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2026.06.14
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カテゴリ: 乗り物


 当時のポルシェ社は部品のサプライヤーとは長年の付き合いだったので、馴れ合い的な関係にあり、部品の調達が悪かったらしい。期限までに納品されなかったり数が不足していたり不良品の割合が多かった。そのために大量に部品を在庫しなければならないし、完成した車が正しく動くかを手間ひまかけてチェックする必要があった。組立ラインを出た時点で重大な不良を抱えている製品の割合を50%にまで下げようと提案したら重役からそれは不可能と言われたという。当時すでにトヨタはこの面で完璧だった。ポルシェが高価格になる理由はこの手間にかかるコストが大きかった。生産技術の面でも前時代的だったようだ。
 彼を含むチームはまず日本にやってきて、トヨタを筆頭に日本の自動車メーカーを視察して回った、彼らのプライドをずたずたにしたのは日本のメーカーがポルシェの経営陣に何でも見せたし何でも教えたことだ。ライバル扱いされていない。彼はポルシェを立て直すにはトヨタに教えを乞いトヨタの方式を取り入れるしかないと考え、トヨタの生産技術の責任者だった人の作ったコンサルタント会社を頼った。この会社は海外の自動車メーカーを助ける仕事は請けないという約束をトヨタと交わしていたが、例外的に請けることにした。ポルシェをトヨタがライバル視していなかったからだろう。
 このコンサルタント会社がドイツのポルシェの工場に乗り込んできてからスパルタ式で改善をしていく話は、日本人としては溜飲が下がる場面だろう。この甲斐あってポルシェは経営を立て直すことができて、今なお存続しているわけだ。
 私はこの時期のポルシェが立ち直ったのは初代ボクスターの成功のおかげだと思っていたが、それ以前にトヨタの出身者の厳しい指導のもとに行われた生産技術の改善があったのだ。





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Last updated  2026.06.14 07:08:56
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