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2026.01.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
大学では畜産獣医学科というコースに所属していた。ここを卒業すると獣医の国家試験の受験資格が得られるということで獣医になるためのすべての学科が必修だったが、その他に獣医には関係のない畜産関係の講義も必修だった。とはいえ、この大学は「大学とは勉強する権利を与える場であり、勉強を強要する場ではない」という空気があったので、多くの同級生は畜産関係の授業をさぼっていた。この学科のカリキュラムは非常にタイトで(私の卒業後数年で獣医を養成するコースは日本中で6年制に移行した)、午後は毎日実習で講義は午前中に隙間無くつめこまれており、獣医系の科目はその日の午後の実習に備えて2限目に入るから、畜産系はすべて朝1限目だった。実習が夜まで及ぶことが多かったこともあり、朝が苦手な同級生は欠席することが多かったのだ。私は講義を担当する先生が気の毒で(ひどいと20人ほどの同級生のうちで授業に出席するのが私を含めて二人などという日もあった)、早起きの習慣があったこともあって出席していた。
 その中に「家畜品種学」というのがあり、イギリスに留学経験のある品の良い助教授が上流階級特有の美しい日本語で、牛、豚、羊、山羊などの家畜の品種について講義をしてくれた。彼はかなりのイギリスびいきで、多くの家畜で最良の品種はイギリスで育種されたものだが、肉牛の品種に関してはフランスのシャロレー種が世界一である、これほど美味しい牛肉は他にない、と悔しそうに語っていた。
 去年フランスをTGVという特急列車で旅していたとき、白っぽい牛が広大な牧草地で平和に草を食べているのを見て、あれがシャロレー種ではないか?と思い検索してみたらやはりそうだった。去年の旅行中は特になんとも思わなかったのだが、帰国後にわかに世界最高の牛肉を食べてこなかったことが残念に思われた。調べてみたが、日本でシャロレー種の牛肉を食べさせる店は無いらしい。





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Last updated  2026.01.03 17:18:26
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