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2007年07月24日
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カテゴリ: 仕事のこと全般
我が家のかかりつけの歯科医、ここは現在、親子2代で診療している。

そしてその息子さんで、歳は私より少々若いくらいの、通称「若先生」の2人だ。

この2人はお互いに時間をずらして担当しているのだが、世間の評判を聞くところによると、
どうも「若先生」の評判があまりよろしくないようなのだ。
事実私の両親なども、わざわざ「おじいさん先生」の方を選んで通っている。
まあ世代交代期には、何処ででもよくあることかもしれないし、ある程度はしょうがないことだろう。

私の親にそのあたりのことを訊いてみると、
「おじいさん先生」は「どこそこがちょっと虫歯になってたから、直しといたよー」と、ある意味「おまかせ状態」。

「どこそこがこんな感じになってますが、今こういう治療をするととりあえず痛みは引きますが、
長い目で見たらこれこれこういった処置をしておいたほうが.......で、どういたしましょう?」という具合。

言ってみれば「若先生」としては「インフォームド・コンセント(説明責任)」に徹しているわけだが、
それが私の親をはじめ、古くからの患者にとってはもどかしくてたまらないらしい。
しかしそれこそ生命を左右しかねないような手術だったら、
「インフォームド・コンセント」も必要不可欠のモノとして考えられるが、
ただちょっと歯が痛いくらいのことなら、適当にやっといてもいいのかもしれない。

ただ私は、この「若先生」の立場がよく解かる。
この先生もマジメな感じの先生だから、おそらくは大学の歯学部あたりで、
「これからの歯科医はこうあるべき」というような基本理念を叩き込まれて、それに沿った形で、
如何に患者の要望に応えられるか、ということを真摯に考えた上で決めた治療方針なんだと思う。


とにかく彼は彼なりに、必死になって患者に対して向き合おうとしているに違いないが、
今の状態はそれが空回りしている状態ともいえるだろう。
しかし似たようなことは、私にも思い当たるところがある。

お客さんから時々投げかけられる「何か美味しいお酒ない?」といった、それこそ“アバウト”なオーダー。
それなりにお付き合いのある方であれば、さして苦労することはないが、


「美味しい酒」といっても、嗜好品である以上
そのお客さんの嗜好が分からないと、安易に勧めることには抵抗がある。
というわけで私ならそのお客さんとの会話を通して、
「どんなタイプが好みなのか」とか、「自家消費か、進物か」ということを探り出そうとする。
それがそのお客さんにとっても、最善の方法だと信じているからだ。

しかしたとえ年に1~2回の来店とはいえ、何十年もそのお客さんと接している私の両親などは、
「これなんかいいんじゃない?」と、あくまで“テキトウに”勧める。
そんな調子だからそのお客さんにしてみれば、私の手法が逆にまどろっこしく思えるようだ
(実際にそう言われたことも何度かある)。

確かに私も、そういったお客さんのタイプをすべてインプットしていれば、特に困ることはないのだが、
如何せんそのあたりはまだまだ未熟だ。
それと同じことが、件の歯科医にも言えるんじゃないだろうか?
そういうわけで私はこの「若先生」に、思わず自分をダブらせてしまうのだ。





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最終更新日  2007年07月24日 17時12分14秒
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