旅蛙のブログ

旅蛙のブログ

PR

×

Profile

Arm_Chair_Alpinist

Arm_Chair_Alpinist

Category

カテゴリ未分類

(0)

バイク

(16)

飛行機

(46)

艦船・船舶

(12)

ミリタリー

(13)

桜

(32)

天象

(9)

氷川丸

(4)

富士山

(17)

季節の便り

(8)

思いつくまま

(24)

気の向くまま

(13)

カメラ

(9)

自衛隊

(5)

Favorite Blog

源氏物語〔38帖 鈴虫… New! USM1さん

秋晴れの街を歩く New! MOTOYOSさん

同業者にしか需要の… New! ちゃのうさん

わかっちゃいるけど… New! ナイト1960さん

令和8年10月8日 二… t1972takaさん

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.04.07
XML
テーマ: 戦艦大和(7)
カテゴリ: 桜
昭和20年4月7日、日本海軍の象徴であった大和は終焉を迎えました。

予備学生出身の大和士官であった吉田満氏の著書「​ 戦艦大和ノ最後 ​」を、数十年ぶりに再読しました。

訓練休憩中、「桜、桜」ト叫ブ声 見レバ三番見張員ナリ
そう、大和の出撃と桜とを結びつける重要な一節です。

そして、見納めとなるであろう故国の桜への惜別が綴られます。
コマヤカナル花弁ノ ヒト片ヒト片ヲ眼底ニ灼キツケントス

桜の時季になると大和の最終航が思い起こされるのは、心のどこかにこの文章が刻まれていたからでしょう。

本書がノンフィクションなのか小説なのかについては、未だ評価が定まっていないようですが、登場人物の語る言葉は時の節目でしばしば取り上げられています。

進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ
(中略)
日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ
大和の
ガンルーム(下級士官室) を二分した大和特攻の意義について意見を戦わせる彼らを傍らに、最先任者である​ 臼淵大尉 ​が 低ク囁ク如ク言ウ ことで 敢エテ反駁ヲ加エ得ル者ナシ として議論に終止符が打たれた、と。
この時誰も異を唱えなかったは、「先任士官として部下を率いてきた自分が、ここにあるべき道筋を示すことこそ自分自身の死の意義ではないか」という臼淵大尉の他者を思う人間性に、改めて皆が気付いたからにほかならないのではないか。

その解明が、 ​ ​​「誰からも信頼厚かった若武者は、一瞬にして天に昇った」と いう​​​ この一文にあると自分は考えます。
臼淵大尉(後部副砲指揮官)直撃弾二斃ル
知勇兼備ノ若武者 一片ノ肉、一片ノ血ヲ残サズ
(中略)
アマネク虚空二飛散セリ
迷いなく天に召され得る人格者たる臼淵大尉は、自らのこと同様に広く他者を見つめていたからこそ部下からは深く慕われていて、大尉が述べた結論にガンルームの誰もが従うと決めたのでしょう。それは、 ガンルームに集う聡明な 彼らが、大尉にその言葉を発せしめた先任者としての”私よりも他者に奉仕する精神”を瞬時に見抜いたからだと思います。
そして、「自分たちの存在意義のありようを、後世の新生日本に託すことが唯一の答えであると気付かされた」からではないでしょうか。

さて、臼淵大尉を始めとする英霊の方々が残してくれた新生日本は、果たして彼らが誇りに思えるような日本になったのでしょうか。
今年も美しい桜を愛でることができる日本があるという一点においては、英霊の方々の思いを我われが具現化できたと言える気がします。


本書は、こう 結ばれています。
​​​​徳之島ノ北西二百浬ノ洋上 ​、「​ 大和 」 轟沈シテ巨体四裂ス 水深四百三十米​​​​
今ナオ埋没スル三千ノ骸
彼ラ終焉ノ胸中果シテ如何

合掌

         出典:戦艦大和ノ最後(吉田満著):講談社文芸文庫







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.04.26 22:45:54
コメント(0) | コメントを書く
[桜] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: