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原案 : マイケル・パンケ 監督 : アレハンドロ・G・イニャリトゥ 主演 : レオナルド・ディカプリオ 音楽 : 坂本龍一 アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描く。 過酷な大自然の息吹の中で、野生動物と普遍の年月を共存してきた先住民族の生活圏に突如入植したきた狩猟民族たち。主人公のヒュー・グラスは入植者でありながら原住民の妻との間に愛する息子を持つ男だが、種族のテリトリーが焼き討ちに遭い妻を失ってしまう。時は経ち、彼は息子とともに毛皮会社の狩猟遠征隊に参加するが、密林で子連れの巨大なハイイログマに襲われ瀕死の重傷を負う。だが、世話をしていた2人の仲間にも足手まといとして置きざれにされ息子まで殺されてしまう。生き抜いて復讐する為に、ヒュー・グラスの壮絶なサバイバルが始まる。 熊との格闘シーンは、熊の息でレンズが曇るという近接なカメラアングルで本物のシーンかと思えるくらい迫力があった。 究極のサバイバルの中で、寒さを凌ぐ為に死んだ馬の内臓を取り出し、その体の中で眠るというシーンもすごかった。 神々しいまでの大自然のエネルギー、光が織りなす優しい陰影と色彩美。 生き物に与えらる過酷な試練と知恵。 慈悲。その中で展開されるヒュー・グラス(ディカプリオ)の鬼気迫るサバイバル映像の連続。 スクリーンの世界の温度感や風が伝わり、156分、文句なしに面白かった。 坂本龍一氏の音楽がとても調和していて良かった。
2016.06.22