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2011年09月01日
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カテゴリ: 仕事のこと全般
一人の女性のお客さんが血相変えて飛び込んできた。
「すみません!これ置いていくから、お金貸して下さい!あとで必ず来るから!」

手に持っているのは、とある焼酎。ウチの店の紙で包装されていた。
それを見て私も思い出した。
この方は数日前に来店されて、私が応対したお客さんだった。



ことの仔細を訊くと、財布をなくしたのだが、今たまたまおカネが必要な状況である、
ふと見るとウチの店で買った焼酎があるではないか、これで当座のおカネを借りられないだろうか
.......ということで飛び込んで来たそうだ。

借金のカタにウチの商品....というのもヘンな話だが、なんだか怪しげである。

私はお人好しではない。
しかしその一方で、何となく放っておけない雰囲気もあった。

それなら、ということで私が出した結論は、

「当店ではいかなる形でもお客様におカネをお貸しするということは致しておりません。
その代わりこの商品が当店で購入されたことがハッキリしておりますので、返品として受け付けます」

当店の場合、お客さん都合の返品は売価から一定の割合で引いているが、
それでもこの方が「貸して欲しい」と言ってきた額よりも上だった。
その方は何度も何度もお礼を言いながら、お盆明けにはまた必ずこれを買いに来ると言ってくれたが、
正直なところ私はまったく当てにしてなかった。
変に期待して来なかった時の、私自身の落胆がイヤだったからでもあるが、基本的に信用してなかったのだ。



その方が昨日いらっしゃった。


わたしも「やっぱり来るはずないな」と思っていた矢先だった。
驚く私を尻目に、「あの時は本当に助かりました」と言いながら、
件の焼酎の他にもいろいろとお買い上げいただいた。

この時ばかりは私も、「絶対来ないだろう」と高をくくっていた自分を恥じた。
それと同時に、あの時邪険にすること無く、返品という対応をしておいてよかった、と安堵した。



そのお客さんが返品したあと、他のお客さんに数本売ってしまって、残り在庫があと1本になったとき、
このお客さんの顔がチラッと浮かんだのだが、たぶん来ることはないだろうからと、
いつでも売り切るつもりでいたのだった。

それが売り切れる前の最後の1本......他で売ってしまっていたらと思うと、
ちょっとヒヤッとした(別にウチの落ち度にはならないと思うが)。

ただひとつ心残りなのは、そのお客さんにその焼酎を再度お買い上げいただいたとき、
返品した時の価格で売ってあげればよかったのに、何も考えずに定価でレジを打ってしまったことだった。





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最終更新日  2011年09月02日 01時01分57秒
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