分に自信をなくしますよね。

実はこの子どもの感覚の仕組みは自分の内側で動いている感覚が相手に投影されてそれを相手からのものだと感じてしまう事から生まれています。

つまり、子どもは自分の心を見ているということです。木や水はその時の鏡になっています。すると、子どもはその鏡を通してすーっとその世界の中に入っていくことが出来ます。それは自分の心の中の世界です。
子どもはビー玉のきらめきから、自分の心の中の世界に入っていくのです。だからボーッとしてしまうのです。

子どもが小石や小枝や水や土で遊んでいる時は、自分の心の中で遊んでいるのです。子どもたちが数人で遊んでいても同じです。心をつなげて同じ世界の中で遊んでいるのです。だから子どもの遊んでいる場は異次元空間なんです。
子どもたちは絵本に描かれたケーキや果物にも手を出して食べる真似をして遊びますがその世界に大人は入ることが出来ません。大人でもそのイメージで遊ぶことは出来ますが、子どものようにからだ丸ごとで入り込むことは出来ないのです。

この世界をファンタジーの世界と呼びます。そして、このファンタジーの世界は大人の空想の世界とは違って、子どもにとってはリアルな世界なのです。子どもにとっての現実なんです。

ですから、その外の世界にいる大人には泥のダンゴにしか見えなくても、その中の世界では美味しそうなお団子なんです。でも、そのドロ団子を食べたりはしないので安心してください。むしろ、ファンタジーで遊ぶことが出来ない赤ちゃんや障害を持った子などが食べてしまうのです。でも、ファンタジーの世界で遊んでいる子は食べたりはしないのです。なぜなら実際に食べてしまったら現実に引き戻されてしまうからです。そこで遊びが終わってしまうのです。
お母さんは心配しますが、子どもはちゃんと分かっているのです。

そして、子どもの育ちにとってはこの世界で充分に遊ぶことが非常に大切なことなんです。この世界でいっぱい遊ぶと「自分」と仲良くなることができるのです。

またこの世界は夢の中の世界と同じで「自分」が色々と体験したことを整理、吸収する場でもあります。牛が食べたものを胃の中で反芻するのと似ています。そうして嫌なことがあっても納得していくことが出来るのです。
ただ、この時に心の世界の中で迷子になってしまう子がいるのです。同じ所をクルクル回ってしまったり、同じ場所から離れることが出来なくなってしまう子もいます。すると、次第に外の世界への興味が薄くなっていってしまうのです。現実の世界の中に楽しいことがない子は特にこの世界から抜けられなくなってしまいます。また、自閉的な傾向を持った子どももこの世界に閉じこめられやすいのです。

そんな時、物語がその迷子になった心を正しい道筋に引き戻してくれます。すると、子どもは心の世界の中で様々な冒険をして困難を乗り越え、人間として生きるための必要なアイテムをいっぱい手に入れて現実世界の旅を始めることが出来るのです。

この心の世界の中での体験は砂漠を歩くらくだのこぶの様なものです。水がない世界でもコブの中に水を蓄えているので生きていくことが出来るのです。
宇宙に行く時に酸素を持っていくのも同じです。
生命が地上に上がることが出来るのもからだの中に海(体液)を持っているからです。

それと同じようなことが心の世界でも起きているのです。子どもたちはそのファンタジーの世界で感じたことや体験したことを心の中に蓄えることで、無味乾燥した砂漠の世界でも生きていくことが出来るようになるのです。

だから心が傷つかないように感覚と意識を閉ざしてしまうのです。





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Last updated  2024.05.12 06:53:56
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