Danjoseの花歳時記(外国編)-サンティアゴ巡礼街道(4)
海抜千メートル余りの峠越え、
高度が少しづつあがるにつれ黄色のエニシダの花が
旅人のこころを慰める。
(サリア前:満開のエニシダの大木)
北風の吹きつける尾根に
列をなす風車。
エニシダも厳しい自然の環境に、
その姿を合わせて、
地面に低く這いつくばり、その花を咲かせる。
(ペルドン峠と山稜の風車・エニシダは低木となって咲いている。スペインの風力発電量は
ドイツに次いで世界第2位。日本の風力発電量の10倍)
エニシダの咲く山道。坦々とどこまで続く山道。


エニシダは
その昔、ローマ人やカルタゴ人が
その繊維からヴェールを織ったという。
そして、あの空飛ぶ魔女の乗るホウキは
エニシダの枝から作られているという。
そして、ナポレオンの大陸封鎖下のフランスでは、ベットのシーツを織る原料になったというエニシダ。
地中海の地に生まれ、そのいのちを千年にわたり繋ぎ、人々の暮らしとともに生き延びてきたエニシダ。
戦火をくぐり、吹きすさぶ北風に耐え、
ある時は人間に寄り添い、
いのちを今日につなげて咲くエニシダ。
巡礼街道をゆく旅人に
今日も咲き誇っている。
(ペドラヘ峠に咲く満開のエニシダの大木。巡礼街道を導く標識・貝と↓のマーク。
巡礼者はこの標識を頼りに旅を続ける)
花の名一口メモ:エニシダ(金雀花)
マメ科の落葉低木。5月ごろ黄色の蝶形花が咲く。
ヨーロッパ中西部の原産で地中海沿岸に分布しヨーロッパに広く野生化している。70種ぐらいある
。
日本には、江戸時代初期に渡来したとみられる。
緑色の細い枝が竹箒のように伸びて、目も覚めるような黄色の蝶形の花を咲かせる。
花の鮮やかさを、高浜虚子は「えにしだの黄色は雨もさまし得ず」と詠んでいる。
ヨーロッパにおいては、生活のなかに深く入り込んだ植物であり、
伝説や物語のなかにエニシダはしばしば登場する。
花や茎には興奮性のアルカロイド・スパルチンが含まれており、
イギリスでは、かってはつぼみや鞘を塩漬けにして食べたり、若芽をポップの代用にした。
ヨーロッパでは実用的な箒(ほうき)としてエニシダが使われていた。
その外まだまだ色々あります…
人間との関り方が日本の「竹」に似た植物のように私には思えました。
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