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2010.02.09
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カテゴリ: 映画



実話を基に描く、クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演のサスペンス・ミステリー。


1928年。ロサンゼルス郊外。 

9歳の息子ウォルターと暮らすクリスティン( アンジェリーナ・ジョリー)は、ある日ウォルターが行方不明になったことに気づく。

警察に捜索を依頼するが、手掛かりも情報も無く5カ月という月日が過ぎて行く。

行方知れずの息子への心労で倒れそうなクリスティンの元へ、ウォルターが保護されたという一報が届く。

ところが、クリスティンが喜び勇んで迎えに行った息子は、ウォルターだと名乗るが全くの別人であった。

動揺するクリスティンは、自分の息子では無いと主張するが、精神疲労のせいだと警察に冷たく突き放される。

・・・クリスティンに寄り添う別人の息子。


とても怖い映画でした。 

観る者は、錯乱する母親の心理状態になり、正体のわからない闇の恐怖を体験して行く。

実際の出来事とは言え、安易な事件処理、権力により真実を歪められる怖さ、個人的捜査、立証の難しさ、リアルな現実。 

対照的に、愛が成せる母の強さ、絶望からの勇気、人々の団結力と行動力。

そして一筋の希望の光を、 クリント・イーストウッド監督はテンポよく描き切っていた。

ノスタルジックな風景の中に、過去形にならない人間社会の現実感が漂っていた。

子供の持つ無邪気な残酷さも映し出されていた。






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最終更新日  2010.02.10 06:20:25


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