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報道2001に出演した安倍総裁の意気込みを見る限り日本経済復活の期待感が高まりそうな気配が感じられた。今週水曜日には特別国会が召集され、安倍自民党総裁が正式に総理大臣に指名され、安倍内閣が誕生する。安倍氏は前回健康上の理由とは言え、政権を投げ出す形で辞任したため、不安視する向きも多いが、掲げている具体的な政策とその実行に対する姿勢を見る限りかなり期待が持てそうな気がする。この「アベノミクス」と名付けられた政策は内外の投資資金を東京市場に呼び込む可能性があり、発足前の初動はとりあえず年初来高値の更新が目標となるが、その後はリーマンショック前の日経平均12,000円台(破綻発表前日の終値は12,214円)までの上昇は十分考えられそうである。一部には早くも2007年9月高値18,282円を目指すとの声も出ている。勿論海外情勢の影響も受けることが予想されるため、すんなりと上昇していくとは思われないが、長期下降相場が反転(トレンド転換)したとなればこれまでの弱気スタンスは変えなければならない。
ここで、現在掲げられている「アベノミクス」の内容を確認してみたい。
「アベノミクス」の神髄は、まずは「大型公共投資」と「大胆な金融緩和」によりデフレ脱却を果たし、「成長戦略」により企業の売上アップ→従業員雇用・給料アップ→消費アップ→景気回復の好循環をもたらし、その見通しを付けて消費税増税を図り財政再建に道筋を付けると言うシナリオである。思惑どおりにことが進むかどうかは判らないが、来年夏に参議院選挙を控えており、自民党としては何としても来年上期中は必死にこのシナリオ実現に向けて進むはずであることから、来年3月頃までが最高の相場環境となるものと思われるのでこれらの政策関連銘柄に絞って積極買いで臨もうと思っている。
それでは、同氏の発言からその具体的な戦略について述べてみたい。
まず、「公共投資」として注力しているのは、まずは、防災、減災、安全のための投資で、具体的なものとしては、道路、橋梁、トンネル等の老朽化部分の補修・再構築工事である。
「大胆な金融政策」としてはインフレターゲットを2%に設定し、日銀と政府がこの政策実現のために政策アコード(協定)を結び、この推進が出来る日銀総裁を選出するとともに日銀に対しこの達成責任を問うと言う姿勢を示している。何が何でもデフレ脱却を推進するという意欲が感じられる。このために経済財政諮問会議を復活させ、政策通の甘利氏を中心に官邸主導で推進していく模様である。
また、成長戦略として「医療分野」に注力し長生きできる世界の創出を目指し、ips細胞などの研究支援に加え、薬・医療分野における「再生医療」の遅れを挽回するために規制緩和を推進すると主張している。安倍総裁自身不治の病を薬で支えている状況とのことなのでこの分野もかなり注力してくることが予想される。
この他、少子高齢化はビジネスチャンスとして、介護ビジネスの見直しをしたり、若者の雇用改善のため、再チャレンジ制度の創設、職業訓練の強化、ジョブカードの復活などを検討し、これを推進するために教育再生大臣ポストの創設も挙げていた。
また、 原発問題は、第三者の安全委員会で今回の事故の反省を進め3年間で今後の方針を決定することや、対中戦略は国益尊重で事に当たるが戦略的互恵関係の相互認識を進めること、消費増税は、デフレ脱却が出来なければ緊急停止もあり得るとして景気回復を最優先課題とすると訴えていた。
これを受けて日経平均の当面の見通しとしては、年内に本年3/27高値10,255円奪回し、その後値幅調整後3月に向けて再上昇し12,000円台を目指す展開を予想している。この見方をベースにテーマ銘柄物色を進めていきたい。