阪神タイガース  われら猛虎党






2007年3月20日(火) 対広島 オープン戦 高松

阪神3×2広島


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どやっ!金本5階席弾!弟子・新井に威厳を見せた今季1号!

金本は三回、右翼席上段に特大の1号2ラン。アニキが“お目覚め”の一撃
 (セ・リーグ、阪神3-2広島、2回戦、1勝1敗、3月31日、京セラドーム大阪)打ち上げ花火を見るように舞い上がり、着弾すると場内が揺れた。その目で打球を見届けた金本は、両手をたたき、右拳を握った。推定飛距離140メートル。虎の今季1号は、京セラDの2層に分かれた外野席の上段、右翼5階席に届く一発だ。


 「きょうは勝ちたかった。開幕負けて、次に勝ったら優勝しとるし。昨日勝てば、それはそれでよかったとなるけど。最後はヒヤヒヤやった」

目の覚める一発にナインから、熱い祝福を受けた
 1点を追う三回二死三塁の第2打席。広島先発のルーキー左腕・青木高の135キロ高め直球がエジキだ。文句なしの当たりでも、打った本人は「上がりすぎた」。一時逆転の豪快2ランも会心ではない。開幕●→2戦目○が虎のV公式。“吉兆星”も意識していた。

 一回二死一塁の第1打席では、右翼フェンス直撃の二塁打。今季初めて「H」マークを点灯させたが、首をひねって悔しがった。仕留められる失投だった。その打ち直しが5階席への驚弾だ。

 「16年もやっていたら焦りはない。(今季1号は)いつかは出るモンだと思っているからね」

 二回、広島の先制点は弟分・新井の今季1号だった。直後にアニキの威厳を見せた。試合中には「新井選手がホームランを打たれましたので、負けずに打ちました」とコメント。年季が違うといわんばかりに、試合後も「新井は(1号で)舞い上がっとるやろ」。

 オフの練習拠点とする広島のトレーニングジム「アスリート」。2人のつばぜり合いは日常の風景だ。年齢を考えれば、全盛時のウエート数値からは落ちると頭では理解している。それでも何キロを何回上げられるというのは、男のプライドにかかわる問題だ。腕回りに太ももの太さ、酒量…。すべてが比較の対象で、まだまだ弟子を寄せ付けない。そのこだわりが長寿の極意に違いない。

 今季終盤に達成を見込む通算2000安打へあと「152」。400本塁打にもあと「36」とした。3日が39度目のバースデーでも、なお若い。W偉業へカウントダウンが始まった。


★宮崎オーナー初勝利にご満悦

 開幕戦を所用で視察できなかった阪神・宮崎オーナーが、今季初の陣中見舞いで京セラドームを訪れ、チームの今季初勝利を見届けた。

 「しんどい試合だったけど、勝ててよかった。金本さんのホームランもでたしね」

 金本が本塁打1本につき、1家族をハワイ旅行に招待するという企画にも触れ、「思わずはがきを書こうと思ったよ。でもあれは甲子園限定だったね」と冗談も飛び出すほどのご満悦。次回の視察は4月10日の甲子園開幕戦(対中日)となりそうだ。

新方程式『KJF』で0封リレー!虎バンザ~イ07年初勝利!

九回、マウンドに上がった藤川。新・守護神がきっちり締め、今季初勝利だ
 (セ・リーグ、阪神3-2広島、2回戦、1勝1敗、3月31日、京セラドーム大阪)虎の新・勝利の方程式で“快幕”や! 阪神は、守護神・藤川球児投手(26)が久保田-ジェフからの盤石リレーで今季初勝利に導いた。開幕から●→○発進は優勝した85年、03年、05年と同じ。JFKからKJFに順番は変わったが、吉兆を手にした不滅のトリオがV奪回に猛進や!!


 3万3761人が歓喜の『六甲おろし』。前奏を奏でたのは、虎が誇る最強トリオ『JFK』改め『KJF』だ。六回から久保田が2イニング。ウィリアムスへつなぎ、締めは藤川。いずれも150キロ超の剛球を投げ込み、虎党に07年初勝利をプレゼント。V奪回への1ページ目を開いた。

 「初勝利は特別なものなんで、自分のところで消えたらどないしようと思ってました。でも、みんながつないでくれて、0に抑える自分の仕事ができました」

 勝者の隊列の最後尾で、球児は体を駆けめぐる快感に身を任せた。求めていたものが、そこにあった。全員とハイタッチを終えると、名残惜しそうな表情を浮かべた。

お立ち台にならんだ(左から)久保田、ウィリアムス、藤川。「KJF」で07年を突っ走る
 九回、最大の歓声に迎えられた。守護神として仕事場のマウンドへ。先頭の嶋への初球に、今季最速の151キロをマーク。カウント2-1からの4球目、浮き上がる150キロの直球で空振り三振。火の玉ストレート復活に、スタンドがどよめいた。栗原を右飛に仕留めたが、緒方に四球を与え、続く石原に中前打を浴び、一、二塁のピンチを背負った。最後は代打・尾形をフォークで空振り三振。万全ではなかったが、「0が並んでいくにつれ、自信がついてくる」。役割は十二分に果たした。

 「みんなでひとつになって、ゴールテープを切れるようにがんばりたい」。3月27日の決起集会で、ナインに訴えた思いを、今年初のお立ち台でも語った。

 「中日にどんどん離されていったときは、打者は打っているだけ、投手は投げているだけで、チームに一体感がなかった。そんなことで、1年間がんばってきたものが、崩れてしまうと思うと悔しくてね」。それが、昨年8月27日のお立ち台で流した涙の理由だった。「あそこで、もう少し踏ん張れていたら…」。猛追も及ばずV逸。同じ過ちを繰り返さないために開幕前に結束を求めた。

 あのとき以来のヒーローインタビューは、3度目のJFK揃い踏み。「他のチームにもいい投手はいますが、ウチのスタッフも負けません。最後まで絶対に諦めないでください」。中継ぎと守護神の位置を入れ替わっても、V奪回への気持ちは同じだ。

 「スッキリした形ではないけど、勝ったことで気分的に違う」と岡田監督。押し出し四球での決勝点だが、1点を守りきった。●→○の開幕スタートは85、03、05年と同じVへの吉兆サイン。最強のストッパーが、頂き目指して突っ走る。


★K嬉しい虎初白星

 必勝リレーの先陣を切った久保田は、走者を出しながらも2併殺で流れを引き寄せた。六、七回を無失点に抑え、今季初勝利をマークした。

 「直球がだいぶ戻ってきたし、もう大丈夫。今年は何としてもやってやろうという気持ちです」

 2年間で143試合に登板した藤川が、右肩への負担軽減の意味もあってストッパーに転向。前守護神は、セットアッパーに回った。タフさが持ち味の露払い役は、2イニングでもOKだ。勝利の方程式を前倒しできるメリットは大きい。

★J、日本語もOKヨ

 1点をリードした八回に投入されたウィリアムスは、三者凡退で危なげなくたすきをつないだ。

 虎戦士5年目を迎える助っ投左腕は、お立ち台でも“舌好調”。「マイド、オオキニ」。選手やスタッフから習った日本語パフォーマンスで、喝采を浴びた。ベンチ裏に戻っても「モウチョット、ベンキョウシナイトネ」と再演を予告した。









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Last updated  2007年04月01日 08時36分24秒
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