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鈍感力をみがきまし… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2025.12.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
現代人はすぐに正解を知りたがります。子育てや教育でも、ちょっとうまく行かないことがあるとすぐに「どうしたらいいのでしょうか?」と聞いてきます。

子ども達の造形の場でも、考える前に聞いてきます。知恵の輪を渡すと、受け取ったとたんに「で、どうやって外すの?」と聞いてきます。
で「自分で考えな」と突き放すと、「じゃあ、いい」とそこで放棄してしまいます。

20年前には考えられなかった状態です。最近の子は「自分の頭で考える」ということが出来なくなってしまったようです。ものすごく危険な状態です。(もちろん全員ではありませんが、でもそういう子の方が多数であることは実感しています。)

似たような状態の大人も増えてきました。「(子育ての)正解を教えて下さい」としつこく聞かれたこともあります。でも、科学には「正解」があるかも知れませんが、「子育て」を含めた人間の活動において「正解」など最初から存在していないのです。ですから、「正解を教えて下さい」と言われても答えようがないのです。
特に「子育て」において正解を求めることは、無意味であるどころ有害です。

ちなみに、科学が言う「正解」も「暫定的な正解」に過ぎません。10年後にはまた違った「正解」を言っている可能性もあります。それは科学の歴史を見れば明らかなことです。
それなのに「科学」を水戸黄門の印籠のように使おうとする人は「科学が言う正解は絶対だ! エビデンスもある。異論は認めない。下がれおろう」というようなことをやっています。

政治家が言う「正解」、政治家とつながった医者が言う「正解」はさらに怪しいです。というか怪しさしかありません。

それでいて、「正解」が変化したら知らん顔して「正解」を書き換えます。謝らないし反省もしません。戦争に負けたときもそうでした。テレビにはそういう人がいっぱい出ています。

ちなみに、それが「ワク派」でも「反ワク派」でも、「冷静な対話を拒否し、自分の意見を押しつけてくる人」の言うことは聞かない方が身のためです。

それでも、正解が欲しい人、正解がないと動けない人は、「これが正解です」と言う人の言葉に簡単に従ってしまうのです。いまでは、ちょっと調べれば分かること、ちょっと考えれば分かることなのにそれをしないのです。

その結果、心や、からだや、社会や、子どもに色々な問題が起きても、自然災害のように素直に受け入れ。諦めます。日本人の美徳?なのでしょうか。

だからこそ、子どもたちの「自分の感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意思で判断する能力」を育てる必要があるのですが、意図的なのか、偶然なのかは分かりませんが、今の日本の子育てや、教育や、子どもを取り巻く様々な状況は、「子どもの考える力の育ち」を阻害するような状態になっています。

そもそも「知識の量」を競わせるような方法で、「考える力」が育つわけがないのです。「科学教育」なども出来ません。「算数や数学の教育」も不可能です。他の学問だって同じです。
「考える力」が育たなければ、どんな勉強や学問をやっても、自分自身の成長とつなげることはできないのです。道徳教育など全く無意味です。

その「考える力」(思考)を支えているのは「言葉」です。でもいま、子どもたちの言葉がひどい状態です。それはそのまま子どもたちの思考の状態を現しているのですが、そのことに気づく人は多くありません。
(続きます)





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Last updated  2025.12.04 09:05:06
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