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2008年10月08日
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カテゴリ: スポーツの話
何とも不可解な話がいきなり飛び出してきた。


日本プロ野球機構(NPB)は、ドラフト指名を拒否して海外プロ球団入りした選手が帰国後の一定期間、
NPB球団と契約できないとするルールづくりを進めているという。
今秋のドラフトの目玉候補と目されていながら、メジャー行きを表明している、
新日本石油ENEOSの田沢純一投手を牽制しているのは明らかだ。


なんと了見の狭いことだろう、これではまるでイジメみたいなものではないか。


この制度に従うと、もし田沢選手がドラフト指名を蹴ってメジャーに行き、
仮に数年でお払い箱になって日本に帰ってきたとき、そこからNPB球団と契約するまでに、
さらに2年間の浪人生活を経なければいけないということになる。



ただこれが例えば江川や元木のように、どうしても某G球団に行きたい選手が他球団から受けた指名を拒否して、
大学・社会人に進んだり浪人したりする、という「意図的な」ものならば、このような「縛り」を設けるのもアリだろう。
というのもこの場合は、ドラフト制度の趣旨を根底から覆すに等しい行為だからだ。


しかし今回の田沢選手のケースは、全く異なる。
NPBの中で球団を選り好みするのを私は良しとしないが、
NPBとメジャーとの選択の中で、メジャーに挑戦するという自由は保障されるべきだと思う。
実際今のところ、アマチュア選手がNPBを経ないでストレートにメジャー入りすることを
禁止する決まりは無いしね(紳士協定はあるらしいが)。


よって彼には何の落ち度も無いわけで、あるのはただ、NPBの危機感だけだ。
よっぽどメジャーを眼の敵にしているようだが、
いくら締め付けを強めたところで、選手のメジャー志向というのは最早抑えられまい。



球界関係者やマスコミはことあるごとに口にするが、何のことは無い、それは今に始まったことではなく、
野茂選手に続いて何人かの選手が海を渡り出した10年ほど前あたりから、すでに何度となく口にされてきたことだ。


しかしその10年の間に、本当に野球人気は低下したのだろうか?
低下したのは地上波のG戦中継の視聴率だけで、
特に地元密着に徹したパ・リーグ各球団は、それなりに成功を収めているではないか。



日米間の選手交流に関するメジャーとの合意を取り付けることの方が先決だろう
(ポスティング制度も考え直す余地があるだろうし)。


また田沢選手のようにアマチュアからストレートでメジャー入りした選手が、夢破れて帰国した場合の、
NPB球団入団に関するルールづくりも必要だ。
現行では通常ドラフトにかけられることになっているようだが、
メジャー経験という実績を引っさげた選手がアマチュア選手と一緒、というわけにも行かないだろう。
例えば自由契約選手と同じ扱いでウェーバー公示にかける、というのもひとつの手ではないか。


どちらにしても、田沢選手の後を追うようにして海を渡るアマチュア選手は今後も増えると思うが、
野茂・松井・イチローレベルになってメジャーに骨を埋められる選手など、そうそういるはずはない。
そんな「中途帰国組」を上手く組み入れて、NPBを活性化することが出来れば、
決して日本球界の損失になることはないだろう。
かつて新庄はメジャー流の「野球の楽しみ方」を持ち帰ってきて、日本ハムを一躍人気球団にしたし、
中村ノリは日本シリーズMVPを獲得し、石井一久は今も西武のローテーションピッチャーとして活躍している。


そういった具合に、日米(韓・台も含めて)の人材交流がさらに進めば、
また新たなプロ野球の魅力が生まれるのではないだろうか。
そのための制度づくりを、まず先にやってもらいたいのである。





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最終更新日  2008年10月08日 19時00分45秒
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