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2022年01月19日
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カテゴリ: 病院
おはようございます。



今日はMSWの仕事の一つ、 「退院援助 について解説していこうと思います


このシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています


公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
(↑↑クリックしてみてください)

1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
2.退院援助
3.社会復帰援助
4.受診・受療援助

6.地域活動



​0.一番イメージされやすい「退院援助」


MSWの仕事として一番イメージがしやすいのがこの退院援助ではないでしょうか



看護師や医師等からしても MSW=退院調整する人 と思っている人は多いと思います



その理由は診療報酬上で退院支援に点数がついているからだと思っています



つまり、MSWがいることで病院へお金が入るからです



そんなの当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、これまではMSWを病院へ置いたからと言って診療報酬では特に何の点数も尽きませんでした



そのためMSWは 「無生産部門」 と呼ばれ、仕事をしても病院にとっては1円もプラスにならないと言う状況の中で働いてきました



看護師さんは行った処置や配置人数に応じて病院にお金が入りますし、医者は診察をしたり書類を書くことで病院にお金が入ります







2010年ごろから初めて 社会福祉士(MSWの基礎資格)を配置することで病院にもお金が入る ことになり、その仕事の内容が退院援助に関する内容でした



この診療報酬上で評価されたこともMSW=退院支援のイメージを定着させた要因の一つだと思います


そして病院がMSWを増員等を行う根拠にもなりえたのがこの診療報酬改定だったと思います



もう一つは退院支援を行うことは他の専門職にとっては不得手だということです







逆にMSWは社会制度の知識や外部機関との連携・調整を得意としているので、他の専門職の苦手なところをカバーできるという点でMSWの仕事として退院援助は他から見てわかりやすく、頼りにされる業務の一つだと思います






1.退院援助とは


退院援助とは病気やケガが原因で入院前の生活に戻ることが難しくなった時に、家族やサービスの力を使って生活を続けて行けるように調整を行ったり、 在宅へ戻ることが難しくなった時に施設や病院など次の生活の場を探す調整をする ことを言います



そのためMSWは 介護保険や障害福祉サービス、地域の医療機関の役割や情報、介護・障害系の施設を初めとする社会資源の情報 を持っていないといけません



病院へ入院すること自体が大抵の人にとっての非日常な体験なので、ただでさえ不安が大きいものですが



治療が終わって、いざ退院するとなるとそれはそれでまた不安なものです



障害も後遺症も残らずに治療が終わって帰れれば良いですが、何かしらの後遺症が残った場合にはより退院に向けて不安を感じます



さらに国の方針として何十年も前から 在院日数の短縮 は挙げられているので、急性期病院(治療を主な役割とする病院)での 平均在院日数は14日を切っている ところがほとんどです



つまり 入院から治療が終わって退院まで2週間もない ことが一般的です



「平均」なので病気や状況によっては治療が終わるのに1か月ほどかかる人もいたりするので、必ずしも2週間で退院と言う事では無いですが、それだけ入院期間は短くなっていると言うことです



冷静に考えたら 入院は非日常 のことなので、早く退院して自宅に帰って元の生活に戻れることが一番だと思いますが



病気の後遺症や退院への不安などが大きくなると 「一日でも長く入院させてもらえないのか」 という患者・家族の心情があることも理解は出来ますが



国の方針としてそれを許さない状況があると言う事は覚えておくと、いざという時の準備が早めに始められると思います




この限られた時間の中で患者や家族だけで退院や次の病院や施設を探すのには限界がありますし、



そもそもいきなり病院や施設を探してくださいと言われても何から始めていいかもわからないと思います



そこでMSWが退院のお手伝い(退院援助)をすると言う事です


2.退院援助の必要な人


退院援助は入院したすべての患者さんに必要なものではありません



病気によっては治療して痛みが無くなるなど、治療前より良くなって帰れることもありますし、生活面の工夫や家族のフォローがあれば生活を送れる方もいます



では退院援助が必要になる人はどのような人かイメージできるでしょうか



具体的には脳の疾患で半身麻痺が残ったり、がんの手術によって退院後にも医療処置が必要になったり、入院期間が長くなっことで筋力低下や認知力の低下をきたしてしまった場合(廃用症候群)等


ざっくりとまとめると入 院前に比べて体の状態が悪化した人、医療的な処置や介護が必要になった人 です



入院する前から生活が立ち行かなくなっていて、入院を契機にサービスを導入して在宅での環境を整えたりするなんてこともあります



入院するすべての患者にとって必要なものではないという点が、一つポイントになるかと思います



つまりMSWにはどの患者に退院援助が必要かというポイントを看護師や医師、他の専門職と協力しながら早期に発見して介入していくことが求められます



先に述べた診療報酬で加算を取るためにも、この退院援助の必要な患者を早期発見する体制を構築することが求められているので



加算を取っている病院では入院後3日以内に患者家族から入院前の情報の聞き取りや、退院後の生活の場所、MSWとの面談希望の有無などを入院早期から聞き取りをして


1週間以内に看護師やMSWと情報共有のためのカンファレンスを実施しているはずです



「入院早々、もう退院の話をされるのかよ」


と思われるかもしれませんが、裏を返せば入院早期から退院へ向けての手伝いをしてくれると言う事なので



むしろその病院は退院援助に力を入れていて、帰る時には色々と手伝いをしてくれると持ってもらっても良いかと思います


*まとめ*

退院援助はMSWの仕事として一番認識されている


全患者が退院援助が必要なわけではない


退院援助が必要になる人は後遺症が残った、退院後も介護や医療処置が必要になった方など、入院前に比較して何かしらの生活のしづらさ(ADLの低下)を抱いた人


全患者に必ず関わるわけではない職種なので余計にMSWの認知度が上がらないんだろうなと思っています


逆にMSWの関わる人は何かしらの困り感を抱えている人なので、その人の人生にとって大きなインパクトを残せる可能性を秘めているのも事実です


「この人に相談できてよかった」


「あの時相談できたから今の生活がある」



等、かなり大きな感謝をしてもらえることも多く、最初の5年間くらいはそれが大きなモチベーションになったり、やりがいになってくると思います



目に見えて人の役に立てたり、感謝される実感を得られると言う点では一つのMSWの仕事の魅力と言えるかもしれません



新年一本目の記事、ようやく書けました


ブログを見て頂いているあなたにとって少しでも役立つ情報を今年も提供できればと思います


本年もよろしくお願いします





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最終更新日  2023年06月30日 06時48分30秒
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