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October 22, 2010
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カテゴリ: 黒い森&アルザス

ヴォージュ山脈の最高峰、グラン・バロンの中腹にある駐車場にやってきました。駐車場のすぐ前には宿泊施設があり、これを山荘とか山小屋と言うのには高級すぎるけど、これをホテルと呼ぶにはちょっと質素な宿屋が建っていました。ここが海抜1424 mのグラン・バロン山頂へと続く登山道の入り口です。

「登山」と言うには大げさすぎるかもしれません。なぜなら、実は15分程度歩けば頂上に到着できるからです。登山道は石ころでゴツゴツしていてちょっと歩きにくい。高地のためか木が茂っていないので、視界が開けていて、アルザスの平地と深い谷が重なる景色が見晴らせて、その自然美を楽しみながらの遊歩になりました。

しばらく歩くと、こんなものを発見。なんと雪が残っていて、登山道の半分を覆い尽くしていたのです。

IMG 1735IMG 1738
       山荘?山小屋?ホテル?               グラン・バロンの残雪

頂上に近づくに連れて、風の勢いが増してきて、雲が随分と低い位置にあることに気付かされます。風に逆らって前につき進むと、石でできた高さ5 m程のモニュメントがありました。このモニュメントよりもさらに高い位置にあるのが観測所。そこまで歩こうとすると、ぽんカノが、「風が強いし、雷がなったら危ないのでやめよう・・・」と言いました。

でも、歩いて数分で着くし、観測所を見たらすぐに引き返そうという条件で、更に高い位置へと登ることを提案。ぽんカノもしぶしぶ後をついてきました。

IMG 1741IMG 1751
   頂上付近のモニュメント               頂上に建つ観測所

さらに数メートル登っただけで、凄い強風。ぽんカノの髪は、メデューサのように乱れている・・・(汗)。上から見下ろすと、ここは山脈と言うよりもむしろ渓谷と呼ぶに相応しいことに気付きます。どこまでも連なる山々と深い谷、そして厚い雲の切れ間から差し込む太陽光線が幻想的で、いつまでもこの絶景を眺めていたい。でも、風が強い上、雨が降りそうな予感なので、早々に山を降りることにしました。

IMG 1750
                 グラン・バロンからアルザス平野を見下ろす

グラン・バロンの名前になっている「バロン」とは、ボールという意味があり、確かに山の形が丸いから、そう名付けられたと考えることができます。しかし、実のところこの名前は、ケルト人に崇められた神・ベロンに由来しているようで、この山頂がかつて天の観測地点になっていたことから、そのように呼ばれていると解釈するのが正しいようです。

ヴォージュ山脈の自然を楽しんだ後、この旅の原点であったフライブルグへ戻ります。そのフライブルグで、ある法則を発見しました。次回はその話題について触れたいと思います。






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Last updated  October 23, 2010 04:18:31 AM
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Re:残雪のグラン・バロン(10/22)  
雪が残っているとは、風が強いと寒そうですね。 (October 23, 2010 07:37:51 PM)

Re:残雪のグラン・バロン(10/22)  
ohanazuki  さん
荒涼とした風景ですが、ぽんカノさんと同じく、わたしも雷が心配です。山では注意しましょう。東海地方では落雷事故が多いんですね。
ケルト人の信仰は山や自然とかが対象で、原始的とはいえ、日本人の精神性と似た感がありますね。 (October 25, 2010 10:27:50 AM)

Re[1]:残雪のグラン・バロン(10/22)  
ぽんすけ.  さん
レッドのコッカーさん
厚手の上着を身に付けましたが、それでも震えるぐらい寒かったです。平地では汗ばむほど暑かったのに、高い所に来ると、劇的な気温の変化に驚かされます。
(October 26, 2010 07:17:25 AM)

Re[1]:残雪のグラン・バロン(10/22)  
ぽんすけ.  さん
ohanazukiさん
こんばんは。西洋の天気はすごく変わりやすく、30分前まで晴天だったのに、急に大雨になると言うことが珍しくありません。だから、このような登山では、特に注意しないといけませんね。雷のための非難小屋も無いので、確かに怖いです。
ケルト人も山岳信仰をしていた点では、日本と類似する点がありますね。例えば、日本では、この類の山岳では、役行者の修行の場や修験道の霊場となっています。
(October 26, 2010 07:26:33 AM)

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