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2021年07月02日
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カテゴリ: 病院
​​​​​​​​おはようございます。

昨日はMSWの業務がわかりづらいのは


所属する病院の機能によって役割が変わってくるからと説明しました


本日はMSWの仕事の目的について説明していきます


___________
MSWの仕事の目的


​MSWの仕事の目的としては


対象となる患者さんや家族の抱えている問題を発見して、本人が解決出来るようにお手伝いをすること です


その問題が退院後の生活のことであれば「退院支援」になるし、経済的な問題であれば「経済支援」となるし、家族関係の問題があれば「家族支援」なります



​よく入社して間もないMSWや学生さんからMSWの仕事ってなんですか?と聞かれた時に





これらは仕事をするための手段であって目的ではありません



また、患者さんの問題を代わりに解決することと勘違いされがちですが、



必要があれば代わりに解決することもありますが、基本的には解決するのは本人でMSWはお手伝いをするだけです



MSWの仕事はその人の人生においてほんの一部分にしか関われないので、MSWが関わらなくても自分一人で解決できる能力を付ける方がプロフェッショナルとしては必要な能力です


あくまでも主役は本人なので、MSWがいないと何も出来ませんと言われるようでは、プロとは呼べません



そのためMSWは介入し過ぎず、あくまでも本人が問題解決をするための「手段(社会資源)」のひとつであるべきだと考えています



また自身が抱える問題を必ずしも相談者が把握しているとも限らないので、


よく「何を聞いたらいいかもわからないのですが」と相談へ来られる方もいます


その時は相談へ来たきっかけや生活歴、家族背景などから共に課題を認識できるように面談へ臨みます



相談へ来られた時点で生活において何かしらの困難さを抱えている人が多いので、潜在化した課題を顕在化させることも重要な役割です


目的がわからず手段しか知らないとどこかで自分の存在意義がわからなくなったり、思っていた仕事と違うと迷って辞めていくことになります





ジレンマは本来の目的を理解していない時に、周囲の意見によって自分の立ち位置がぶれるためにおこる心理的な葛藤です



目的を意識している人や、目的を教えてくれる人が職場にいたらあなたは恵まれていると思った方がいいかもしれません


2.病院にMSWがいる意味


​病院という組織は専門職の集まりです


各々の専門性を持った職種が集まって一つの組織として成立しています


医師、看護師、助産師、リハビリ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師、臨床工学技士、社会福祉士(MSW)、精神保健福祉士(PSW)、事務等





専門職とは一つの分野に精通している人なので、ある分野においては無類の強さを発揮しますが、専門以外の分野に関してはある種目をつぶってもらえるので、専門以外の分野に対して苦手意識を持つことが多いです



また看護師やリハビリ等の医療系の資格の特性として「医師の指示のもと」で業務を遂行するという役割になっているため


医師を頂点としたトップダウン型の組織になりやすいのも病院という組織の特徴です


そのため「チーム医療」なんてごくごく当たり前のことをあえて宣言しないといけないような事態に陥ります



この病院という医療系の資格をたくさん持った組織に福祉系の資格を持ったMSWがいることの意義は


MSWという職種のもつ専門性が病院という組織の苦手分野を補完できる からです


病院におけるMSWの強みとしては


外部の機関とのやりとりに長けていることと


社会保障制度の知識に精通していること です



診療報酬上でも最近は社会福祉士がいることで加算が付けられる分野も出てきていますが、


MSWの相談業務で点数が取れるわけではないですし、まだまだ目に見える形で収益につながる職種ではありません



それでもMSWの配置が増えているのはMSWの持つ特性が病院にとって必要だからです


病院で働く専門職が苦手としているところのひとつが外部の機関との連絡調整です


組織内での横断的なつながりですら苦手な医療職が多い中で、さらに外部の機関との連絡調整はもっと苦手です


なにせ基本的な電話応対やビジネスマナーよりも自身の専門である診察や、検査、処置に関する分野を入植してから徹底的に教わるからです(専門家を育てるためにはそれでよいと思います)


そのため転院先の相談窓口はMSWが担っている場合が多く、ケアマネージャーや包括支援センター、市役所や保健所を初めとする公的機関などとの相談窓口をMSWが担うことで、他の専門職のストレスを減らすことが出来ます


また、医療保険制度や介護保険制度、数ある医療費の助成制度に成年後見制度、障害者手帳、障害年金、傷病手当金等



病気になると以前と同じように生活が出来なくなったり、働けなくなったりするので社会保障制度を離輸しなくては生活が成り立たなくなる場面が多々あります



しかし、これらの制度は基本的には申請主義なので自ら申請へ行かないことには制度を利用することは出来ません


医師や看護師を初めとする医療系の専門職ではこれらの社会保障制度に関してはそれほど学んでこないので、介護保険や自身が加入している医療保険のことすらわからない人も多いです


MSWは医療系の病気や処置に関する勉強はほとんどしません(最低限の知識は学びます)が、この社会保障制度に関してはかなり広い範囲を浅く学びます


そのため、社会保障制度に関して医療系の専門職が苦手な分野をMSWが補完することが出来ます

______________
*結論*
MSWの仕事の目的は 対象となる患者さんや家族の抱えている問題を発見して、本人が解決出来るようにお手伝いをすること


手段として退院支援、経済相談、制度説明、家族支援等がありますが


仕事について考えるうえで大事なのは手段よりも目的です


目的を理解したうえで手段を学んでいきましょう


また、病院の中に医療系の資格を持たないMSWがいる意義は


医療系の専門職が苦手とする外部との連絡調整や、社会保障制度についての知識が豊富 だからです



ギャップを上手くついて働くのがMSWなので医師の指示がなくても働けます


ですがMSWは医療的な知識が他の専門職に比べて圧倒的に少ないので、働くうえで他の専門職との横のつながりを作って助けてもらわないと仕事になりません


苦手を補完し合って強みを生かしあえることが良い支援をするためには不可欠な要素なので、病院にMSWが入ることで組織の横の枠組みを取り払える可能性も秘めていると思います


明日は手段としてMSWがどのような仕事をしているかを解説していきます。​​​​​





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最終更新日  2021年07月02日 06時58分29秒
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