MORITA in Cyberland

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March 12, 2006
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ティティジーからの帰りの電車、ホストマムとは別れて座り、隣には髭のお爺さん。

「君は、どこから来たのだね?」

英語で問い掛けられます。

「日本からです。」
「君は学生かな?」
「いえ、働いています。」
「ほう。では、ドイツには、ビジネスで?」
「いえ、ドイツ語を学びに。」

すると、お爺さん、大仰に頷き、
「フム。そうであるならば、君の勉強のため、今から我々はドイツ語で話をしなければなるまい。では、早速今からスタートだ。"How are you?"はドイツ語で何と言う?」

電車の中で、エクストラなドイツ語レッスン。

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留学センターでの申し込みの時に『旅の指差し会話帳』なる、イラスト付きの本を貰いました。

ドイツ

自分では買わないなぁ、なんて苦笑交じりに思っていたのですが、これが意外と重宝。

テーマ毎に主要単語が(イラスト付きで)まとめられていて、会話の例文もついているので、電子辞書よりも、勉強になる上、使い勝手も良いのです。


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さて、会話の途中で困ってこの本を取り出した所、お爺さんが興味津々。

「何だね、それは?フムフム、ここに書いてあるのは日本語かね?ハハァ、こちらが意味で、こちらが発音だと。いや、実に素晴らしい労作だ。」

作者も、ドイツ人にこんなに褒められるとは想像してないだろうなぁ。

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興奮冷めやらぬ(は、ちと大袈裟か)お爺さん。

「では、ここにある単語を発音してみなさい。」

いくつかの単語を読んだのですが、ウムラウトの発音が、どうにもおかしいようで…。

「違う。こうだ。もう一度。ウム。近いが違うな。もう一度。」

こんな調子で二十分弱。
実に有意義で楽しい時間でありました。

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「私は次の駅なので、降りる準備をする。では、さらば。」

スキーの用意を手早く纏めて、戸口の方へ。

今思えば、手伝って…いや、手伝うのはむしろ失礼か。


いやぁ。
さて、私が歳を取った時、いや、今からでも、日本語を学びに来た学生に、ああいう自然で温かな態度って取れるかしら。

うむ。
取れるかしら、じゃないな。
取れるように、取るように、心掛けましょ。





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Last updated  March 23, 2006 07:11:29 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
I read your post and wished I'd wrtietn it@ I read your post and I read your post and wished I'd wr…

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