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酪農地帯へ行くと家畜の餌となる干草を保管したり、馬や牛などを収納する小屋をたくさん見ることができます。下の写真もそのうちの1つですが、この小屋には塔のような高台が併設されていました。その高台にはサイコロの目のような模様が描かれているので、他の小屋に比べてよく目立ちます。
サイコロの目のデザインの高台の中央部に鳩の出入口らしき穴がある
この高台の部分をよ~く見ると、サイコロの目のデザインの壁の中央部に四角形の穴が開いていることに気付きました。この穴は単なる通気孔ではなさそうです。色々と推測すると、鳩がこの穴から出入りするのにちょうど良い大きさです。そういえば、中世時代から続く城には、鳩小屋というものが高い位置に作られています。その昔は、「伝書鳩」の目的で城主や貴族などの間で鳩が飼われていました。
小屋の下には仲良しの羊が2匹 アルザスの民家
鳩を数100 kmから1000 km離れた遠隔地で放すと、鳩には地磁気などによる方角を知る能力があり、自分の巣に戻ると言う本能があります。この能力を上手く利用したのが「伝書鳩」で、鳩に手紙を付けて放すと、遠く離れた自分の巣に戻ってきて、手紙を受け取ることが出来ます。このサイコロの目の模様の部屋の中では、伝書鳩が飼われているのかも知れず、かつては(今も?)、手紙を託された鳩をここで受け取っていたのかもしれません。
七面鳥 孔雀
ここに住む鳥は鳩だけではなく、七面鳥や孔雀も生息しています。七面鳥と孔雀を比べて類似しているところは、お尻の羽を半円状に広げる習性があるところです。そして、もう1つの類似性は食用として飼われていることです。西洋では、七面鳥はもちろん、孔雀も食べることが稀にあるようで、確かにドイツの古城・レンベック城のレストランにも、孔雀料理がメニューにありました。
この民家の上にもコウノトリの巣がある 民家の壁に描かれたハートマーク
孔雀まで食べるとは・・・。ん!? という事は、もしや鳩も食用に飼われているのではないだろうか?少し疑問に思ったので、調べてみてみました。
調査の結果、フランスでは鳩を食べるのが一般的のようで、レシピもWebで紹介されていました。ちなみに、楽天市場でも鳩肉が手に入るようです(汗)。楽天市場の品揃えはすごい!そういえば、僕の家の近くにも、鳩料理を出す古城レストラン(フランス料理店)がありました。
アルザスの田舎町の景色
確かに、鳩に餌を与えなくても勝手に繁殖してくれるので、鳩の住居さえ与えれば特別な世話をしなくても良さそうです。飼育は簡単で低料金であるものの、料理においては高級食材として扱われていて、日本でも高級フランス料理を出す店なら、鳩料理を食べれるチャンスがあるようです。
伝書鳩の受け取り場として使われているのか?、それとも食用鳩の小屋として使われているのか? ま、どっちでもいいや。
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