2011年01月02日
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カテゴリ: Career-Tracks
年末年始ということで、様々な人が、様々な視点から
これから10年の世界と日本を予想し、語っている。

(一昨年の著書だが)ジョージ・フリードマン著の「100年予測」。
元外務省・主任分析官、佐藤優のクーリエ・ジャポン内でのコラム。
村上龍主宰の「Japan Mail Media」内で繰り広げられる、法人税減税に対する識者の見解。

偏りのある意見も多々見られるものの、
大きな方向性は、実はそんなにぶれていない。

共通して言えることは、
・日本経済は少子高齢化で、先細りしていく。

・日本政府はそれを防ぐために、法人税を減税し、移民の受け入れ幅を広げようとする。
・その変革はドラスティックには行われないため、日本企業の海外資本移転(特にアジア)は止まらない。
・瞬間的に優勢となっている欧米、韓国、台湾製品と、日本製品で各分野にて大激突が始まる。
・それは1980年代の円高時代と異なり、サービス業種も含む激突となる。

そこから起こる現象は、
・中国沿岸部では1900年初頭のように、各国入り交じっての競争が激化する。
(今回は軍事的ではないものの、経済的競争はある種、100年前より激しいかもしれない)
・中国沿岸部と内陸部の経済不均衡が表面化する。
(逆にこれを乗り切ることが中国政府の生命線でもあるが、
 これを乗り切れず中国そのものが分裂、崩壊するという意見と
 資本の内陸部への移転に成功し、巨大中国を維持するという意見に分かれる。)

 低迷する欧州とのパワーバランスが不安定になる。
・中東でも、トルコ、イラン、イスラエルを中心に、新しいパワーバランスが模索される。

これらから見える日本は、かなりネガティブであることは確か。
日露戦争の40年後に、太平洋戦争で大敗北を喫した1945年の日本と重ね合わせ、
経済成長を謳歌した1980年の40年後の2020年が不況の大底と見る外国人記者もいる。


負けきると徹底的に方向転換するというパターン。
そういう意味でもこれから10年の日本政府は、
1935年~1945年をベンチマークにすべきなのかもしれない。

ただ、これから10年の揺るがしがたい事実は、
不安定だが可能性を持つ中国と、そこに飛び込まざるを得ない日本という構図。
老人集団と化した日本が、1868年の明治維新後や1945年の敗戦後と同じように
「変わること」ができるか?

とても興味深い10年が、始まった気がする。
ただ眺めるだけでなく、その渦のまっただ中にいられることに幸運を感じ、
明日からまた労働することにしよう。

いや、30歳である自分は、
まさにこの変革の先頭を、走らないといけないのかもしれない。





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最終更新日  2011年01月03日 12時04分36秒
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