阪神タイガース  われら猛虎党






2007年4月1日(日) 対広島 3回戦 京セラドーム

阪神4×2広島


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52年ぶり快挙や!ルーキー小嶋、開幕カード初先発初勝利!

歴史的プロ初勝利。藤川からウイニングボールを手渡された小嶋(左)の笑顔が弾けた
 (セ・リーグ、阪神4-2広島、3回戦、阪神2勝1敗、1日、京セラドーム大阪)阪神の希望枠ルーキーの小嶋達也投手(21)=大阪ガス=が、うれしいプロ初勝利。開幕カードで虎の新人が初登板・初先発・初勝利を飾るのは52年ぶりという歴史的快挙を達成した。新戦力の開花で広島に2連勝、春らんまん、虎桜は満開や!!


 背番号「29」が躍動した。小嶋が両リーグを通じてルーキー一番星。虎投の歴史を塗り替え、大きなプロ第一歩を刻んだ。

 「地元の大阪で勝てたのがうれしい。矢野さんのミットだけを目がけて投げました。いいリリーフ陣がいるので、後を気にせず初回から投げれました」

 5回を投げて5安打2失点、5三振。3四死球と制球に苦しんだが、インコースを積極的に攻めた。本領を発揮したのが二回。先頭の嶋に中前打を浴びたが、続く栗原を見逃し三振。緒方を歩かしたが、倉、大竹を連続で見逃し三振に仕留めた。3つのアウトはすべて内角低めの直球で奪った。「あれがしっかり決まってくれて本当によかった」。五回に連打から2点を献上したが、先発としての役割は十分に果たした。

 開幕カードで先発白星を挙げた新人は、阪神では55年の西村一孔以来、実に52年ぶり。あの村山、江夏でさえ、得ることはなかった栄誉をつかんだ。

 ヤンキースへ移籍した井川の背番号29を受け継いでから、見えない重圧と戦ってきた。「ずっと開幕投手を務めた人の偉大な背番号。汚すわけにはいかない」。練習では、与えられたメニューの消化後、独自に走り込みのメニューを追加。また、社会人・大阪ガス時代はセットポジションのみで投げていたが、プロ入りと同時にワインドアップの投法に変更。「プロは結果がすべて。一番しっくり来る投げ方にしたかった」と遊学館高時代に鍛えた原点に回帰して勝負の世界に臨んだ。

 両リーグのルーキーで初勝利一番乗り。「ブルペンでも良くなかった。(中継ぎ)ピッチャーを用意しようと話しとったんや。実戦向きということやな」。早めの継投策を準備していた岡田監督もうれしい誤算に頬を緩ませた。

 試合終了直後、守護神の球児にウイニングボールを手渡され、頭を軽く叩かれた。小嶋の笑顔がようやく弾けた。「一番星? 順番が早かっただけだけど、何でも一番はうれしい。(自信も)前より少しだけつきました」。ニュー背番号「29」が門出を飾った。歴史的な初勝利だ。


■小嶋達也(こじま・たつや)投手
 1985年(昭和60年)10月7日、大阪府生まれ、21歳。石川・遊学館高では1年から背番号1。甲子園には2年夏(8強)、3年春(3回戦敗退)に出場。04年、大阪ガスに入社。07年大学・社会人D希望枠で阪神入団。1メートル80、72キロ。左投げ左打ち。年俸1500万円。背番号「29」。独身。


オ待タセシマシタ~!遅咲きシーツ、今季初安打&初打点!

試合終了。2打点のシーツ(左)が岡田監督と歓喜のタッチだ
 (セ・リーグ、阪神4-2広島、3回戦、阪神2勝1敗、1日、京セラドーム大阪)鯉キラーが本領発揮だ。シーツが開幕9打席目にして、お待たせの今季初安打&初打点。4打数2安打2打点と遅ればせながら、“開幕”を飾った。お立ち台では、初勝利の小嶋とともに、満面の笑みでファンに応えた。


 「昨日、おとといと打てなかった。いいところで打って、小嶋投手を助けられてよかった」

 マウンドには初先発の小嶋。ルーキーが一回をゼロで切り抜けると、その裏、一死三塁の絶好機が回ってきた。開幕から2試合は安打こそなかったが、中堅中心に打ち返し、調子は上がっていた。ここでも基本に忠実だった。先発・大竹からセンター返しで、飛びついた二塁・東出の左を破る先制の中前適時打。今季初めての『H』マークが先制打となった。さらに三回にも一死二塁で、フェンス直撃の中越え二塁打。中押しの2点目もたたき出し、虎党の『アンディー・コール』は最高潮に達した。

 「ダメなときも、岡田監督がクリーンアップとして信頼してくれていたので、やりやすかった」

 開幕直前の27日、腹痛で翌日の全体練習をリタイアした。それでもチームのために、開幕の3・30には間に合わせてきた。心配をかけた指揮官に、一刻も早く応えたかった。特に広島戦は昨年82打数30安打。対戦打率は.366を誇っていた。ようやく得意の鯉を平らげ、鯉キラーの健在ぶりをアピールだ。

 これで3試合目にして、虎のクリーンアップ3人に安打と打点が記録された。さあこれから“爆勝街道”が始まる。もちろんその先鋒には、頼れる助っ人がにらみをきかせる。

球児、貫禄の3者連続三振!2戦連続『KJF』0封リレー!

3者連続三振。藤川が貫禄の2セーブ目
 (セ・リーグ、阪神4-2広島、3回戦、阪神2勝1敗、1日、京セラドーム大阪)ようやく“火の玉劇場”が開演だ。藤川は九回に久保田、ウィリアムスを継いで登板し、圧巻の3者連続三振。2試合連続のセーブを挙げ、虎の新守護神の貫禄をみせつけた。


 「きょうに限らず、全試合意味のある試合にしたい。その日しか来られないお客さんもいるし」

 最高の春休みのプレゼントだった。まずは天谷を高めの直球で空振り三振。続く尾形はまたも高めの真っすぐで三球三振。最後は梵を高めの149キロでバットの空を切らせ、ゲームセット。初セーブを挙げた前日は、最後の打者をフォークで締めるなど変化球が多かった。それがこの日は11球中9球が直球。本来の剛球に虎党が酔いしれた。

 先発のマウンドには初登板のルーキー・小嶋。「きょうは一緒に頑張ろう」と声をかけた。五回をしのいだ左腕に、ありがたすぎる三振ショーで応えた。新たな勝利の方程式『KJF』がまたも機能。今年の勝利は、球児の剛速球で締める。


★いい味出てます久保田

 セットアッパー久保田は、早くもエンジン全開だ。七回から3番手で登板すると、梵、東出を連続三振。前田も151キロ直球で遊ゴロに打ち取るパーフェクトな内容で、2試合連続の必勝リレーの先陣を切った。「今の状態を維持してやっていきたい」と気合十分。「投げれば投げるほどよくなっている。いい味を出してますよ」と久保チーフバッテリーコーチも高評価だった。

★ウィリアムス、ピンチしのいだ

 いきなりのピンチも見事にしのいだ。ウィリアムスは2点リードの七回から登板し、先頭の新井に右翼線へ二塁打を許したが、そこから3人で締め、新守護神・藤川にきっちりバトンをつないだ。全17球のうち、変化球は緒方の5球目に投げたスライダーの1球のみ。気迫あふれる真っ向勝負で、2日連続1イニングを完ぺきに抑えた。









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Last updated  2007年04月02日 15時18分39秒
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