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2021年06月30日
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カテゴリ: 病院
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​おはようございます。

昨日まではセルフ働き方改革に関しての説明を5回にわたって行いました。

今日からはMSWの仕事について説明を行っていきます。


私の職場では毎年社会福祉士の実習生を受けていて、今年から本格的に私も実習指導者として指導を行う立場になりました
(一昨年研修を受けて、昨年は補助的に関わりました)


これまでも入植1年目から実習生に業務説明として仕事の内容を説明する場面はあったのですが


その時に決まって言われることがありました

「MSWの業務について事前学習で調べたのですが、全然出てこなくて」


これは私がMSWを目指していた時にも感じたことですが、実際に調べてもMSWの業務内容がはっきりとわからず




「なぜMSWの業務がわかりづらいのか」実際に働いてみて、いくつかの理由があると思います


その理由も含めて私が普段行っているMSWの仕事について今日から説明をしていきます
__________

1.MSWの仕事内容がよくわからい理由について


まず、そもそもなぜ「MSWの仕事ってよくわからない」と言われるのかですが


一言でいうと 「所属先の病院によって仕事の内容に大きなばらつきがあるから」 です


MSWの基盤となる資格は社会福祉士なので当然、相談援助技術(対象者と信頼関係を築いて、対象者の抱える課題解決に向けて補助的にかかわっていくための技術)を用いた対人援助の仕事であることはどこへ行っても共通です



​しかし、実際の仕事の内容に関しては所属先の機関の特性によって大きく異なります




例えば私が勤務している急性期の病院であれば「身寄りなし患者対応」「救急・ICUにおけう危機介入」「転院・退院などの後方連携」


これに対してリハビリをメインで行う回復期では「転院受入れ等の前方連携」「入院中の療養上で発生する相談」「退院・施設入所支援等の後方連携」



等、病院の特性によってMSWに求められる役割も変わってきます





周産期医療センターの役割を担っているのであれば「ハイリスク妊産婦」に対する出産前後のフォローを担うことにもなるでしょう



​​そのため これからMSWを目指そうとする方にとっては、その病院が何の役割をもった病院か を調べておく必要があります


2.医療のトレンド

MSWに限らず、病院での就職を考えている人は「病院にはどのような種類があるのか」と「日本の医療がどのような方向に進んでいるのか」をまずはしっておく必要があります


そもそも ​病院とは20床以上の入院ベッドを有する医療機関​


病院は国の方針もあり、 在院日数の短縮と機能分化 の流れが進んでおりひと昔前の総合病院(治療からリハビリまでを一つの病院で担う)という概念は今はありません


現在国が勧めたいのが かかりつけ医と在宅医療 の拡充です


まずはかかりつけ医を持って簡単な症状であれば病院ではなく診療所やクリニックで対応していきましょう、入院しても早めに退院して住み慣れた地域で訪問診療を使いながら生活していきましょうと言うのが、国が勧めたい形です


これらの背景には 医療費を初めとする社会保障に関する費用を抑えたい という明確な国の目的意識があります


かつて老人医療費無償化など今では考えられない体制をとった結果、社会保障費が膨れ上がり国の負担が大きくなったので、持続可能な体制の構築を図っているのだと思います(入院は医療費がかかるので、なるべく予防と外来での対応に切り替えたい)



3.病院の種類


病院の機能を治療の段階ごとにざっくりと分けると4種類に分かれます


①急性期(発症 ~ 2週間から1カ月ほど)
病気が発見されてすぐ、治療を要する時期を急性期と呼びます
急性期の病院では救命救急センターとしての役割を担っている病院もあり、休日夜間と問わず絶えず救急車の受け入れを行い、積極的な治療を行う病院です


②回復期(急性期終了 ~ 最長で6か月)
急性期での治療が一段落して、リハビリを必要とする期間を回復期と呼びます
回復期では治療後の筋力低下や後遺症として残った麻痺などを改善させる目的でリハビリと在宅復帰までの調整を行います


③療養型(介護医療院)(急性期や回復期終了 ~ 基本的には長期入院が必要な方)
急性期や回復期が終了し、医学的な管理が必要な方(酸素が継続して必要、気管切開をしている、人工透析を受けている、喀痰吸引を1日8回以上必要とする等)は施設では受け入れてくれないことが多いので、療養型の病院の入院対象となります
入院するためには上記のような一定の基準がいくつか設定されており、体の状態が改善しない限りは基本的に最後まで入院を継続してもらうことになります


​​​ ④地域包括ケア病床 ​
急性期での治療が終了し、もう少しリハビリが必要、もしくは介護サービス導入に向けてもう少し期間が必要という場合に、最大60日間を限度に入院が可能な病院です
回復期では決められた病名(脳血管疾患、整形的な骨折、廃用症候群等)が無いと入院対象にならないのですが、地域衣包括ケアでは病名の縛りはありません




​​とりあえずこの4種類を覚えておけば、病院ごとの持つ機能が見えてきます



また一つの病院で回復期も療養型も持っている病院があるので、自分が入ろうとしている病院のホームページは必ずチェックして「当院について」とか「病院概要」とかいう欄を探してみると大抵の病院では病院の役割が記載されています


​_____________
*結論*​
MSWの仕事が良くわからない理由は、病院ごとで求められる役割と業務内容に大きな違いがあるからです

そのため「MSWの業務は業務はこれです!​​​​​​​​​」と体系化がしづらい​​


そのため、各病院の持つ役割をまずは理解しないことにはMSWの業務内容も見えてこない



病院の種類としては4種類ある


治療メインの「急性期」

リハビリメインの「回復期」


長期療養メインの「療養型(介護医療院)」


在宅までのワンクッションメインの「地域包括ケア病床」


医療機関で働く医師や看護師ですらこれらの違いをしっかりと理解できていない人がいます



しかし、MSWの業務の一つに転院調整もあるので、この病院ごとの役割を理解していないと


患者さんの状態にあった病院を紹介することは出来ません



就職を考えるうえでも、MSWとして働くうえでも最低限この病院が持つ機能の違いは把握しておきましょう


明日は急性期病院で働くMSWの仕事について説明します





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最終更新日  2021年06月30日 07時24分19秒
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