カケラ紡ぎ

2007/11/22
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テーマ: たわごと(27383)
カテゴリ: 自傷
手が冷たい。
毎年の事だ。
冬になるといつも冷たくなる。
ふと理由を考えてみた。

俺はこの手から大量の血を自らの手で出した。
無論、それで今も手が冷たいなどと言う事はないけど。
こう考えると「そりゃそうだよな」と納得してしまう。

もう半年以上、自傷をしなくてすむようになった。
昔の自分はあえて捨てない。

手の甲にある4センチほどのケロイドの傷も
左手首に残るケロイド状になった切り傷も
全ては今の自分に繋がる事が出来た理由。証。
だから私は消そうとも思わないし、過去を思い出し泣く事もない。

手がどんなに冷たくなろうと
手がどんなに白くなろうと
手首の傷が消えようと消えまいと
手の甲の火傷の傷が消えようと消えまいと
俺はどうでもいいと思う。

今まで流した血が何リットルになろうとも
もう出さなければいい話だ。


多少のことでは動じない精神を手にいれることが出来た。
私は今、どうどうと手首をさらして歩く。

バイトでも腕を捲くり、お客さんに「その傷どうしたん?」と聞かれても
「火傷です」と言う。「切り傷です」という。

何も隠す事などないのだ。

唯一のはっきりとした物的証拠。

俺は今後、この傷に邪魔される事もあるだろう
行く道いく道でこの傷を問題視される事もあるだろう
でもそれが何だというのだ。

私は私だ。
今、この場所、この時間に存在してる私は過去あっての私。
そして手の冷たい私。
青白い私。
顔色の悪い私。
これが私です。

手が冷たい理由はただたんに冷え性なのだろう。
いままで流した血の量などで今更冷えてくるなどおかしい。
科学的にもおかしいだろう。

それに手が冷たい事で特をする事が一つあると知った。
「光の手、冷たいね」と言われて私の手を握る人の手の体温が
とても暖かくて、暖房よりもヒーターよりもストーブよりも暖かくて優しい温もりであると
解る事が、私は手が冷たくてよかったと思う瞬間である。

私の手は冷たいけど、皆の暖かさで私の手は温もりを取り戻す事が出来ます。

だから、皆私の手を握ってください。

いつか私の手が常に温もりを取り戻す事の出来るように。

人間の暖かさを取り戻す事の出来るように。

握ってください。

この左手を。





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Last updated  2007/11/22 05:56:40 PM
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