残業人間の野遊び生活

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2006年10月22日
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カテゴリ: 登山
 標高差 1,340m

 ガイド本による歩行時間 登り5時間50分、下り4時間20分
             合計10時間10分。
 日の出   6時過ぎ
 日の入り 17時過ぎ
 降水確率 奈良県南部 午前50% 午後70%
 天気予報 近畿南部より悪化、所により雨。


 午前3時30分、「う~む・・・悩む。」庭でたばこ吸いながらぶつぶつつぶやく。


 そして、休憩時間をのぞいた実質歩行の時間だけで10時間を超える。休憩を入れたら、確実に11時間を超える。ということは、日の出とともに歩き始めても、日の入りまでに下山できない。懐中電灯での歩行の可能性が高い。
 さらに天候悪化。標高1,700mを超え、紀伊半島の脊梁をなす大峰山系だからこそ、雨は免れないだろう。
 まさしく根性試しになりそうである。

 どこで引き返すか、の判断を的確にしないといかんなあと思いながら、バイクで出発。

 入山口の川上村柏木に着き、歩き始めたのは午前7時。この時点で既に1時間遅れ。
 午後2寺までに頂上に着かなかったら引き返そう。

 ここ柏木から目指す山上ヶ岳までの尾根伝いのルートは、柏木道と呼ばれ、大峰参りのルートが、今でこそ天川村からが中心だが、それ以前のメインルートであったらしい。
 登るルートは他にもいくつかあり、短い時間で登ることもできるのだが、ちょっとSの気のある俺は、敢えてしんどいルートを選択してみた。そうすることによって、自分の体力が今どの程度なのか、確かめることができるのである。

 山上ヶ岳は、修験道の本山のある大峰山寺があり、今なお女人禁制を守り続けていることでも有名である。ということで由緒正しいお山なのである。

 ひたすら登って登って登りまくる。標高差はあるが、距離もあるので傾斜は急では無い。が、延々登る。
 植林地ばかりだったのが、やがて自然林に変わる。

252 アスカベ平
 このあたりの紅葉の見頃は終わっていたが、なかなかいい場所である。ただ、国土地理院の地形図や、昭文社の「山と高原地図」に記載してある登山道と全く違うルートが実際の登山道になっていたので、しばらくここが何処なのか分からなかった。

そして、圧巻はここ、「伯母谷覗」(おばだにのぞき)と呼ばれる断崖絶壁。100m以上落ち込む崖の上に突然立たされる。

251 伯母谷02

いやはや、見事な紅葉と、豪快な谷の広がりに、自然と雄叫びをあげてしまうのである。
250 伯母谷01

 山上ヶ岳頂上に着いたのが、午後1時15分。なんとか2時までに着いた。既に山は戸閉めの後で、宗教関係の人は誰もいなく、寂しいばかりである。


 飯だけ食って、早速下山開始。

 走って走って走って下る。(小走り程度だが) なんとか日暮れまでには下山したい。そうしないと家族も心配するし、うちに帰ってからビール飲む時間が無くなってしまう。

 どたばた進むものだから、鹿もたまげて逃げまどっている。今日は勘弁してやろう。そのかわり、11月に入ったら鹿刺しにして食ってやるぞ。

 あたりも薄暗くなり始め、足の疲労もかなり来て、走るのがつらくなった。それにしても、遠い。もうこのぐらい進んだだろうと思って地図で現在位置を確認すると、思ってた距離の半分も進んでいない。愕然としたが、それだけ、気持ちだけが先行して、判断力が鈍ってしまっているということだろう。

 最後は小走りするロボコップ状態で、無事柏木へ。
 なんとか懐中電灯を使わずに下山できた。時刻は17時30分。

 7時に歩き始めて5時半に下山したが、実際に歩いた時間は、登りが4時間50分で、下りが3時間10分だった。
 もうしばらく歩きたくない。

 バイクで帰宅途中、携帯電話の電波が届くところで、妻に下山連絡。

 そこでたまげた。

 おととい、酒飲んで帰宅し、うちで飲み直しているときに、どうも今日家族を焼き鳥屋に連れて行くと約束してしまったらしい。それも俺の小遣い払いで。
 あの日帰宅してからはビールをバケツ1杯くらいしか飲んでないはずだが、記憶が飛んでしまっていた。

 すまんすまん忘れてましたと一路バイクを走らせ、風呂に入り、既に筋肉痛が始まり、曲がりにくくなった膝をかばいながら、足を引きずるようにロボコップ歩きで近所の焼鳥屋へ。

 なにはともあれ、下山後の冷えた生ビールは1杯2杯と足早に喉を通り過ぎていくのであった。





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最終更新日  2006年10月24日 01時53分37秒
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