sinokの【私情まみれの映画考察】

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サイド自由欄

March 22, 2010
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カテゴリ: 映画「さ」行
ガイ・リッチーがメイン・ストリームに帰ってきたなあ・・・。

才能ブラックホールのマドンナの相手をするには、ガイ・リッチーは小粒だったということか。
『スウェプト・アウェイ』で驚き、以降なんとなく『リボルバー』等々スルーしてしまったんですが、ここにきてなんと『シャーロック・ホームズ』。
結論から言うと、離婚してよかったね、という気分である。

物語としては他愛もない話なんだが、ガイ・リッチーの大好きな、あのちょいと時間軸をずらして説明する演出、早回し・スローの緩急、あれがホームズの推理力・ワトソンへの説明にぴたりとはまって面白い。
とにかくテンポがいいのだ。
そして何より、徹底してバディ・ムービーであること。
悪役側の深みを削ってでも(後から考えると、ブラックウッド卿の動機がイマイチ??)、ホームズとワトソンの関係に視点は集中している。

一方、ガイ・リッチーお得意の乱暴シーン(カラリとしているのだあえて暴力とは呼ばない)は健在で私の中のアドレナリンは大満足。

ところで。
原作をよく知らない人は、イメージと違うホームズを見て、ホームズファンに同情してくれるやら心配してくれるやらなだめてくれるやら。。。である。
ありがたいけど、間違ってます。
コノ映画、ホームズファンでなければ楽しめない要素がてんこ盛りなのである!!
大体あのロバート・ダウニーJrのホームズ。
実は原作と違うところといえば・・・身長や顔つき、【外出時における】紳士でない姿と、女性に【面と向かって】ひどいことを言うところ、錠前破りが下手・・・ぐらいか?
あとは、あーゆーひとなんです、ホームズって。
事件のない時期は引きこもり状態でだらしがないし、女性は【面と向かって】は紳士に応対するけどワトソンと二人になると冷たいのなんのって。
なにより推理を働かせるときに、ロバート・ダウニーJrの目が、聡明モードに切り替わる瞬間がステキ。黒目に叡智が光ってるわ~。
ワトソンも、余りに喧嘩っ早いところ以外、人となりはほぼ一緒。

個人的に、昔からワトソン君は頼りになるいい男のイメージだったし、ブレッド版ホームズで初代ワトソンを演じたデビッド・バークの男らしさがそれに輪をかけていたので、ジュード・ロウの起用は理想的。
セリフやらなにやら、とにかく書き出すときりがないくらい、よく原作を読み込んで、細かいところを大きくクローズアップして撮っているのです。
二人で飼ってるブルドックすら、原作では一言だけ存在言及されている。
もーね、その小ネタチェックだけで、2時間余り、どれほど楽しめることか!
いいですか?

わからないでしょ~~~(威張ってどうする)。
そういう人種なんです。
だから、どうぞご心配なく。

ところで、かのジェレミー・ブレッドが演じたホームズ・シリーズを愛する私ですが、どうしでも気になることが。
ブレッド版ホームズのオープニングシーンに出てくる、ベーカー街の角にある赤い看板(?)の店と、ほぼ同じものがこの映画にも出てきたように思うのですが、思い違いかしらん?
2回見たけど、やっぱり同じもののような気がするんだが・・・。

そう。
そんなことを確認したくて、2回見た アホなホームズファン がここにいます。






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最終更新日  April 20, 2010 07:13:26 PM
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