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2007年08月25日
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カテゴリ: お酒の話
先日の「日経流通新聞」に、『ミニマムライフ~巣ごもる20代』という特集記事があった。

実に興味深い結果が浮き彫りになったという。

彼らはそのひとつ上の世代との比較で見ても、

 「モノはあまり買わない、欲しいと思わない」
 「休日は家にいることが多く、掃除洗濯などはマメにする」
 「貯蓄には熱心」

などというような傾向が、はっきり見られるようだ。

特に消費行動について言えば、例えば昔から常に20代世代の興味の中心にあった「クルマ」、

確かに維持費はかかるし、端から休日などに遠出をしない者たちにとってみれば、
クルマなど「無用の長物」なのかもしれない。

ただクルマに関しては、首都圏と地方とで交通環境に大きな差があるから、
全国一律に見た場合には、まだこの記事と同じ傾向が見られるとは思えないが、
私にとってもっと深刻なのは、「酒を飲まなくなってきている」というアンケート結果だ。

私も以前から何となく肌で感じていたことだが、いざこうやって具体的数字を目の当たりにすると、
自身の不安感が裏打ちされたようで、なんとも暗澹たる気持ちになってしまう。
今以上に小さくなるパイの中で、我々は商売を続けていかなくてはいけなくなるのだから、
よっぽど考えてかからねばなるまい。



ところで、なぜ酒を飲まなくなってきたのか?
記事ではアンケート結果を受けて、

というところで結論付けている。
もちろんそれも大きな要因には違いない。ただ私が思うこととは、若干ずれている。

私などは最初酒を飲み始めた当時は、あまり酒を美味いと思って飲んではなかった。
昔から酒に弱かったせいもあり、特に酒宴の場になると、内心戦々恐々とすることもあったりして、
酒の味を心底楽しむという気分には程遠かったように思う。


それでも酒の飲み始めの二十歳前後の頃に、心底美味いと思って飲んでたヤツというのも、
実際あまり多くはなかったんじゃないかと思う。
カッコつけで飲む量を競ったり、酔った上での「武勇伝」を鼻高々にしゃべったり、
とにかく酒というものは、皆で集まって騒ぐためのツールであって、
しみじみと味わって飲むものではなかったように思う。

しかし人は誰でも、必ずどこかで酒の「真の魅力」を知るキッカケに出会うときがある、
これは私の持論でもある。
そしてその転機というのは、概ね社会人になってからのことだ。

例えば上司に連れられて飲みに行く機会があったりすると、
普段仲間内で飲んでるような店とはちょっとグレードの違う店に連れて行ってもらえたりして、
そういうところでは、普段口にできないようなお酒を飲ませてもらえたりもする。
私などは実家が酒屋ということで、自分があまり飲めなくてもそれなりにお酒のことは分かってはいたが、
そうでない者にとっては、こういった機会に初めて、酒の「真の魅力」に触れることになる
(実際に私の友人には、そういった経験をした者が多い)。

ところがこのごろでは、上司が若い者と一緒に飲みに行くといった機会が減ってきている。
若い社員たちも、同世代との付き合いを優先する。
その結果として、よっぽどグルメな嗜好を持った人は別として、
なかなか良いモノに触れる機会というのが無くなってくる。

いい加減な造りをして添加物をどっさり入れた酒を「日本酒」だと思い込み、
「発泡酒」や「第3のビール」を「ビール」だと信じる。
「ふぅ~ん、酒ってこんなものか」という認識のまま、歳を重ねていってしまう。

あるいは今、居酒屋で定番の筆頭となっている「チューハイ」。
チューハイが悪いということではないが、私に言わせればある意味“刹那的”な飲み物だ。
どこの店でもバリエーションこそ多いが、
例えば日本酒や焼酎、あるいはワインやシングルモルトウィスキーのように、
その魅力に嵌まって、あらゆる銘柄を試してみたくなるような「深み」のある飲み物ではないのだ。

というわけで、確かに酒の「真の魅力」を知ることの無いままに成長すると、
「嫌いじゃないけど、別に金払ってまで飲まなくても........」という気になっても不思議ではない。
我々の商売も、多くの人たちにお酒の魅力を伝えることが大きな使命ではあるが、
まずは店に呼び込むということが、最初の関門なのである。



しかし冒頭にも書いたように、
最近の20代が「モノはあまり買わない、欲しいと思わない」という意識を持っているとすると、
それはとりもなおさず、彼らの親たちが彼らの小さい頃から、欲しがるものを何でもかんでも
買い与えていたという証拠に他ならないと思う。
そしてこのことは我々も自戒すべきことだろう。





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最終更新日  2007年08月25日 16時52分18秒
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